1、はじめに
6/28に富山県の梅雨明けが発表されました。 平年よりも25日、昨年よりも16日早い観測史上最も早い梅雨明けです。 今年も猛暑が予想されています。 外壁の全面が真っ黒というのはとてもスタイリッシュで人気なのですが、黒は熱を吸収しやすい色なので「外壁を黒くすると室内が暑くないか心配」とお考えになる方も多いでしょう。 「快適に過ごせない」「エアコン代がかかりそう」と夏場の不安が大きくなります。 今回は、外壁を黒にしたときの室内の暑さ対策やメリット・デメリットを解説します。 また、外壁を黒にするときの注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
2、外壁を黒にすると室内は暑い?
私達に身近な洋服でも黒いものを着るとすぐに暑くなってしまいます。 黒は熱を吸収しやすい特徴を持っているため、外壁も同じ事が言えます。 外壁を黒にすると、約15℃~25℃も差が出ると言われています。 白い外壁よりも10℃以上の熱を持つことになるのです。 熱の吸収率が高くなる黒い外壁は、白い外壁よりも熱を持ちます。 外壁自体の温度は高くなりますが、外壁の熱は室内にまで届くのでしょうか? 外壁を黒にすると必ずしも室内が暑くなるわけではありません。 室内温度は家の構造によって変わります。 また外壁を黒にする場合、断熱材を取り入れる工夫をすれば問題ありません。 リフォームなどで家の外壁を明るい色から黒に変える場合、室内の暑さを緩和するために断熱材の導入を検討しましょう。 ただし、暑さの原因の1つである日差しはほとんど窓から入ってきます。 断熱材を導入しても、窓からの日差し対策も行うことが大切です。 また室内温度は家の構造次第ですが、外壁自体は黒にすると特に夏場に熱くなりやすいです。 最悪の場合、外壁に触れた際にやけどしてしまうリスクがあります。 小さなお子様やペットがいるご家庭は注意が必要です。
3、外壁を黒にする3つのメリット
外壁を黒にすると室内が暑くなる可能性がありますが、外壁を黒にするとどんなメリットがあるのでしょうか?次に外壁を黒にするメリットを3つご紹介します。
① 冬は暖かい(断熱材がない場合)
黒は熱を吸収する色なので、冬を暖かく快適に過ごすことができます。 寒い地方にお住まいの方にはおすすめです。 ただし、夏の暑さ対策で断熱材を取り入れている場合は、冬に暖かさを感じる効果はあまりないでしょう。
② おしゃれでスタイリッシュな仕上がりになる
黒は高級感を演出できる色なので、外壁を黒にすることでおしゃれでスタイリッシュな仕上がりになります。 黒はどのような組み合わせにも合うので、使用しやすいでしょう。 外壁を黒にすることによって引き締め効果が期待できます。
③ 雨だれやカビなどの黒い汚れが目立ちにくい
外壁を黒にすると、雨だれやカビなどの黒っぽい汚れが目立ちにくいというメリットもあります。 「雨だれ」とは軒先などから流れた雨水と、花粉などの化学物質や外壁に付いていた汚れなどが混じって、細長い黒い汚れになってしまう現象です。 ただ、砂汚れや鳥のフンなどの白っぽい汚れは目立ちやすいので、定期的なお手入れは必要です。
4、外壁を黒にする3つのデメリット
外壁を黒にするメリットをご紹介しましたが、後悔のない外壁選びのためにはメリットだけではなく、デメリットもきちんと知っておく必要があります。 次に外壁を黒にするデメリットを3つご紹介します。
① 断熱材を取り入れないと夏は暑い
先述のとおり、黒い外壁は断熱材を取り入れないと夏は暑くなりやすいです。 特にガルバニウム鋼板などの金属サイディングを使用している場合、夏場は外壁材自体が80℃くらいまで温度が上昇することがあります。 断熱材の他にも、断熱や遮熱系の塗料を外壁に塗ることで温度が上がるのを防ぐこともできます。 外壁を黒にすることで温度の上昇が気になる場合は、そういった塗料も検討するとよいでしょう。
② 白っぽい汚れが目立ちやすい
砂汚れや鳥のフンなどの白っぽい汚れが黒い外壁だと目立ちやすくなってしまいます。 特に周辺に畑がある場所では砂埃が多いため、外壁の砂汚れに繋がりやすいです。 しかし、汚れにくい外壁材を選ぶと緩和することもできるので、外壁を黒にしたい場合は外壁材の機能もよく検討しましょう。
③ 紫外線による色あせがわかりやすい
黒い外壁は、明るい色の外壁と比べて紫外線による色あせがわかりやすいデメリットがあります。 実際のところ、黒い外壁でも明るい外壁でも紫外線による色あせ方は変わりません。 しかし、黒い外壁はもともとが暗い分どうしても色あせが目立ってしまう傾向があります。 UVカット機能のある外壁材を選ぶか、メンテナンスをきちんと行うと黒い外壁でも色あせの少ない綺麗な見た目を保てるでしょう。
5、外壁を黒にする場合の3つの注意点
黒い外壁は、汚れや色あせが目立ちやすいなどのデメリットがあります。 このようなデメリットを抑えながら黒い外壁にしたいとき、何に気をつければよいのでしょうか? 次に外壁を黒にする場合の3つの注意点をご紹介します。
① 汚れとUV対策がされている外壁材を選ぶ
汚れとUV対策がされている外壁材を選ぶことで後々のメンテナンスが楽になるでしょう。 黒い外壁は白っぽい汚れと紫外線による色あせが目立ちやすいので、メンテナンスの手軽さが建物の寿命の鍵を握ります。 また、塗料でUV対策できる場合もあるので検討してみましょう。
② 暑さ対策として断熱材を取り入れる
断熱材を取り入れることで、夏の暑さを軽減することが可能です。 断熱材を取り入れることで、外壁から室内への熱の吸収を抑えてくれます。 ただし、断熱材を取り入れても夏の暑い季節は外壁材自体が熱くなることには注意しましょう。
③ 周囲との調和を考える
近隣の外壁にどういった色が多いかをチェックしておきましょう。 威圧感が出てしまう黒い外壁にするなら、周囲との調和を考えることも必要です。 不安な場合は、専門業者に相談してみるのがおすすめです。 施工実績が豊富な専門業者であれば、過去の経験を基にアドバイスをしてくれるでしょう。
6、デメリットが心配ならこんな解決方法も!
暑さなどのデメリットが心配なら、一部分だけを黒い外壁にするのがおすすめです。 黒を一部取り込んだ外壁のパターンは以下のようなものがあります。
① 黒と他色のツートンカラー
黒と他色のツートンカラーは、階層で分けたり左右で分けるなど様々なバリエーションがあります。 黒はどんな色にも調和しやすいですが、白やグレーとの組み合わせは特におしゃれに見えるのでおすすめです。また2階のみ黒い外壁にすると、子どもやペットが触れる部分である1階の外壁は夏場に熱くなりやすいので、安心して外遊びなどができます。
② 黒い外壁をワンポイントに
ベランダなど出っ張っている部分をワンポイントで黒くすると、立体感が出てデザインが強調されるため個性的なお家にすることができます。 黒い外壁の中に、他に取り入れたい色をワンポイントカラーとして入れてもおしゃれになるでしょう。
③ 雨樋などの付帯部を黒くする
雨樋などの付帯部を黒くすることで、スタイリッシュな印象を与えることができます。 特にベージュやグレーなどの薄めの色をメインの色として選ばれた場合、雨樋などの付帯部は黒にすることで全体として引き締まった印象となります。 全体的に薄い色を外壁に使用すると、お家がぼやけた印象になってしまうので、ワンポイントで黒を使用するとよいでしょう。 また周囲の景観にも配慮できるので、特景観法で定められている景観地区にお住まいの方にもおすすめです。 ただし、外壁の色との相性を考える必要があります。 専門業者に相談してシミュレーションで様々なパターンを試してみるなどして、相性のよい色を見つけましょう。
7、まとめ
外壁を黒にした場合、室内は暑くなりやすいですが、断熱材を使用することで対策できます。 最近黒い外壁のお家が増えているのは、建物の断熱性能が向上して室内温度に与える影響が少なくなっているからかもしれません。 メリット・デメリットを踏まえて、後悔のない外壁選びをしましょう。
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