梅雨による住宅へのダメージを防ぐためのチェックポイント

1、はじめに

5月になり、少しづつ暑さを感じる日が増えてきました。                                    まもなく梅雨の時期がやってきますね。                                                 梅雨時期は蒸し暑さで疲れが出やすい季節ですが、実はお家もダメージを受ける季節だということをご存じでしょうか?                                                         雨が降り続き湿度も上がるため、雨漏りやカビが発生しやすくなるためです。                             特に雨漏りは建物の構造を支える木材など骨組みに影響します。                                           万が一不具合があった場合、シロアリの発生や木部の腐食などのリスクを高めたりするケースもあるため、梅雨入り直前・直後に建物の状態をチェックし、対策をすることが大切です。                                また、実際に雨が降り始めてから建物や周辺で発見される不具合もあります。                                     梅雨に入ってからも建物の様子を観察しておくと、梅雨明けに早急に補修対策ができ被害を最小限に食い止められます。                                                                 今回は、梅雨によるお家のダメージを防ぐためのチェックポイントをご紹介します。

2、梅雨入り直前・直後に確認したい3つのポイント

まずは、梅雨入り直前・直後に確認しておきたい3つのチェックポイントをご紹介します。

① 外壁

雨による建物被害の代表的なものと言えば雨漏りです。                                   水が入ってきやすいお家の箇所は次の3つです。

☑ 雨がかかりやすい場所の外壁表面のひび割れ                                  ☑ 雨がかかりやすい開口部(窓や排気口、配管貫通部等)と壁の継ぎ目のひび割れ                         ☑ 穴

こういった不具合を長期間放置すると、雨漏りが発生する可能性が高くなります。                         雨がかかりやすい部分で大きなひび割れや穴などがないか確認しておき、可能であれば梅雨入り前に専門業者に補修工事を相談してみましょう。                                                また、梅雨入り前の工事が難しい場合でも、応急処置は専門業者に依頼しましょう。                         ご自身ですき間を適当に埋めてしまうと、仮に雨の侵入を一時的に防げたとしても、適さない補修材や補修方法の影響で他の不具合を誘発する恐れがあります。                                            見つけたひび割れ等以外にも修繕すべきところがないかご自宅を点検し、早急に修繕が必要な箇所やついでに工事を行うとよい箇所を把握して修繕工事を計画してみましょう。

② よう壁

ひな壇状になっている住宅は、よう壁(土が流れ出さないよう石やコンクリートで覆っている壁)に設けられた水抜き穴の中をのぞきこみ、中にゴミや虫の巣などが詰まっていないかを確認し、詰まっているときは撤去しておきましょう。                                                           敷地の土に多量の水が染み込んだ時、適切に雨水が排水されないとよう壁に大きな圧力がかかり、ひび(亀裂)を生じさせます。                                                          水抜き穴に水をせき止めるようなゴミなどがあると雨水が排水されず、よう壁内側にある土に多量の水分が留まることも。                                                            特に古いよう壁の場合や、過去の降雨が積み重なって大きな亀裂やズレがすでに発生している場合は、よう壁が崩れてしまう恐れもあります。

③ 雨樋のゴミ

雨樋には、いつの間にか周辺から飛んできた葉っぱがたくさん溜まっていることがあります。                   少量の雨なら排水できていたものが、多量の雨が降り続くと排水しきれず雨樋からあふれ出すことも。                梅雨中に葉っぱを撤去するとなると雨に降られながらの作業になってしまう恐れがあるので、梅雨に入る前に棒にカメラを取り付けるなどして雨樋の現状を確認してみましょう。                               葉っぱが多量に溜まっている時は、危険がない範囲で脚立などに登り葉っぱを撤去しておくと安心です。

3、梅雨中に確認したい2つのポイント

次に梅雨中に確認しておきたい2つのチェックポイントをご紹介します。

① 建物周辺(庭・通路)のぬかるみ

コンクリートなどで土を覆っていない場合、降った雨が土にどんどん染み込んでいってくれないと、いつしか多量の雨で庭や建物周辺の細い通路に水たまりができることがあります。                                  このとき、土の質や土地の排水構造の違いにより水はけが悪ければ水たまりがまるで池のようになってしまうことも。                                                           水はけがよい敷地の場合でも豪雨時はさすがに降雨量が多すぎて水たまりができてしまうことがありますが、梅雨時期に多く見られるシトシトと長時間にわたって降る雨の場合は、水はけがよければ降った雨が土に染み込んでいくため、池のような水たまりはできにくいものです。                                         雨の日には土が露出する庭や細い通路を観察し、水はけが悪い場所がないかを確認しましょう。                    ひどい水たまりができている場合は、水はけの悪い土が表層を覆っている可能性が考えられます。                  改善したい場合は、水が溜まる部分に砂利を敷いたり、雨水が排水溝や側溝まで流れるよう土表面に勾配をつけたり、水はけのよい土に入れ替えるなどの対策を検討しましょう。

② 床下と天井裏(小屋裏)の水染み

床下や天井裏(小屋裏)といった日常立ち入らない場所の雨漏りも放置すると、構造部材を腐らせたりシロアリが発生する原因になりかねません。                                                   そこで、床下点検口や天井点検口を開けてけがをしない程度にのぞいたり、カメラで写真を撮って確認するなどして水染みがないかを確認してみましょう。

4、梅雨明け後に確認したいポイント

最後に梅雨明け後に確認したいポイントをご紹介します。

【壁の水染み】

雨漏りは突然発生するものではなく、少しずつ少しづつ見えないところで水が入ってきていることが多くあります。                                                               それが進行し内装材が変色することで所有者が初めて雨漏りに気づくといったケースがほとんどなのです。               たまに雨が降る時期であれば、仮に外壁の亀裂やすき間に微妙の雨水が染み込んでも、晴天時に蒸発して建物内部まで進行しないこともあります。                                                ところが、梅雨は雨が何日も降り続き雨が降らない日でも湿度が高いままとなって染み込んだ水が蒸発しにくいため、雨漏りが進行しやすくなるのです。

5、まとめ

6月になり梅雨に入ると、雨漏りでお困りの方からのお問い合わせが毎年増えてきます。                      また、梅雨が終わっても台風や大雨などが続く季節がやってきますので、ぜひ梅雨に入る前に普段なかなか目にしないお家の箇所を点検してみましょう。

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