外壁の凍害の発生原因の多くは水分です。 外壁の凍害とは、凍結によって外壁がダメージをうけてしまう症状を言います。 サッシの下やコーキングの境界といった目地周辺の外壁材がぼろぼろと崩れてしまっている場合、凍害による影響を受けている可能性が高いです。 凍害は、外壁に付着したりコンクリート内部に吸収されるなどした水分が凍結と融解を繰り返すことが原因で発生します。 冬の寒さによって外壁が吸収した水分は、体積が膨張し凍結箇所を押し広げてしまいます。 融解と凍結を繰り返すことにより、影響を受けた箇所がひび割れた崩壊を起こしてしますのです。
外壁に凍害が発生すると、次のような現象が起こります。
① ポップアウト現象
外壁のコンクリートや塗装部分が、薄い皿状にはがれ落ちる現象。
② ひび割れ
外壁の表面部分がひび割れを起こしてしまう現象。
③ スケーリング
コンクリートの表面部分が剥がれ落ちる現象。 うろこ状にはがれ落ちる場合もあります。
いずれも外壁に染み込んだ水分やコンクリート内部の水分が、凍結と融解を繰り返すことによって発生します。全国の寒冷地で発生する現象ではありますが、降雪だけでなく気温の低下が激しい地域に多く見られる現象でもあるのです。