外壁塗装工事の契約前に確認しておきたい3つのポイント

1、はじめに

外壁塗装をしたいと考えたとき、どの業者に依頼しても似たようなものだろうと考えてしまいがちです。                 しかし、施工業者によって費用、施工レベル、サービス内容が異なるため注意が必要です。                          リフォームに問題を抱える相談のうち、およそ半数が外壁・屋根の塗装に関する相談なのです。                    後悔しないためには、外壁塗装の契約を交わす前にその内容をきちんと確認しなければなりません。                  ここでは、外壁塗装の契約をする前にチェックしておきたい注意点3つを解説していきます。

2、外壁塗装の契約書の確認すべき5項目

外壁塗装の契約では、必ず工事請負契約書を交わしましょう。                                  外壁塗装を行う上での基本となる契約日や工事名、工事代金、工事場所、工事着工日、支払い方法などの記載があるかが重要です。                                                       また、使用する塗料名や商品名、保証期間なども一緒に確認しておく必要があります。                             外壁塗装の契約書の確認すべき事項は次の5つです。

① 工事内容や金額が適正かどうか

施工業者が安心できる業者だとわかっていれば特に問題もないのですが、相見積もりをとって比較する方がよいでしょう。                                                  施工業者によって金額や施工レベルが違うので、最初から1社に決めてしまうと損をしてしまうことがあるからです。                                                           相見積もりを行う際は、同じ条件で見積もりを依頼することがポイントです。

② 追加工事はないか

外壁塗装工事では、基本的に追加工事は発生しません。                                        しかし、まれに外壁の腐食や外壁以外の付帯部の不具合によって追加工事が発生するケースもあります。                工事中に追加工事が発生すると、予定が変わってしまい慌ててしまうこともありますので、前もって施工業者に追加工事が発生する可能性について確認しておくとよいでしょう。                                     その他上記の内容とは関係なく、次々と追加工事を勧めてくる業者もいます。                           そのような悪質な業者もいますので、契約する前に追加工事については確認しておきましょう。

③ 支払いの確認

トラブルを避けるためにも、契約前に支払い方法の確認は必ずしましょう。                          主な支払い方法は次の4つです

【完工後の1回払い】                                                      支払い方法で最も多いパターンが全額施工後の後払いです。

着工金と完工金の2回払い】                                              2番目に多いのが、施工前に2割~半額、施工後に残金払いする方法です。                       材料の購入費などに充てられます。                                                  また、業者側も先に入金していただくことで工事後の未払い防止につながるため、安心して工事を進められます。                                                  

【着工前、施工中、完工後の3回払い】                                              施工前、施工途中、施工後の3回に分割する方法です。                                     主に大規模なリフォーム工事で多く、外壁塗装工事では少ない方法です。                            

【全額前払い】                                                      業者の中には、全額前払いを要求する業者がいます。                                         通常、全額前払いはほとんどありませんので、悪質な業者なのではないかと疑った方がよいでしょう。                持ち逃げされるリスクも想定されます。

④ 請負契約約款の確認

工事請負契約書を交わす際に説明される書類が請負契約約款です。                                請負契約約款は、契約書に付随している場合がほとんどです。                                    この請負契約約款は、工事に関する約束事などが記載されています。                                 その内容として、代金の支払いに関してやトラブルが起きた場合の対応方法、追加工事に関する費用の請求、契約後の解約方法など工事が完了するまでの重要な事項がまとめられています。                             重要な事が記載されているので、しっかりと内容を確認しましょう。

⑤ 見積内容に不備がないか

外壁塗装の契約の前提になるものは見積もりです。                                          業者とお互い納得できるまで、見積もりの内容を検討しなければなりません。                                     不明点を残したまま工事に進むと、トラブルの原因にもなりかねません。                          見積書で確認してほしい事項は次の3つです。

【各工程の数量、単位が「一式」になっていないか】                                      各工程の数量、単位が「一式」になっていないか、また工事名称が細かく記載されているか確認しましょう。             数量と単位が「一式」と記載されていると、どれくらいの範囲を行うのかわかりません。                   また、数量と単価をもとに他社と金額の違いを比べることができます。                                 工事名称(工程)を細かく分けることで手抜き工事を避け、どのような工事にいくらかかっているのかが具体的に把握できます。                                                          

【商品名(塗料)の記載】                                                      材料の中でも重要なのは塗料です。                                                塗料の品名まで書かれているか確認しましょう。                                             商品名が書かれていたら、その塗料はどのような塗料で、グレードはどれくらいなのかもインターネットなどで確認してみましょう。                                                    また、塗料は何缶使うのかも確認しておくとよいでしょう。                                      塗料メーカーのホームページにその塗料がどれくらいの㎡数塗装できるのか記載されているため、手抜き工事を回避できます。                                                        

【下地調整費は入っているか】                                                 ケレン作業、補修作業、養生についても書かれているはずなので確認しましょう。                             特にケレン作業や補修作業は、外壁塗装の契約においては大切な注意点です。                           外壁に旧塗膜が残っていたり、ひび割れがある場合にそのまま塗装してしまうとはがれやすくなります。                   もし見積書に記載されていない場合は、ケレン作業を行うかどうか必ず確認してみましょう。                   また、養生はどこまでの範囲を行うのかも確認すべき項目です。

3、外壁塗装工事の内容で確認すべき5項目

外壁塗装工事を初めてされる方は、どのような工事が行われるか想像できないかと思います。              外壁塗装工事が始まる前に、次の5つの事項は確認しておきましょう。

① 着工日から完工日までの目安

外壁塗装の工事期間は、着工から完工まで約10~14日間です。                                 意外と外壁塗装工事は日数がかかりますので、事前準備も含めて確認しておきましょう。                       また、工事期間があまりにも短い場合や逆に長い業者もいるため注意が必要です。                         まれに3~4日間で完了してしまう業者もいます。                                      すべてが手抜きとは言えませんが、極端に施工期間が短いと雑な作業や施工ミスが生じやすいです。               長すぎると予定が崩れてしまうので、しっかりと確認しましょう。

② 近隣へ挨拶は行うかどうか

外壁塗装は塗料の臭いも発生しますし、仮設足場や高圧洗浄、電動工具などを使用するときには騒音もでます。                                                            高圧洗浄を行う場合は、水が隣家にかかる場合もありますし、場合によっては足場がギリギリで職人が隣家の土地に入るケースもあるので、工事開始前に近隣に挨拶をした方がよいでしょう。                               近隣への挨拶は施工業者が行うのが基本ですが、まれに挨拶回りをしない業者もいます。                    近隣トラブルにつながってしまうため、挨拶の有無はしっかりと確認した方がよいでしょう。

③ 契約前に現地調査を行っているかどうか

契約前に現地調査を行うことが重要です。                                             事前に現地調査を行うことで、契約後の工事内容の変更や追加費用の発生などがなくなります。                     契約金額と最終的な請求金額が異なる場合にはトラブルに発展する可能性が高くなるので、契約金額の変更が必要ないように現地調査を行っておくことが重要です。

④ 作業報告の方法

工事中の作業報告の方法を事前に決めておくことが重要です。                                外壁塗装では、各工程を進める際に前工程の確認が難しくなります。                                   作業報告の方法には、各工程での写真撮影や作業日誌の作成などがあります。

⑤ 工事中に車や物を移動する必要があるか

工事を始める前に、外壁の周囲にある荷物はかたづける必要があります。                              特に、足場を組むために必要な場所は確保しなくてはいけません。                                 また、塗料が付くことがないようにできるだけ外壁から離しておくようにしましょう。                      外壁のそばに植物がある場合は、一時的に移し替える必要があるかもしれませんので、施工業者と相談しましょう。                                                           また、外壁近くに車を駐車している場合は、車の移動が必要な場合もあります。

4、外壁塗装工事の保証内容で確認すべき3項目

外壁塗装工事後に「塗ったばかりの塗装がはがれてきた」「塗りムラがあって気になる」などトラブルが発生することもあります。                                                     契約する前に保証内容についても次の3つの事項は確認しておきましょう。

① 保証内容の確認

どの部分を保証するのか、どのような不具合が生じたら保証されるのか、その保証は何年間なのかなどを確認しましょう。                                                           保証内容が外壁の塗装のみのケースが多いです。                                          塗装の剥がれは保証の範囲内になりますが、色の変色は保証されないのが一般的です。                        また、自然災害や建物に起因する場合、不適切な使用によるものなどは保証されません。

② 工事後のアフターフォローについて

外壁塗装の不具合は施工後すぐには現れません。                                          例えば、塗装作業の不備によるはがれは半年から数年程度経過してから症状が出てくるのが一般的です。                保証内容はもちろん、アフターフォローをどのように対応してくれるのかをきちんと確認することが重要です。アフターフォローをどのような形で対応してくれるかは、その塗装業者によって異なります。

③ 瑕疵担保責任について

瑕疵担保責任に加入している場合、外壁塗装業者の塗装作業が原因で施工不良などのトラブルが発生した場合には、業者に対して瑕疵担保責任を請求することができます。                                        契約書の内容と異なる塗料の使用や施工方法があった場合には、瑕疵のある部分を補修してもらうことができます。                                                           また、万が一施工業者が倒産した場合にも保証が受けられるのが最大のメリットです。                           しかし、保証年数は5年と短く、保険加入には別途費用が必要になることが多いです。                        そのため、瑕疵保険に入るよりも施工不良の心配がなく会社の業績が安定している業者を探すことに注力を注いだ方がよいとも言えます。

5、まとめ

外壁塗装工事は業者によって様々な違いがあり、悪徳業者も多いので契約前の確認は必須となります。              費用の平均が100万円前後と言われる外壁塗装は、決して安い買い物ではありません。                     技術や対応の悪い業者を選んでしまうと、せっかくの塗装が短期間で剥がれることもありますし、場合によっては近隣にも迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。                                       契約前にしっかりと確認を行い、きちんとした業者に工事を依頼すればお家長持ちして外観もよくなり、快適に過ごすことができます。                                                  後悔しないように外壁塗装工事の契約内容には注意しましょう。

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