外壁塗装の工程の解説【外壁塗装の工期は7~14日間】

外壁塗装の作業内容や工期を詳しく把握している方は思いのほか少ないでしょう。また「ペンキを塗るだけでしょ」と思っている方も多いのではないのでしょうか。しかし実際は作業工程は実に多く一つ一つの作業が重要です。

一般的に外壁塗装の工期は7~14日間が目安です。今回は塗装工事の作業工程を具体的にご説明しますので、しっかり認識し工事を依頼する際の不安要素を少なくしましょう。

1、準備作業が工事の要です

外壁塗装はいきなり塗装を行うことはできません。必ず施工前の準備作業が大事になります。この準備作業がその後の塗装工事の善し悪しを左右します。

準備作業の第一段階は足場を組みます。塗装職人は常に足場の上を動き回るので足場は必要不可欠なのです。足場設置が不十分だと事故を引き起こすこともあるので気が抜けない作業の一つです。

第二段階は外壁を高圧洗浄機できれいな状態にします。表面の汚れや劣化した外壁の塗料や苔・カビなどをしっかり落とします。この作業を怠ると塗料ののりが悪くなり施工時の塗料の劣化が早く進行する原因になる可能性があります。

第三段階は養生と呼ばれる作業です。養生は塗料がついてはいけない場所をビニールで覆って保護をする作業です。

第四段階は下地処理です。外壁のクラック(ひび割れ)部分やシーリングの劣化部分を埋める補修作業を行います。この作業を怠ると塗装後の塗膜の劣化を早める原因になります。

2、いよいよ塗装開始です。塗料を一回すればよいわけではありません

塗装は一回塗れば終わりと思っている方も多いかもしれませんが実はそうではありません。外壁塗装は基本的に同じ場所を2~3回は塗る必要があります。それでは詳しくご説明いたします。

まずは塗装作業第一段階は【下塗り】です。

下塗りはこの後の塗装作業である【中塗り・上塗り】がしっかり塗料がのるように下塗り専用の塗料を塗装します。この時旧塗膜や下地の劣化によって下塗り材を変える必要があります。適切な下塗り材を選択しなくてはいけないので施工業者にお願いしましょう。

第二段階は【中塗り・上塗り】の作業です。

ようやく事前に選んだ色の塗料を塗装していきます。上塗りは中塗りの塗料がある程度乾いてから塗装しなくてはいけません。完全に乾かす必要はありません。重要なのは適切なタイミングで上塗り材を塗装することです。だからこそ塗料によって塗るタイミングが違いますし気温や湿度によってタイミングが変わってきます。この辺は施工を行う施工業者のプロの判断が必要です。

3、まだまだ気を抜けない、仕上げの工程

最後は仕上げの工程です。外壁以外の細かな部分の塗装を行ったり現場の片付けを行ったりします。

外壁以外の塗装作業は【付帯部塗装】とも呼ばれます。外壁以外の雨どいや軒天や破風などを塗装します。当然ですが外壁以外の場所も同じように年数が経過して劣化しているのでしっかり塗装しましょう。

あとは現場の片付けも大事です。足場解体後に細かいゴミがでるので片付けをし、きれいな状態で引き渡すのが当たり前です。

4、短期工事は危険です、手抜き業者に注意しよう

今までの工程を読んでご理解できたと思いますが外壁塗装は単純な作業じゃありません。しっかりとした作業には適切な作業時間が必要です。そのため見積もり段階から極端に少ない工期を提示してくるような業者は肝心な作業を省いたり手抜き工事を行ったりする可能性があるので十分に注意しましょう。

5、長すぎず短すぎない工期が理想

外壁塗装の工程の多さに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

今回ご説明した工期はあくまでも目安で、場合によっては使用する塗料によっても変わる場合があります。例えば特殊な塗料を使用する場合は塗装作業は簡単ではありませんので経験のある施工業者でなくてはありません。外壁塗装をうまく進めるには職人さんとコミュニケーションをしっかりととり、片付けや適切な時間を費やしているかをチェックすることをお勧めします。

近年、外壁塗装は相見積もりを取って安くなるように交渉することが容易になりましたが外壁塗装は職人技なので値段だけで決めるのではなくサービスの質で決めることも大事です。値段を必要以上に抑えることだけを考えると手を抜かれたりすることも多くあります。後々のトラブルにならない為にも工事にはどのくらい時間と手間がかかるのかを確認し適切な価格と工期で作業をしてもらうようにしましょう。

少しでも疑問点がある場合は事前に施工業者に必ず確認しましょう。