外壁の汚れを防止する8つの対策とは?

1、はじめに

2023年も残すところあとわずかとなってきました。                                      年末の大掃除の際、「外壁の汚れって何があるの?」「外壁の汚れ防止策を知りたい」など、ご自宅の外壁の汚れが気になる方もいらっしゃるかと思います。                                       今回は外壁で起こる汚れの症状と、予防策をご紹介します。

2、外壁に起こる汚れや劣化症状

外壁の汚れは劣化症状によって対処方法が異なるため、どんな症状かを先に把握しておかなければいけません。                                                汚れを落とすには外壁の洗浄が有効だと考えがちですが、シーリング部の変色やサビの場合は逆効果をなることもあるでしょう。                                                          次に外壁に起こる汚れや劣化症状にどのようなものがあるのかをご紹介します。

① カビ・コケ

カビやコケの原因は、胞子が飛んできて外壁に根を張ることです。                              湿気が多く光が当たりにくい場所で発生しやすい劣化症状です。                                   カビやコケを放置すると外壁の見栄えが悪くなるほか、内部まで根を張ってしまい除去が難しくなるでしょう。

② 水あか

外壁を雨が流れた後に白や黒の線が残るのが水あかです。                                    窓枠や換気扇などの下部で主に発生します。                                             放置しても見栄えが悪い以外の問題はほとんどありませんが、外壁に汚れが染み込むと除去が難しくなるでしょう。

③ 土埃

砂や土が付着して外壁が汚れる現象です。                                         放置しても見栄えが悪くなる以外の問題はほとんどありません。                                また、汚れが外壁に染み込むことも少ないため、高圧洗浄で簡単に除去できます。

④ サビ

金属部が錆びて赤や白のサビとなる現象です。                                        放置するとサビが広がって金属を侵食していき、穴が開いて雨漏りの危険があるでしょう。                                                     サビを見つけたら、早急に対処することを推奨しています。

⑤ 塗膜の劣化

塗膜(塗装の膜)の劣化は厳密には汚れではありませんが、見栄えが悪くなるという点では同じです。                                                   塗膜が劣化すると、主に色あせやはがれなどが起こります。                                   放置すると外壁材が劣化して交換が必要になったり、塗膜がはがれたりする恐れがあるでしょう。

⑥ シーリング部の変色

目地のあるシーリング部が劣化して、ひび割れたり変色したりして見栄えが悪くなる現象です。                                                  シーリングの上に塗装をすると黒く変色してしまう「ブリード現象」にも注意が必要です。                                                  放置するとシーリングが割れたりはがれたりして隙間から雨漏りするほか、外壁材の内部を侵食して劣化を促進する恐れがあります。

3、外壁の汚れを防止する8つの対策

先程ご紹介した6つの汚れや劣化に対して有効な方法が8つあります。                     それぞれの対策を具体的にご紹介していきます。

① 定期的に自分で洗浄する

外壁の汚れをブラシとホースで洗浄する方法です。                                 1年に1回は行うことを推奨しています。                                     注意点としては、外壁用の洗剤を利用しないと塗装がはがれてしまう点が挙げられます。有効な汚れ・劣化症状は、カビやコケ、水あか、土埃です。

② 定期的に業者に洗浄してもらう

外壁の汚れを業者に高圧洗浄してもらう方法です。                              洗浄剤を使ったバイオ洗浄をすれば、根を張ったカビやコケも取り除けるうため再発防止にもなるでしょう。                                             費用は3~20万円ほどかかります。                                        有効な汚れ・劣化症状は、カビやコケ、水あか、土埃です。

③ 塗装で防カビ塗料を使う

外壁を防カビ塗料で塗装する方法です。                                                 塗料には防カビ性能を備えたものが数多くあります。                                    防カビ塗料で外壁を塗装すれば、カビやコケが生えにくくなるため再発防止になるでしょう。                                                                     塗装費用で30~70万円ほどかかります。                                   有効な汚れ・劣化症状は、カビやコケです。

④ 塗装で対候性が高い塗料を使う

対候性が高い塗料で外壁を塗装する方法です。                                   対候性とは、気温変化に対する耐性のことです。                              天候や気温で変色が起こりにくくなり、塗膜の劣化を防止できます。                          対候性が高い塗料にはフッ素塗料や無機塗料があります。                            塗装費用で70~100万円ほどかかります。                                    有効な汚れ・劣化症状は、カビやコケ、水あか、土埃、サビ、塗膜の劣化です。

⑤ 凹凸が少ない外壁にする

外壁自体を凹凸の少ないデザインにすることも対策となります。                       小さな凹凸模様であれば、塗装で修正できる場合もあるでしょう。                         凹凸があるほど隙間に汚れや水が溜まりやすいため、平らな外壁にすると汚れにくくなります。                                                           注意点として、凹凸を減らすとデザイン性が低下する恐れがあります。                     有効な汚れ・劣化症状は、カビやコケ、水あか、土埃です。

⑥ 外壁材を張り替える

耐用年数が長い外壁材に張り替える方法です。                                  樹脂系サイディングやタイル外壁は、耐用年数が長いです。                          金属ならステンレスやアルミニウム、ガルバリウムといったサビにくい素材にしましょう。                                                         しかし、張り替えには160~260万円と非常に高額な費用が必要となります。                        有効な汚れ・劣化症状は、カビやコケ、水あか、土埃、サビ、塗膜の劣化です。

⑦ ノンブリードのシーリングを使う

ノンブリードタイプのシーリングを使えば、塗装で黒く変色するブリード現象を防ぐことができます。                                              注意点として、シーリングの劣化症状以外には効果がない点が挙げられます。                有効な汚れ・劣化症状は、シーリングの劣化です。

⑧ 汚れが目立ちにくい色の外壁にする

汚れが目立ちにくい色に外壁を塗り替える方法もあります。                        グレーやブラウンは汚れが目立ちにくい色です。                              一方で、白や黒は汚れが目立ちやすいため避けた方がよいでしょう。                     注意点として、汚れが消えるわけではないため、カビやコケなどを放置すると外壁材が侵食される恐れがあります。                                             有効な汚れ・劣化症状は、水あかや土埃です。

4、まとめ

外壁の汚れや見栄えの悪化の原因となる症状には様々な原因があります。                           それぞれ対処法が異なるため、適切な方法で補修や除去作業を行いましょう。                  シーリングの劣化以外であれば、外壁の全面塗装か外壁材の張り替えで解決することができます。                                                  また、シーリング部の変色であればノンブリードのシーリング材を活用すれば対処できるでしょう。

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