外壁のひび割れ放置の危険性！原因と対策法

投稿日 2021.7.252021.8.16

外壁のひび割れについて、こんな疑問はないでしょうか？「どうして外壁にひび割れが起きるの…？」、「外壁のひび割れを防ぐにはどうしたらいいの…？」、「外壁は自分で直すべき…？それとも業者に依頼するべき…？」などなど・・・実は外壁にひび割れが起きる原因は乾燥クラック、構造クラック、縁切れクラック、ヘアクラックの4つが主な原因です。今回は外壁のひび割れの危険性について原因と対策法を見ていきましょう。

1. 外壁のひび割れの原因

前項でもお話ししましたが、4つの原因があります。それでは原因を具体的に分けてお話していきます。【乾燥クラック】乾燥クラックとは、壁材を水で混ぜて作り塗装していく「湿式工法」を用いた時に多く発生するひび割れです。　これは、乾燥過程で壁材の水分が蒸発することで乾燥収縮が発生し、ひび割れが起きます。多くは湿式工法を用いたモルタルで起きるひび割れです。ただし乾燥クラックは表面上だけ現れるひび割れで、完全に乾燥すればそれ以上広がることはありません。モルタルなど湿式工法を使った塗装は乾燥クラックが生じる場合があるので、注意しましょう。【構造クラック】ひび割れの原因に、構造クラックというひび割れがあります。これは建物の構造に大きな力が加わるため、ひび割れが発生します。大きな力とは、欠落、不同沈下(家が均等ではなく斜めに傾くこと)、地震といった力です。また構造クラックはひびの幅が広く、深さもあります。非常に危険なひび割れで最悪、倒壊の危険性もあるため建物の補強を行うなど対策が必要です。【縁切れクラック】縁切れクラックとは、後に塗った箇所と前に塗った箇所の継ぎ目にひび割れが発生します。なぜ継ぎ目にひび割れが起きるのかというと、新旧の塗装の乾燥具合が違うからです。乾燥具合が違うため、塗装の収縮に差が生じてしまいひび割れが発生してしまいます。もし継ぎ目がある場合、縁切れクラックが発生する可能性があるため注意しましょう。【ヘアクラック】ヘアクラックとは、塗膜の表面に出る髪の毛のような細くて短いひび割れのことです。これは経年劣化や施工不良などの理由から生じます。ただし、これまで解説したひび割れの中で緊急性の低い点が特徴です。

2. ひび割れの点検

外壁のひび割れを点検したいけど、どこを見ればいいのか分かりますか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実は、外壁のひび割れが起きやすい場所はある程度決まっています。その見るべき場所は以下の通りです。・窓や玄関ドアなど開口部周囲・広い壁面の中央付近・コーナー部分・増改築した際の継ぎ目・サイディング壁のコーキング部分外壁の点検をする場合、以上の点をしっかり確認しましょう。

3. 外壁の症状で注意すべき点

外壁の症状を点検する場合は、以下の点に注意してください。・外壁の塗膜を触ると白い粉が付く。・塗膜やモルタルが剥がれ落ちている。・外壁自体のひび割れが髪の毛サイズより広い。・ひび割れ部分にコケ・カビが付いている。・ひび割れ周りの外壁の色が変わっている。・外壁のひび割れが以前より大きくなっている。もし３点以上当てはまる場合、早急なメンテナンスを考える必要があるので注意しましょう。

4. 下地まで到達するひび割れは危険

外壁の下地(合板、ラス網、防水紙、構造材など)まで到達するひび割れに注意しましょう。なぜなら、ひび割れから雨水が侵入して、建物の構造部材を劣化させてしまうからです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雨水が外壁を通り越して柱や梁に到達すれば、建物の内部から腐食する原因になります。建物を守るためにも、下地まで到達するひび割れがあれば早急に対策を取りましょう。

5. 補修が必要なひび割れの判別方法

補修が必要なひび割れを判別する方法があります。その方法は、ピアノ線でひび割れの深さを測り、クラックスケールでひび割れの幅を測る方法です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただし、通常ならピアノ線、クラックスケールも無いため、目安として以下の点を確認しましょう。・ひび割れの幅が0.3ｍｍ未満・・・雨水の侵入する可能性はゼロではないが、緊急性はなし・ひび割れの幅が0.3ｍｍ以上・・・ひび割れの応急処置を検討しましょう・ひび割れの幅が2ｍｍ以上・・・雨水が侵入する可能性が高いので、放置しておくと危険

6. 自分で外壁のひび割れを対処する方法

自分で外壁のひび割れを対処する場合、幅0.3ｍｍ以下のみ補修しましょう。なぜなら幅0.3ｍｍ以上だと外壁の内部まで劣化が生じている可能性が高いからです。外壁の内部まで補修が必要な場合、専門的な技術が必要になります。自分で外壁のひび割れを対処する場合、幅0.3ｍｍ以下のみ補修しましょう。【自分でひび割れを補修する手順】１．ひび割れの部分の外壁を洗浄する。２．ひび割れの周りをマスキングテープで保護する。３．下塗りでプライマーをひび割れに使う。４．ひび割れにシーリング材を塗る。５．シーリング材をヘラで成形して乾かす。６．マスキングテープを外す。７．ひび割れ箇所を塗装する。この手順に沿っていくことで、自分でも外壁のひび割れを補修できます。ただし0.3ｍｍ以上のひび割れだったり、高い位置にあるひび割れは、業者に依頼しましょう。