台風の被害を受けやすいお家の特徴5選

1、はじめに

近年の異常気象により、全国各地で台風による家屋の損壊被害が報告されています。                       強い風が吹いてお家が揺れたりキシキシと音が鳴ったりした時に、「自分たちが住んでいる家は大丈夫?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?                                               今回は、台風の被害を受けやすい家の特徴や、台風による家の被害を防ぐための対処法などをご紹介します。

2、実際に台風で自宅が被害を受けた事例

風速20mを超えると人が立っていられないほどの風が吹き、屋根が飛んでいったり風で飛んできた物が建物に当たって破損したりする場合があります。                                                 風速40m以上の猛烈な風になると、風量に耐えきれず家が倒壊する恐れがあると言われています。                   最近では、風速50mを超える台風が上陸するケースもあり、台風により家が大きなダメージを受ける危険性が高まっています。                                                        次に、実際に台風で自宅が被害を受けた事例を5つご紹介します。

① 屋根が飛んでいってしまったり、破損したりした                                       ② 窓が割れてしまった                                                   ③ 風で物が飛んできて家が破損した                                             ④ 屋根から雨漏りした                                                      ⑤ 家が浸水してしまった

台風による住宅の被害で特に多いのが、屋根がはがれたり破損したりしてしまうケースです。                         自分の家の屋根が飛んでいってしまうと、近隣の家の外壁や窓にぶつかって破損させてしまう危険性があります。                                                              また、強風で窓ガラスが割れてしまったり、風で飛ばされてきた物が当たって外壁が欠けてしまったり、窓が破られるケースもあります。                                                    さらに、劣化していた屋根が強風や猛烈な雨に耐えきれず雨漏りが発生したり、川が氾濫して浸水被害に遭う事例が報告されています。                                                   

3、台風の被害を受けやすいお家の特徴5選

どのような状態の家が台風の被害を受けやすいのでしょうか?                                  台風の被害を受けやすい家の特徴は、次の5つです。

① 木材の家

1つ目が、木造の家であることです。                                               木材で作られている建物は湿気を吸収しやすいため、高温多湿な日本で多く見られます。                      しかし、木造の家は鉄骨コンクリートと比べると耐久性が劣ります。                                   また、木造の家は屋根が家からはみ出る形になるため、地面から吹き上げる風の影響を受けやすく、家全体にダメージを受けやすくなります。                                                 ただ、長期にわたり良好な状態で使用できる長期優良住宅や、「日本住宅性能表示基準」に基づき住宅性能表示を受けた住宅耐久性に優れているため、木造の住宅がすべて台風に弱いわけではありません。

② 建物にひび割れなどの欠陥がある

2つ目が、建物にひび割れなどの欠陥がある場合です。                                      家の外壁や内壁、梁などに大きなひびが入っている場合は、台風のよる強い風が吹き付けることで家が壊れる恐れがあります。                                                        また、シロアリによって柱や梁が脆くなっている場合も、家の耐久性が下がっていて危険な状態です。                こうした家の欠陥を放置すると、台風や地震などの災害が起きたときに家が破損したり、最悪の場合は倒壊したりしてしまうため早急に修理を依頼しましょう。

③ 経年劣化で建物が傾いたり、屋根が破損したりしている

3つ目が、建物の経年劣化により建物が傾いたり屋根が破損したりしている場合です。                       築年数が経った建物は構造部分が傾いていることがあり、強風によって倒壊する危険性が高くなります。                このような場合は、地震が起きたときにも被害が大きくなってしまい、風にあおられて飛んだ屋根が人や建物にぶつかると大変危険ですので、事前に補修しておきましょう。

④ 耐震性が低い構造になっている

4つ目が、耐震性が低い構造の家の場合です。                                          例えば、1階の一部が車庫になっているビルトインガレージは、建物の1階部分が空洞になっているため通常の建物よりも耐震性が弱まります。                                             窓に面している部分が多く、壁が建物を支えきれず破損したりする危険性があります。                                また、家の基礎部分が低く、半地下や地下室がある建物は大雨が来た時に浸水被害を受けやすいため、被害が大きくなってしまうでしょう。                                                    家を建てる際は、災害が起きた場合を想定し、デザイン性や快適性だけでなく安全性も考慮して建設会社に家を設計してもらいましょう。

⑤ 地盤が弱い

5つ目が、家が建っている土地の地盤が弱い場合です。                                    土地の地盤が弱いと建物をしっかりと支えられないため、家が傾いてしまう危険性があります。                           家を建ててから地盤を改良するのは難しいため、家を建てる前や建て替えをする際にあらかじめ地盤調査を依頼し、問題があれば改良工事を行いましょう。                                                地盤が弱いかどうか見た目だけでは判断できないため、ハザードマップを参考にし、家を建てる予定の土地や今住んでいる土地の地盤の強さを確認してみてください。

4.台風による家の被害を防ぐための7つの対処法

次に、台風による被害を防ぐための対処法についてご紹介します。                                    台風による家の被害を防ぐための対処法は次の7つです。

① ホームインスペクション(住宅診断)を受けておく

1つ目が、ホームインスペクション(住宅診断)を受けておくことです。                                ご自宅が台風による強風や豪雨に耐えられるのかどうか、住宅会社や建築士事務所などに依頼してホームインスペクションを受けておくことをおすすめします。                                          先述の通り、建物にひび割れなどの欠陥があったり、経年劣化によりもろくなったりしている場合は、強い雨風を受けた時にお家のダメージが大きくなってしまいます。                                   ホームインスペクションでは、建物が建築基準を満たしているか、建物に大きな欠陥がないかを検査できます。万が一建物に欠陥が見つかった場合、問題があった箇所を修繕しておけば台風に見舞われた時でも被害を最小限に抑えられるでしょう。

② 耐震診断を受ける

2つ目が、家の耐震性を調べる耐震診断を受けておくことです。                                   建物が台風に耐えられるかどうかは、耐震性も大きく関係します。                              耐震性が弱い建物は耐久性が低く、強風や水害に見舞われた時に被害が大きくなりやすいため、ホームインスペクションを依頼する時に耐震診断も併せて受けておくことをおすすめします。                            耐震診断を実施し、耐震性が十分にあると証明されれば、台風だけでなく地震が起きたときにも建物が倒壊するリスクが低いとわかるため、慌てずに家の中で避難できます。

③ 定期的に外壁や屋根の点検を受けておく

3つ目は、普段から定期的に外壁や屋根の点検を受けておくことです。                                             外壁や屋根は常に紫外線や雨風にさらされ続けているため、特に劣化しやすい部分です。                      外壁や屋根が劣化した状態を放置してしまうと、ひび割れした部分や欠損した部分から水漏れを起こす恐れがあるため、数年に一度は点検を受けておくことをおすすめします。                                 屋根が劣化している場合は、塗装をしたりコーキングをしたりしてメンテンスを行い、劣化が深刻な場合は屋根の葺き替え工事や外壁の修繕も検討してみてください。

④ 雨戸やシャッターを取り付ける

4つ目が、家に雨戸やシャッターを取り付けることです。                                        雨戸やシャッターがあると台風で物が飛ばされて来た時に窓ガラスが割れるのを防止できるため、ご自宅に付いていない場合は後付けすることをおすすめします。                                          しかし、すべての家が雨戸やシャッターを後付けできるわけではないため、その場合は台風が来る前に窓に飛散防止フィルムを貼ったり、養生テープで補強しておくとよいでしょう。                                養生テープで窓ガラスを補強する際は、「✕」の形になるよう貼り付けておけば、窓ガラスが割れてしまった時に破片が飛び散りにくくなり、ケガを防止できます。

⑤ 簡単な土のうを作る

5つ目が、家が浸水する前に簡易的な土のうを作っておくことです。                               簡易的な土のうを作る手順は、次の通りです。

⑴ 40Lのごみ袋を二重に重ね、半分くらい水を入れて口をしばる                               ⑵ 袋の強度が足りない場合は枚数を増やす                                              ⑶ 家の出入口に隙間なく敷き詰める

簡易的な土のうを使って対策しておけば、水深が10㎝程度であれば家の浸水を防げますので、ホームセンターなどで土のうを確保できないときなどに活用してください。

⑥ 開口部の対策をする

6つ目が、お風呂やキッチン、トイレなどの排水口の水溝を塞いでおくことです。                          排水溝は生活排水の流れる出口のことだとも言えるでしょう。                                   台風が来た時に開口部をそのままにしておくと、排水溝から水が浸水してくる恐れがあります。                      外に排水溝などがある場合は、土のうで開口部を塞いでおき、家の中へ浸水するのを防ぎましょう。                こちらの排水溝が指しているのは、家の外部にある排水用の溝のことです。                          ドブや側溝と言えばわかりやすいでしょう。

⑦ 外に置いてあるものを家の中にしまっておく

7つ目が、外に置いてある物を家の中にしまっておくことです。                                  強風により物が飛ばされ、窓ガラスが割れたり外壁が傷つく恐れがあるため、ベランダや玄関など家の外に置いてあるものは撤去しておきましょう。                                             物干し竿や自転車、プランターなども飛ばされてしまう場合があるので、外に出しているものは全てしまっておくとよいでしょう。

5、まとめ

今回は、台風による家への被害をお伝えしました。                                        台風の猛烈な雨風で自宅が大きな被害を受けるのを防ぐためには、事前に家の状態を検査しておくことが重要です。                                                              日本の場合、主に7~10月の間、特に8月・9月に集中して台風が発生します。                           台風で被害を受ける前に対策をしておきましょう。                            

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