1、はじめに
2023年の夏は連日猛暑日が続きました。 夏が猛暑の年は厳冬になることが多いとされていますが、2023・2024年の冬は例年よりも暖かくなる予報です。 2021~2023年は冬の寒さを強める「ラニーニャ現象」が続いていたのですが、今年は変わって「エルニーニョ現象」が発生するようになりました。 エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面水温が平年よりも高い状態なのですが、冬の気圧配置が弱まり気温が高くなる傾向になると言われています。 気象庁によると、2023・2024年の冬のエルニーニョ現象の発生確率は90%と予測されています。 ただし、エルニーニョ現象が発生するからといって必ず暖冬になるわけではありません。 寒さ対策はしっかりとしておいた方がよいのは変わりないでしょう。 今回は、雪国富山県の雪対策におすすめの外壁についてご紹介します。 雪に強い外壁の種類や特徴、寒冷地で失敗しない外壁の選び方も詳しくご紹介します。
2、雪に強い外壁2選
住宅の外壁として多く使用されている、優れた耐久性を持つ「サイディング」。 サイディングには雪に強いものとそうでないものがあり、富山県など雪が多い地域には向いていない外壁もあるので注意が必要です。 雪に弱い外壁は、外壁の塗装部分の防水機能が低下すると雪害が起こり、外壁を劣化させてしまいます。 雪が降る地域におすすめの外壁材は「金属サイディング」と「樹脂サイディング」です。 ただし、山間部などの豪雪地帯では樹脂サイディングは不適合ですのでおすすめしません。 それぞれの特徴と雪に強い理由について詳しくご説明します。
① 金属サイディング
表面にスチール板などを施し、裏に断熱材を入れた外壁材が金属サイディングです。 金属サイディングは商品ラインナップも豊富でデザイン性が高いため、近年人気が高い外壁材の1つです。 耐食に優れたガルバリウム鋼板やガルファンなどを使用しているため、サビに強く耐久性が高いというメリットがあります。 また、非常に軽量なため耐震性が高いというメリットもあります。 そんな金属サイディングは、雪が降る地域におすすめの外壁材です。 軽量で建物に負担をかけにくいので、雪が降っても外壁材の表面がはがれ落ちることは少ないです。 断熱性が抜群のため、冬の寒い季節でも暖房費の節約につながり、省エネにも貢献します。 寒い季節には、外壁材が吸収した水分が凍結と融解を繰り返すことのよって劣化していく「凍害」の発生が懸念されますが、金属サイディングは心配無用! 金属サイディングは表面に鋼板を使用しているので、水分を吸収しないため凍害が起こる心配が少ないです。
② 樹脂サイディング
塩化ビニル樹脂でできた外壁材が樹脂サイディングです。 あまり聞いたことがないという方も多いかもしれませんが、アメリカやカナダではスタンダードな外壁材の1つです。 潮風などの塩害を受けても腐食しにくく、サビにくいという特性があります。 耐久性が高いため耐冷害性や耐候性にも優れており、雪が降る地域におすすめです。 ただし、豪雪地帯には適さないので、例年雪が多い富山県の場合は金属サイディングを選ばれるのが安心でしょう。
3、雪に弱い外壁材とは?
サイディングには「窯業サイディング」という種類があります。 窯業サイディングは、主にセメント質と繊維質を原料にしたサイディングです。 サイディング材の中でも低価格で、レンガやタイル、木目などデザインの種類が多いことも魅力です。 国内では最もシェア率が高い外壁材です。 しかし、窯業サイディングは防水機能がなく、雪害や凍害を受けてしまうため、雪が多い地域にはおすすめしません。 外壁材自体に重量があるため、降雪地帯では一層建物に負担がかかってしまいます。
4、雪が多い地域には金属サイディングがおすすめ!
外壁に起きる雪によるトラブルが「雪害」です。 雪害とは、積雪した際に外壁材の中にある水分が氷へ変化して体積が増えて膨らむことで、外壁材を内側から押し上げて壊す現象です。 気温が高くなると外壁材内部の氷が溶けてまた水分に戻りますが、再度気温が低くなったときに氷となって外壁の内側から押し上げることを繰り返します。 その繰り返しによって、外壁は徐々に劣化してしまうのです。 雪害を起こさないためには、外壁の素材が防水であることが非常に重要です。 先程ご紹介した金属サイディングのように防水性能のある外壁材を使用することで、水分が外壁材に染み込まず雪害や凍害を防ぐことができます。 また、外壁が雪に接触しないようにすることも対策の1つです。 外壁周りに雪が積もってしまうたびに、こまめに除雪することで外壁の温度低下を防ぎ、雪害を防ぐことができます。 また、外壁塗装の場合は寒冷地向けの塗料を選ぶという方法もあります。
5、まとめ
優れた耐久性を持つ外壁材「サイディング」は、種類によって特徴も異なります。 大雪が降る地域には、表面にスチール板などを施し、裏に断熱材を入れた金属サイディングが雪に強いためおすすめです。 防水効果のある樹脂サイディングも雪に適していますが、山間部などの豪雪地帯には適していないため注意が必要です。 雪害を防ぐためには、外壁の素材が非常に重要になるため、お住まいの位置期の気候にあった外壁材選びをしましょう。
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