2024年梅雨は長引く予想!梅雨前に確認したい3つのポイント

1、はじめに

2024年は夏の前半にかけて南海上の太平洋高気圧が強まりにくく、梅雨前線の北上が遅れるという予報が発表されています。                                                            本格的な梅雨の到来が遅れるため厳しい暑さが予想される一方で、7月は梅雨前線が停滞しやすいため梅雨明けが遅れる可能性があり、西日本や東日本の太平洋側は長雨や一時的な低温となるリスクがあります。              今回は、梅雨に入る前にやっておきたいお家のメンテナンスについてご紹介します。

2、梅雨前に確認したい3つのポイント

梅雨は雨の日が続きますが、お家にとって雨漏りは大敵です。                                木材は水が侵入して濡れたままの状態が続くと、腐朽を起こすことがあります。                        屋根や外壁、バルコニー防水に不具合があると雨漏りを起こし、そのままにしていると構造体の木材がダメージを受けて耐震性が低下する原因になります。                                         これではお家はもちろんのこと、ご家族の生活を守ることができません。                            本格的な梅雨の前にしておきたい、大切なお家とご家族を守るためのお家のメンテナンスを3つご紹介します。

① 屋根

屋根は次の3つの部位での不具合が雨漏りの原因となりますので、不具合を発見した場合は早目に修理を依頼しましょう。

【屋根材】                                                          長年使用してきた屋根材は、台風や雪などにより割れやズレが生じている可能性があります。                    割れた部分の交換などが必要ですが、長期間そのままとなっていた場合はルーフィングや野地板の補修が必要になることもあります。

【瓦屋根の漆喰】                                                  瓦屋根の場合は、漆喰の劣化によりひび割れや脱落が目立つようになります。                        漆喰の詰め直し工事が必要になります。

【スレート屋根・金属屋根の棟板金】                                       スレートや板金屋根の場合は、頂上部分に棟板金が施工されています。                             この棟板金を固定している釘が、金属の伸縮や風の影響により緩んできます。                          棟板金の交換や、場合によっては下地木材の交換も必要になります。

② 外壁

外壁材は近年では窯業系サイディング一般的になり、かなりのシェアを占めています。                     窯業系サイディングでの雨漏りの原因となる不具合は、次の2つのようなものがあります。

【目地シーリング】                                                  外壁の目地(つなぎ目)にはシーリング材が施工されていますが、経年劣化などによりひび割れや隙間が発生します。                                                          少しでも隙間が発生した場合は、シーリングの打ち替えが必要となります。

【塗膜】                                                        窯業系サイディングの表面は塗装がしてあり、塗料自体が防水性能を持ちます。                         長期間雨風や紫外線にさらされていると、塗膜自体の防水性が低下していきます。                      チョーキング現象とも呼ばれる劣化ですが、外壁を素手で触ると白い汚れが付着します。                    いずれかのタイミングで外壁の塗り直しが必要となります。

③ バルコニー(ベランダ)

屋根や外壁のメンテナンスについては必要性を感じている方は多いですが、バルコニーの防水のメンテナンスの必要性を感じている方は少ないのが現状です。                                       しかし、バルコニーから雨漏りする事例は意外と多く、定期的なメンテナンスが必要な箇所です。               バルコニーでの雨漏りの原因となる不具合は、次の2つです。

【トップコート】                                                     バルコニーはFRP防水や塗膜防水などで防水処理を行い、雨水の侵入を防いでいます。                      この防水層を保護するためにトップコートと呼ばれる表面処理をしていますが、劣化するとひび割れやはがれを起こして下にある防水層がむき出しになります。                                       防水層を長持ちさせるためには、トップコートの塗り替えが必要です。

【防水層】                                                     防水層のひび割れは、雨漏りを起こす可能性が高く、早急に防水層の改修工事が必要です。

3、梅雨に雨漏りが多く発生する理由

建物の雨漏りは、建物に不具合があったとしても一定方向の風雨だけでは表面化しないこともあります。                           しかし、長期間雨が降る梅雨はあらゆる方向からの風雨が考えられ、普段の雨では雨漏りしない場所からも雨水が侵入することもあります。                                               日本は木造住宅が多く、木は水に強いと言えますが、表面を長期間雨にさらすことによりコケやカビが繁殖したり、最悪腐食してしまうこともあります。                                          例えば、屋根から雨漏りがあった場合、最初に屋根裏に雨が侵入し構造部分(柱・梁・束)などが被害を受け放置することでカビが大量に繁殖し、健康被害をもたらすことも考えられるのです。                         また、室内の天井から雨漏りすると、一面に水が広がり壁紙や下地の石膏ボードにまで及び、大きな被害を受けることもあります。                                                    梅雨が到来する前にしっかり対策しておくことで、大切なお家を雨から守ることができるのです。

4、まとめ

雨漏り対策として外壁塗装を行うことはとても有効ですが、梅雨時期に外壁塗装をすることはできるだけ避けた方が無難です。                                                        外壁塗装などの外壁リフォームは天気に左右されますので、工期や費用面を考えるとおすすめできません。          外壁リフォームを検討中の方は、5月~6月上旬までにリフォームを済ませておくと安心です。

梅雨は生活に様々な影響を及ぼす過ごしにくい季節です。                                 2024年の梅雨は長引くことが予想されています。                                   梅雨が来る前にしっかりと対策をして、大切なお家を守りましょう!            

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