外壁の張替え工事をする時にはサイディングというものを使います。種類がいくつかあるのですが今回はその中でも金属系サイディングについての説明をしていきます。
1. 金属系サイディングとは?
金属系サイディングとはガルバリウム鋼板やアルミニウム合金塗装板などの金属を成型したもので、金属素材のため窯業系サイディングに比べると割れるような衝撃に強くメンテナンスのサイクルも長いです。また対候性も高く特に寒冷地では割れが生じてしまう窯業系サイディングと比べて高い適性があります。
金属製の外壁と聞くと、金属に覆われて無機質で冷たい印象を持たれるかもしれませんが、最近では金属加工の技術も進歩しており、様々なデザインが選べるようになっています。レンガ風やタイル調など本物と見分けがつかないクオリティの高い商品も販売されています。
2. 金属系サイディングのメリット、デメリットについて
【金属サイディングのメリット】
・工事が行われる期間が短い
・窯業系サイディングと比べてひび割れ(クラック)に強い
・凍害に強い
・断熱性が高い
・遮音性が高い
・耐震性が高い
・家の外観や外壁のデザインを一新できる
【金属サイディングのデメリット】
・塩害やサビに注意
・衝撃による変形がある
・外壁塗装と比べると費用が割高になる
3. 金属サイディングには定期的な点検と塗装が欠かせない
金属サイディングに限らず、外壁全般に言える注意点として定期的な点検と塗装の重要性が挙げられます。金属サイディングの寿命を縮めない為にもポイントをしっかりと押さえておきましょう。
金属サイディングの経年劣化を放置しておくと、傷やサビが進行して少しづつ防水性能が失われていきます。すると外壁に雨水が侵入してしまい、水漏れや腐食につながる可能性もあり危険です。そのため金属サイディングに下記のような劣化サインが出ていないか、定期的に点検を行いましょう。
・光沢がなくなる
・色あせ、変色がある
・触ると手に粉がつく(チョーキング現象)
・サビ、傷が付いている
・塗膜が剝がれている
4. 金属サイディングでモダンな外観を実現
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金塗装板などの金属サイディングは第二項でも挙げましたが、断熱・耐凍害にも優れコストパフォーマンスも高いことから、国内でも需要が上昇しつつあるおすすめの外壁材です。
劣化サインを見逃さず定期的なメンテナンスを行えば約20~30年の間長持ちしてくれます。またバリエーションも豊富でモダンな外観も魅力のひとつです。
外壁に金属サイディングを採用して、デザイン性の高いおしゃれな住宅を目指しましょう。