1、はじめに
雨漏りしたら大変!ということはわかっていても、雨漏りの前兆がどんなものか知らない方も多いのではないでしょうか? 実は、雨漏りには前兆となる症状があり、早目の対処で大事に至らずに済むことも多いのです。 今回は雨漏りの前となる症状にはどのようなものがあるか詳しくご紹介していきます。
2、雨漏りの原因は?
まず、雨漏りというのがどういう症状なのかについてご紹介します。 雨漏りというのは、建物の外部から雨水などが建物内に入ってしまうことを言います。 本来は水にさらされないはずの建物の内部に水が入ってしまうことで、建物を傷めてしまう原因にもなります。雨漏りは、大雨や台風の影響でいきなりなってしまうこともありますが、ほとんどの場合徐々に建物の劣化が進行して発生します。 雨漏りが発見されることには、建物がかなり傷んでしまっている可能性もあるので、初期症状が出ている段階でメンテナンスするのがおすすめです。
雨漏りが発生する原因は、さまざまなものがあります。 最も多いのは、外壁や屋根、コーキング等の経年劣化です。 外壁塗装の耐用年数は10~20年、コーキングの耐用年数は5~10年です。 耐用年数を超えると経年劣化が発生し、雨漏りが発生する原因となってしまいます。 近年は耐用年数が長い素材も増えていますが、過去に建築されたものの場合、10年程度でメンテンスをするのがおすすめです。 例えば、屋根にガルバリウム鋼板を使用すれば、耐用年数は30年です。 短期間で雨漏りが発生してしまうことのないよう、外壁・屋根工事の際の素材選びをすることも重要です。
3、雨漏りの初期症状は?
雨漏りを早期に修理するためには、初期症状に気づくことが大切です。 雨漏りの初期症状には、以下のようなものがあります。
□ 天井のクロスがはがれている □ 天井のクロスにカビが発生している □ 天井から水が落ちてくる □ 天井の証明器具に水が溜まっている □ 壁の中から水が落ちる音がする □ 壁の中からカビの臭いがする □ 外壁にシミができている □ 窓辺付近が水で濡れている □ 屋根にサビやコケがある □ 屋根にひび割れがある □ 屋根にの漆喰がはがれてしまっている □ 窓のサッシにサビがある □ 外壁のコーキングが劣化している □ サッシの木枠部分にシミがある
上記のような症状が見られたら、雨漏りが発生する可能性があります。 すでに見えないところで雨漏りが発生している可能性もあるので、早急に専門業者にメンテナンスを依頼するのがおすすめです。
4、雨漏りが発生した時の対処法
雨漏りを発見した際の対処法としては、最もよいのは専門業者に依頼することです。 ただ、すぐに依頼できない場合や台風などで業者にすぐ対応してもらえない場合、自分で応急処置をしておく必要があります。 最も簡単な応急処置は、雨漏りがしている箇所にビニールシートをかぶせることです。 雨漏りの原因となっている箇所を特定するのは素人には難しいので、屋根なら屋根の広範囲をビニールシートで覆うのがおすすめです。 ビニールシートはそのままにしていると、家に湿気がこもってしまいます。 晴れの日が続く天気予報になっている時は外すようにしましょう。 また、屋根にビニールシートをかぶせる作業は高所での作業になるので、雨が降っている最中や雨があがったばかりの時には足が滑りやすいので絶対にやめましょう。 晴れて屋根も乾いている時に、しっかりと安全を確保した上で行ってください。 また、雨漏りの箇所が特定できている場合には、防水テープで応急処置を行うのもおすすめです。 ただ、雨漏りの原因でない場所に防水シートを貼ってしまうと、別の場所に雨水が逃げてしまい雨漏りの被害がさらに広がってしまう可能性があります。 防水テープを貼るなら、間違いなく雨漏りの原因だとわかる場所だけにしましょう。
5、雨漏りを放置しておくとどうなる?
雨漏りの放置は建物内部を腐らせます。 「あまりひどくないから、そのままでいいや」という軽い気持ちで放置しておくと、実際に雨漏りが発生し修理が必要な状況になった時には高額な修理費用が発生してしまうのです。 雨漏りの放置は、修理費用が高額になるだけでなく、様々な2次被害・3次被害を引き起こします。 雨漏りが原因で引きおこる2次被害・3次被害は主に次の5つです。
・ カビの発生 ・ シロアリの繁殖 ・ 漏電 ・ 木部の腐食 ・ 金属部のサビ
これらの発生はお家の資産価値を下げるだけでなく、住んでいる方の健康被害にも悪影響を及ぼします。 特にカビの発生は、ご年配の方や小さなお子様、アレルギー体質の方がいるご家庭では気をつけなければなりません。 また、天井裏などに配線がある場合にも注意が必要です。 漏電によって火災など命に関わる危険性も出てきます。 雨漏りした際は早目の対処を心がけ、高額な修繕費用が必要な症状になる前に修理を依頼しましょう。
6、雨漏りと水濡れの症状の見分け方
水漏れはしているけど雨漏りかどうかわからない場合は、次のチェックリストに当てはまるかどうか確認してみましょう。
□ 雨が降っていない日もシミができたり水漏れが起こる □ 漏れてきた水が生臭い □ エアコンの下だけ水がある □ 水道料金が高くなった
これらのいずれかに該当する場合は、雨漏りではなく水道管の破裂や配管の劣化などが原因の水漏れが考えられます。 また、いずれにも該当しない場合や判断がつかない場合は雨漏りの可能性がありますので、1度専門業者に調査を依頼しましょう。 築10年以内のお家であれば、雨漏りの場合でも施工業者の負担で修繕してもらえるので、ハウスメーカーなどに連絡してみましょう。 築年数が経過しているお家の場合は、雨漏り箇所や水漏れ箇所を特定するまでに専門的な知識と技術が必要になりますので、専門業者に調査を依頼しましょう。
7、まとめ
雨漏りの初期症状や対処方法についてご紹介しました。 雨漏りは災害などが原因で起こることもありますが、多くは経年劣化が原因です。 これからく迎える梅雨シーズンの前に、雨漏りの初期症状があれば調査を依頼しましょう。 今回ご紹介した雨漏りの初期症状が見られたら、放置せずにすぐに専門業者に調査を依頼しましょう。
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