1、はじめに
3月末に富山県でも1日中続いた強風により屋根が飛んでしまう等の被害が発生してしまいました。 「強風被害」と言うと、一般的には屋根被害を思い浮かべる方が多いと思いますが、強風被害は外壁にも多く発生しています。 強風によって外壁がダメージを受けないよう点検しておくことが大切です。 とはいえ、「どんな点検をすればよいのか」「どのような被害があるのか」等わからない点も多いでしょう。 強風によってご自宅の外壁が損傷するだけでなく、隣家等にも迷惑をかけてしまう恐れがあるので、強風による外壁の被害についてしっかり理解しておくことが大切です。 今回は強風によって起きる外壁の被害や具体的な点検事項等についてご紹介します。 強風による外壁の被害を想定しておくことは、家を守るために重要なことです。 今回の教訓を生かし、次の強風に備えるために参考にしてみてください。
2、強風で生じる外壁の被害について
強風によって外壁にどのような被害を受けるのでしょうか? まずは外壁の被害について3つご紹介します。
① 石などの飛来物による傷や凹み
強風により石など様々な飛来物が外壁に当たります。 飛来物の衝突によって、外壁に傷や凹みなどができてしまい、美観を大きく損なう場合があります。 塗膜が損傷することで、外壁の機能が低下する可能性があります。
②外壁の剥がれ・落下
外壁が強風によってダメージを受けると、剥がれが生じたり外壁の一部が落下する場合があります。 また、剥がれた外壁や落下した外壁が強風で舞い上がり、近隣の家屋を傷つける恐れがあります。
③ 雨漏り
外壁にダメージを受けると、ひび割れ等が生じる場合があります。 わずかなひび割れでも雨水が内部に侵入し、雨漏りを誘発する危険性があるでしょう。 被害後の雨による雨漏りで深刻な被害を受けることも想定しておかなければなりません。 外壁が強風で破損してしまい、雨が家屋内に入り込むことで雨染みができてしまう可能性があります。 雨染みを放置していると、漏電やシロアリ等の被害が発生してしまいます。
3、強風が来る前に点検しておくべき5つのこと
強風が来る前はどのようなことを確認しておけばよいのでしょうか? 点検すべきポイントを5つご紹介します。
① 外壁の状態
外壁の状態を確認することは、強風対策として重要なポイントです。 劣化箇所等を特定し、強風が来る前に修繕したり養生等を施しておきましょう。 専門業者による点検を受けると安心です。 一般の方では見つけにくい劣化も発見してもらうことができます。
② 屋根の状況
外壁同様、屋根も台風の影響を受けやすい箇所です。 屋根の場合は劣化具合や釘の浮き箇所等をチェックしておき、安全対策を施しておきましょう。 屋根がダメージを受けると、屋根材の落下や飛散により外壁が損傷する恐れがあるからです。 しかし、屋根へは一般の方が登ると怪我をする可能性もあり大変危険です。 専門業者による点検を受けた方がよいでしょう。
③ 保険の加入状況
損害保険や傘保険に加入している方は、保険の内容を確認しておきましょう。 強風等の自然災害で外壁がダメージを受けた際に、保険金給付の対象となる場合があります。
④ ガラスフィルムを貼る
強風によって損傷した外壁の一部が飛散し、ガラスが割れてしまうことがあります。 中でも最も気を付けておきたいのが雨戸のない窓です。 被害を最小限に留めるため、ガラスフィルムを貼って安全を確保することが大切です。
⑤ 外壁等の点検はシーズン前に終えておくこと
強風が間近に迫ってから専門業者による点検を受けても、修繕が間に合わない場合があります。 できるだけシーズン前に点検を終えておき、早めに安全対策を施しておきましょう。
4、外壁塗装中に強風が来てしまったら・・・
外壁塗装中に強風がきてしまうことがあります。 外装塗装中に強風が来た場合、どのようにすればよいでしょうか? 具体的な対策を4つご紹介します。
① 飛散防止シートを畳む
外壁塗装中は、塗料が近隣に飛び散らないよう飛散防止シートを貼り養生します。 ところが、強風に煽られると足場が強い衝撃を受けて倒壊する可能性があるのです。 塗装工事を専門業者に依頼している場合は、専門業者が強風がやってくる前に飛散防止シートを畳んでくれるので問題がないでしょう。 畳まれたシートは足場に縛り付けられて、強風が吹いても動かないように固定されているか確認しましょう。
② 事前に業者と対策を相談しておく
外壁塗装は、可能であれば強風が来る時期を避けて行うのが理想です。 工事が強風の時期と重なってしまう場合は、外壁塗装工事に支障が出ないよう強風が来たこと場合のことを想定し、事前に専門業者と対策を相談しておきましょう。
③ 強風が来る前に外壁塗装工事を終える
強風が来る日がある程度想定できる場合、可能であれば工事を前倒しし強風が来る前に外壁塗装を終えてしまうのも1つの方法です。 ただし、外壁塗装は各工程を丁寧に行うことで塗膜本来の性能を発揮します。 専門業者と打ち合わせをし、工事日程を確認しておきましょう。
④ 契約書を確認しておく
強風等の自然災害で外壁塗装が長引いてしまった場合、専門業者によっては追加料金や割り増し料金等が発生する場合があります。 念のため契約書をっ確認しておきましょう。 本来自然災害による外壁塗装の工期延長は、追加料金等が発生しないとされています。 契約書の記載事項が優先されるので、事前に確認をしておきましょう。
5、強風が過ぎ去ったあとは必ず点検を!
強風が過ぎ去った後、目立った被害がなかったからと油断するのは禁物です。 天候が回復した時にしっかりと外壁と屋根を点検するようにしましょう。 大きな損傷がなくても、外壁のひび割れや屋根材の破損等が発生している可能性があります。 このような破損を放置していると、家自体の腐食や雨漏りといったトラブルにつながってしまうため、発見次第専門業者に点検してもらい修繕してもらいましょう。 初期段階であれば、修復期間や費用はそこまでかからないでしょう。 「この程度ならまだ大丈夫だろう」と放置してしまい、時間が経つにつれ破損が大きくなってしまうと、修繕に膨大な時間と費用がかかってしまう恐れがあります。 どんなトラブルも早めに行動することが大切です。
6、強風により隣家に被害を与えてしまった場合
強風によりご自宅の瓦が飛んでしまい、隣家の車や物を壊してしまった場合、基本時には「自然災害で生じた不可抗力な事故」として法律上の賠償責任が発生しないケースがほとんどで、賠償する必要がありません。 ただし、事前に瓦が飛ぶであろうことを知りながら放置していた等場合によっては責任が発生することもあります。 日頃からご自宅のメンテナンスをしっかり行うことが大切になってきます。 また、ベランダの小物や植木等が飛んで隣家の物を傷つけてしまった場合は、予防や回避することができたと考えられることから、法律上の損害賠償責任が発生する可能性があります。
7、まとめ
3月末に発生した強風被害でも屋根が飛んでしまったり、外壁が剥がれてしまう等の被害が多く発生しています。 春本番を迎えた今一度ご自宅の外壁や屋根に被害が出ていないか、ぜひ確認してみてください。 一般の方には見つけづらいひび割れ等の破損から大きな被害へとつながってしまう可能性もあります。
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