1、はじめに
冬は気温が下がり、湿度も高くなるため外壁塗装に適さない季節と言われています。 そのため冬は外壁・屋根工事をしていないと思われがちですが、実は冬にも工事は行われています。 塗装工事ではなく、外壁や屋根の修繕工事が多く行われます。 雪が降ることによって大切なお家に様々な雪害・雪災が起きてしまいます。 大切なお家を雪から守るためにも、しっかりと対策をしておかなければなりません。 今回は、一般住宅における積雪対策のポイントをご紹介します。
2、雪害被害を受けやすい場所は?
雪は見た目のイメージとは裏腹に、とても重く降ったばかりの新雪でも1㎥あたり50㎏~150㎏、時間が経って密度が高まったざらめ雪だと300㎏~500㎏にもなります。 大量の積雪に対して何の対策もしなければ、住宅が大きなダメージを受けるのは避けられません。 そこで、積雪がもたらすトラブルと対処法を場所ごとに見ていきましょう。
① 屋根
屋根に大量の雪が積もると、重みで屋根に穴が開いたり家が潰れたりする恐れがあります。 また、屋根から雪が滑り落ちて下にあるものや通りがかった人の上に落下することもあり、非常に危険です。 雪が落下する際にテレビアンテナを固定しているワイヤーを引っ張り、アンテナを転倒・破損させてしまうこともあります。
基本的な対処法は、しっかりと雪下ろしをしたり、屋根に積もった雪が1度に落ちるのを防ぐ雪止めを設置することです。 雪止めは後付けも可能なので、リフォーム工事で設置してみるとよいでしょう。 雪が落ちにくい板金に屋根を葺き替えるのも効果的です。
② 雨樋
雨樋は、雪の被害で破損するものNO.1です。 雨樋の耐久性は決して高くなく、雨樋自体に雪が積もったり屋根から雪が落ちてきたりすると、割れ・折れ・曲がり・脱落といったトラブルが発生します。 こうなると屋根の雨水をうまく流すことができず、軒裏や外壁の劣化・雨漏り、騒音につながるでしょう。
対処法としては、やはり雪止めを設置するのがおすすめです。 ただし、雪止めのサイズが小さかったり数が不十分だったりすると、想定以上の雪が積もったときに落下を食い止められないこともあります。 地域の積雪量に応じた適切な雪止めを設置しましょう。 冬になる前に雨樋を掃除し、少しでも水が流れやすくするのも有効です。
③ カーポート
カーポートは意外と頑丈で、積雪地帯以外で使われる製品でも20~30㎝程度の積雪に耐えられるだけの耐荷重があります。 しかし、昨今は気候が不安定になっているため、想定を上回る雪が積もってカーポートが破損するケースも珍しくありません。 車を入れた状態でカーポートが倒壊すれば、当然ながら車も破損してしまいます。
そのため、なるべく耐荷重に余裕があるカーポートを設置するとともに、専用の棒などを使ってこまめに雪下ろしをするのがおすすめです。 また、片側にのみ柱があるタイプのカーポートでも、緊急時に反対側に取り付けるための柱が用意されている場合があります。 可能なら準備しておくとよいでしょう。
3、雪害被害を受けた時の対処法
どれだけ警戒していても、屋根・雨樋・カーポートなどが積雪で破損してしまうことはあります。 そんな時、修繕費用を少しでも抑えようとDIYでの修理を試みる方もいるでしょう。 しかし、修理は原則として専門業者に依頼するのがおすすめです。 その理由として、次の2つが挙げられます。
① 安全性と作業の質
屋根や雨樋、カーポートなどの修繕は高所での作業となるため、常に危険が伴います。 加えて目立たない場所に劣化や不具合が発生していることも多く、DIYでは適切な修理ができないケースが珍しくありません。 修理が不十分だと、そう遠くないうちに雨漏りなどの新たな被害に見舞われてしまうでしょう。 その点、専門業者に依頼すればご自身で危険な作業をする必要がなく、プロの技術で安全かつ正確な工事をしてもらえます。 ご自身では気づけなかった破損や劣化も修理してもらえるため、トラブルの確実な解決が可能です。
② 将来的な費用を抑えられる可能性がある
プロの業者に依頼すると、確かにDIYより費用がかかります。 しかし、専門業者はお家の状態を正確に見極め、地域の積雪量に見合った商品を提案してくれるのが魅力です。 より頑丈で長持ちする雨樋やカーポートを設置すれば、将来的な交換やメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。 長期的にみると、専門業者に依頼する方がお得だと言えるでしょう。
4、雪害被害を受けたら火災保険を活用しよう
雪の影響で破損した箇所を修理する時は、それなりの費用がかかります。 修理しなければならないのはわかっているけど、経済的な問題でなかなか取りかかれない…という場合もあるでしょう。 そんな時は火災保険を活用するのがおすすめです。
実は火災保険は「雪災」補償がついている場合に限り、火災ではなく雪による被害に対しても保険金がおりる可能性があります。 雪の重みや落雪で屋根・雨樋・窓ガラス・塀・カーポート・室外機・太陽光パネルなどが破損した時も、修理費用を保険金で補填できるのです。 実際にどのような被害が対象になるのかは、契約内容によって異なります。 いざと言う時に備え、現在加入されている火災保険の契約内容を確認してみましょう。
5、まとめ
毎年冬には雪害による被害や雨漏りが多く発生しています。 雪が降る前にお家が雪害被害を受けないように確認してみましょう。 また、実際雪害を受けてしまった時のために、現在加入されている火災保険の契約内容を確認しておきましょう。
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