1、はじめに
外壁塗装は、大切なお家を長持ちさせるために必要不可欠なメンテナンスです。 工事費用も高額で、「絶対に失敗したくない!」と誰もがお考えになるはずです。 今回は、外壁塗装で後悔しないための10個の注意点を解説していきます。 外壁塗装に関する様々な疑問を解決し、満足のいく外壁塗装工事ができるよう準備していきましょう。
2、注意点①:外壁塗装を後回しにすると、かえって費用が高くなる
まずはじめに知っていただきたい注意点は、「外壁塗装を後回しにすると、かえって費用が高くなる」ということです。 外壁塗装とは、お家の外壁の劣化部分を補修し、ペンキを新たに塗り替える工事のことを言います。 外壁塗装工事の目的は「外壁の表面の保護機能を回復させて、お家を雨風から守る」ことです。 外壁の表面には塗料が塗られており、この塗料が形成する塗膜がお家の基礎部分にダメージがいかないように保護する役割を担っています。 しかし、外壁や屋根は常に紫外線や雨風にさらされているので、塗膜の経年劣化は避けることができません。 塗膜が劣化すると、雨風や紫外線からお家を保護する機能が弱まり、やがてお家の内側まで傷みはじめます。 そのような状況を避けるために、定期的に外壁を塗り替えて保護機能を復活させる必要があるのです。 定期的な外壁塗装を行わない場合、外壁表面の塗膜は劣化し続け、やがて保護機能を失います。 塗膜の保護機能が失われると、チョーキング現象、塗膜の剥がれ、クラック(ひび割れ)、雨漏りなどの劣化症状が現れます。 これらの劣化症状はお家の美観を損なうだけでなく、お家の基礎部分にまで被害を及ぼします。 外壁塗装であれば100万円程度で行うことができますが、お家の基礎部分の補修となると数100万円単位の大規模な工事になってしまいます。 そのため、お家のリフォームや補修にお金をかけたくない人ほど、外壁塗装は後回しにしてはいけないのです。
◆ 外壁塗装を行うべきタイミング ◆
外壁塗装を行うべきタイミングは2つあります。 それは「前回の塗装から10~15年ほど経過したとき」と「外壁に劣化症状があるとき」です。 まず、前回の塗装から10~15年ほど経過したタイミングで劣化症状に関わらず外壁塗装を行うことをおすすめします。 これは、外壁塗装によく使用されるシリコン塗料の耐用年数が10~15年だからです。 塗料の耐用年数を過ぎると保護機能がなくなるので、その前に外壁塗装を行いましょう。 また、チョーキング現象やクラック(ひび割れ)などの劣化症状が現れている場合は、前回の塗装から10~15年が経過していなくての外壁塗装を検討すべきです。
3、注意点②:必ず相見積もりを取って施工業者を選ぶ
2つ目の注意点は、「必ず相見積もりを取って施工業者を選ぶ」ということです。 外壁塗装はお風呂やキッチンのリフォームとは異なり、より良くするための工事ではありません。 リフォームというよりは、修理と言った方がイメージが近いでしょう。 中には「どこに依頼しても変わらない」「どこでもいいから早く工事を終わらせたい」と1社だけしか問い合わせをせずにそのまま契約する方もいらっしゃいます。 しかし、これは大きな間違えです! 外壁塗装は、同じ工事でも業者によって提示する見積もり金額が10~50万円ほど変わるからです。 相見積もりを取ることで工事費用だけでなく、会社の品質・対応など様々な視点から専門業者を比較することができます。
4、注意点③:費用を抑えたいなら自社施工の業者に依頼する
3つ目の注意点は、「費用を抑えたいなら自社施工の業者に依頼する」ということです。 外壁塗装を行う業者は1種類ではなく、「ハウスメーカー」「リフォーム業者」「塗装専門業者」の3種類の業者があります。 また、その中でも「下請けによる施工」「自社施工」の2つに分けられます。 下請けによる施工の場合、下請け業者に支払うマージンが工事費用に上乗せされるため、その分見積もり額が高くなります。 一方、自社施工の場合は社内の職人に作業を依頼するのでマージンがかからず、見積額が安く済むのです。 3種類の業者のうち、自社施工の割合が最も高いのは塗装専門業者です。 できるだけ外壁塗装にかかる費用を節約したい場合は、地域の塗装専門業者に工事を依頼しましょう。
5、注意点④:安易に値引きする業者とは契約しない
4つ目の注意点は、「安易に値引きする業者とは契約しない」ということです。 数10万円単位の値引きを安易に値引きする業者は、そもそもの見積もり額が非常に高いか、契約を取るために安くして手抜き工事を行おうとしているかのいずれかと考えてよいです。 リフォーム業界において外壁塗装は、「最も詐欺や手抜き工事が多いリフォーム」と言われています。 2020年に国民生活センターには住宅リフォームに関する被害が14,000件以上報告されましたが、そのうち大きな割合を占めるのが外壁リフォームです。 外壁の仕上がりの良し悪しは一般の方にはわかりづらく、工程の省略もわからない上、不具合が発生するのが塗装の数年後なので、悪徳業者が詐欺を行うにはピッタリの商材なのです。 このような詐欺に合わないようにするためには、大幅な値引きなどの危険なサインを出している業者と契約しないことが重要です。
「作成してもらった見積書の金額が高いかどうかを判断できるようにしたい」と思われる方も多いと思います。実際悪徳業者にだまされないようにするためには非常に重要なポイントです。 ただ、外壁塗装にかかる費用はお家の大きさや塗料によって大きく変動するので、確実な相場というものがありません。 1つの指標としては、「一般的な30坪の2階建て住宅の場合、外壁塗装にかかる費用の相場は80万~150万円ほど」ということを覚えておくのがよいでしょう。 さらに屋根も一緒に塗装する場合は、20万~30万円ほど追加でかかります。 この基準を超える見積もり額を提示された場合は、契約には慎重になるべきです。 注意点②でご紹介した相見積もりを行うことによって、あなたのお家のリフォーム費用の相場を把握することができます。 複数の見積書を比較することで、悪徳業者を見抜くことができます。
6、注意点⑤:見積書は詳細を必ず確認する
5つ目の注意点は、「見積書は詳細を必ず確認する」ということです。 「見積もりの金額しか見ていない」という方は、知らない間にだまされている可能性があります。 先述の通り、外壁塗装は非常に詐欺の多い工事です。 見積書の各項目の単価・数量が大幅にかさ増しされていたり、3回塗りであるべきところが2回塗りにされていたり、といったケースは珍しくありません。 見積書をもらったら、必ず詳細を確認し不明瞭なところがないかチェックしましょう。
7、注意点⑥:自然災害による劣化には、火災保険がおりる可能性もある
6つ目の注意点は「自然災害による劣化には火災保険がおりる可能性がある」ということです。 意外と知られていないのですが、火災保険は火災以外による損害にも対応しています。 例えば「台風で外壁が劣化し、塗装などの補修が必要になった」というケースでは、補修にかかる費用に火災保険が下りる可能性があります。 火災保険がおりれば保険金で外壁の補修ができるので、被災された方は申請を検討してみることをおすすめします。 なお、火災保険に使用回数の制限はなく、使用する事で翌年の保険料が上がるということもありません。
8、注意点⑦:塗料はご自宅に合った種類を選ぶ
7つ目の注意点は「塗料はご自宅に合った種類を選ぶ」ということです。 外壁塗装に用いられる塗料には、実はたくさんの種類があります。 そして、それぞれ費用や耐用年数が異なります。 例えば、シリコン塗料で30坪のお家を塗装する場合、費用は80万~110万円・耐用年数は10~15年ほどですが、光触媒塗料で塗装する場合は費用120万~170万円・耐用年数は20~25年ほどです。 費用を安く抑えたいのであればシリコン塗料がよいでしょうし、塗装の回数を減らしたいなら光触媒塗料の方がよいでしょう。 また、室温を下げる効果のある遮熱塗料などもあるので、ご自宅の悩みに応じて塗装する塗料を選ぶことをおすすめします。 塗料選びは業者任せにするのではなく、積極的に要望を伝えてよりご自宅に合った塗料を選びましょう。
また、ご自宅の住環境によっては、ご希望の塗料での塗装が向かない場合もあります。 例えば、紫外線に当たることで性能を発揮する光触媒塗料・遮熱塗料は日当たりの悪いお家には向きません。 無理に合わない塗料を使用すると期待通りの性能や耐用年数が発揮できません。 なお、住環境に合わない高額な塗料を売り上げのために勧めてくる業者も稀に存在します。 高額な塗料を提案されている場合は、相見積もりをとって他の業者の意見も参考にしてください。
9、注意点⑧:屋根と外壁は別々にリフォームすると約20万円高くなる
8つ目の注意点は「屋根と外壁は別々にリフォームすると約20万円高くなる」ということです。 「屋根と外壁を1度にリフォームすると高額になるから、別々のタイミングでリフォームしよう」とお考えになる方もいらっしゃると思います。 しかし、屋根と外壁のリフォームを別々にすると20万円も余計な費用を支払うことになります。 屋根と外壁のリフォームは高所作業になるため、足場を設置する必要があります。 足場の設置費用は約20万円ほどなのですが、屋根と外壁のリフォームを別々に行うと足場代20万円を2回分支払う必要があります。 屋根と外壁リフォームを同時に行えば、足場代は1回分のみです。 費用を安く抑えたい方は、屋根と外壁のリフォームを同時に行うことも検討してみましょう。
10、注意点⑨:外壁塗装の助成金は工事前に申請が必要
9つ目の注意点は「外壁塗装の助成金は工事前に申請が必要」ということです。 日本の約30%の自治体で外壁塗装工事に最大20万円ほどの助成金が支払われる可能性があります。 この助成金制度を利用して外壁塗装工事をしたいという方も多いのではないでしょうか? とても魅力的な助成金制度ですが、支給には工事前の申請が必須をいうことはあまり知られていません。 実際、着工後に助成金制度について問い合わせをし、「事前申請がないので支給できない」と断られてしまったというケースはよく耳にします。 助成金を申請したい方は、必ず工事前に申請を行いましょう。 見積もりの段階で業者に「助成金を使いたい」と相談しておくと、その後の流れ等を教えてもらえるので安心です。
11、注意点⑩:塗装工事前の挨拶は必須
10個目の注意点は「塗装工事前の挨拶は必須」ということです。 近隣で工事が行われる際、工事業者が挨拶に来られるかと思います。 「解体・新築工事のように大きな音もでないし、塗装工事の際に挨拶をしなくてもよいのでは?」とお考えではありませんか? 塗装工事の場合も工事前に近隣への挨拶は必須です。 塗装工事は足場設置の際に騒音が発生する上、塗料が隣の敷地に跳ねてしまったり、塗料の臭いが近隣に漂ってしまったりと、近隣への影響が特に大きい工事です。 トラブルを避けるためにも、施工業者による挨拶だけでなく、ご自身で挨拶を行っておくのもよいでしょう。
12、まとめ
外壁塗装は、100万円前後の費用が必要となる工事です。 また、ご自宅の今後も左右する重要なものです。 外壁塗装で後悔することがないよう、今回ご紹介した注意点を参考に施工会社や塗料を選んでいただくと幸いです。
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