1、はじめに
外壁塗装工事をせっかく頼んだのに「もしかして塗り残しかな?」と感じる箇所を見つけた場合、どうすればよいでしょうか? 塗り残しに気づいたタイミングが工事中、工事後の確認時、工事後しばらく経過してからなど、発見の時期により対処法も変わってきます。 もし塗り残しを見つけた場合どのように伝えればいいか悩みますよね? 今回は、気になる塗り残しの対処法をご紹介します。
2、塗り残しやすい外壁の6つの箇所
プロの仕事であっても外壁塗装の塗り残しは意外と多いです。 塗り残しは確認のしにくい箇所が多くなるもの。 業者と確認する際の参考のためにも、次の塗り残しの多い箇所6箇所を確認しておきましょう。
① エアコンの室外機の裏側
塗装がしにくいエアコンの室外機の裏側は、塗り残しの多い箇所です。 可能なら室外機を少し前に出すなど場所を移動させ、周辺のホース周りなども塗りますが、固定されて移動できない場合は、丁寧に刷毛などを使って塗装していきます。 ただ、室外機の取り外しや移動などは外壁塗装業者の専門家外の作業になるため、養生をして行うことがほとんどでしょう。 そのため、細かな部分はどうしても塗り残しが生じることもあります。 打ち合わせの際には、多少の塗り残しの可能性があるか確認をしておきましょう。
② 窓枠
窓枠は複雑な構造のものが多く、刷毛やスプレーで塗装することもあります。 そのため、うっかり塗り忘れ・塗り残しが生じることが多い箇所です。 塗装工事中に気づいた際は、職人さんに窓枠はいつ頃塗るのか声をかけてコミュニケーションを取っておきましょう。 また、塗装が垂れてしまう液だれもよく見られる事象なので、確認しておきましょう。
③ ガス管などの周辺・裏側
ガス管や水道メーターの周辺も塗り残しが生じやすい箇所になります。 養生をして細かな部分は最後に行う業者が多いため、こちらも作業中に塗り残しがないか最終確認の際にもよくチェックしておきましょう。
④ 軒天
軒天とは、外壁から迫り出している屋根の裏側のことを言います。 覗かなければ見えないため、施工業者も依頼者も塗り残しを見落としやすい箇所です。
⑤ 雨樋の裏側
雨樋の裏側も塗り残しが多い箇所です。 相談や契約の際には、確認の意味も込めて雨樋も塗装してほしい旨を伝えておくとよいでしょう。
⑥ 足場の柱周辺
意外と塗り残しが多い箇所が、外壁リフォームの際に建てた足場を設置した周辺です。 最終確認の際に足場を付けたまま確認する際は、依頼主がよく注意して足場付近を確認しておきましょう。
3、塗り残しを発見した場合の対処方法
依頼主が外壁塗装の塗り残しを見つけた場所、どのような対処をするのがベストなのでしょうか? 塗り残しを見つけたタイミングごとの対処法を見ていきましょう。
【外壁塗装工事中の場合】
外壁塗装工事中に塗り残しを見つけた場合、細かな箇所のため作業を後回しにしているなど塗り残しでない可能性もあるため「この部分はいつ頃塗るのでしょうか?」など業者に声をかけるのが良いかもしれません。 また、塗装が全て終了し片付けなどをしている際も同様です。 きちんとした返答や対応をしてもらえなかった場合は、契約業者にすぐに直接連絡し対応を聞いておきましょう。
【外壁塗装工事が終了後、業者との確認中の場合】
外壁塗装工事後、業者との確認をする際に塗り残しに気づいた場合、遠慮せずその場ですぐに「塗り残しでは?」と伝えることが大切です。 業者によっては、確認の報告では対応をしてもらえない場合も。 トラブルを回避するためにも、先ほどご紹介した塗り残しが多い箇所に重点を置き、ご自身の目でもしっかり確認しましょう。
【工事後しばらく経過してからの場合】
外壁塗装工事後しばらく日にちが経ってから塗り残しに気づいた際は、まず契約書や作業工程書などで塗装工事の契約をした箇所であるのかどうかを確認しましょう。 塗り忘れとわかった場合、またはわからなかった場合でもその後施工業者に連絡をします。 その際は、クレームではなく「塗り残しかどうかわからないが、塗ってない箇所がある」と穏便かつトラブルにならないように相談を持ち掛けることをおすすめします。
4.塗り直しを放置するとどうなる?
多くの外壁塗装業者は、ボルトのねじ部分まで丁寧に塗り込み、乾燥させ、重ね塗りを行います。 さらにその後は、塗り残しがないか細かな部分までしっかり確認をしています。 それでも、人が行う作業のため塗り残しが起こってしまうことも。 外壁塗装の塗り残しを発見しそのまま放置した場合、次のようなリスクが考えられます。
・ 新規に塗装した部分との差がはっきりとわかり美観を損ねる ・ ひび割れなどトラブルが発生しやすくなり、塗装した部分へも広がる ・ 劣化しやすくなり、カビや汚れが発生する
塗り残しを見つけた際は、放置することなく業者に相談しましょう。 また、対応してもらえることになった場合、その費用は依頼主負担なのか業者負担なのかもはっきりと聞いておくことが大切です。
5、まとめ
外壁塗装工事の塗り残しの発生しやすい箇所、そして塗り残しがあった場合の対応についてご紹介しました。 せっかくお金をかけてお家を綺麗にするのですから、気持ちよく工事を完了させたいものです。 事前にできる対策を取り、業者に任せきりにならないよう、ご自身の目でも確認が大切です。
もしも塗り残しの申し出に対応をしてもらえなかった場合や、明らかな契約違反や塗り残しであるのに対応してもらえない、業者が塗り残しを認めないなど、そんな時は第3者機関への相談をおすすめします。 下記の専門の住宅関連問題窓口や消費者センターへ相談してみましょう。
国土交通大臣指定の住宅関連問題窓口「住まいるダイヤル」:(TEL)03-3556-5147 消費者センター:(TEL)局番なし188
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