1、はじめに
外壁塗装はお家の印象を決める大事な工事です。 それゆえに施工後にしっかりと仕上がりを確認することが大切です。 外壁塗装の工程の中には完了検査という項目があり、基本的には業者が塗り残しや不備がないかしっかり検査してくれます。 しかし、施主として自分の目で仕上がりを確認するのも大切です。 ちゃんとした業者であれば、施主立ち合いのもと完了検査を行ってくれるので、完了検査の日程を確認して予定を開けておきましょう。 今回は、外壁塗装の完了検査でチェックすべき項目についてご紹介します。
2、外壁塗装の完了検査とは?
外壁塗装の完了検査とは、塗装工事後に外壁の仕上がりや塗り残しがないかなどをチェックする検査のことです。 一般的に、外壁塗装の完了検査には依頼主である施主も立ち合います。 契約通り工事が行われているかを検査するのが完了検査です。 良心的な施工会社であれば、外壁塗装の最後の工程に完了検査を設定しています。 完了検査を行わない業者は、工事に責任を持たない悪徳業者かもしれません。 契約する前に、必ず完了検査を行うか確認しましょう。
3、外壁塗装の完了検査で確認したい4つのポイント
外壁塗装の完了検査の時は、「素人だからどうせ見てもわからない」と思わず、しっかりと自分の目で満足のいく塗装が行われているかチェックしましょう。 外壁塗装の完了検査の主なチェック項目は次の4つです。
① 塗りの残しがないか
まず、最初にチェックしたいのが塗り残しです。 塗装された部分と違う色の部分がある場合、それは塗り残しです。 塗り残しがあると、外壁が保護されない、美観が損なわれるといった弊害が起こります。 塗り残しが発生しやすい場所を見てみましょう。 ・ 室外機やガスメーターなどの裏 ・ 雨樋の裏側 ・ 軒天 ・ 窓枠 以上の部分に気をつけると、塗り残しを効率的にチェックできます。 また、無色透明のクリア塗装の場合、プロでも塗り残しを見つけるのが難しい場合があります。 対策として、塗る際にはわずかに色がついており、乾くと無色になる塗料を使うなどが挙げられます。 業者にもしっかりと検査してもらい、それでも後々塗り直しが判明した場合は、後ほど対処方法をご紹介しますのでそちらを参考になさってください。
② 色ムラはないか
次にチェックしたいのが色ムラです。 色ムラは光の当たり具合などでムラがあるように見えてしまう場合と、実際に施工に問題がありムラができている場合があります。 前者の場合はまだ問題ありませんが、後者の場合は塗装業者の技術に問題があったか、塗料を誤って使った可能性があります。 重度の色ムラがあると塗装による外壁保護機能が働かず、見た目も悪くなってしまうので、きちんとチェックしましょう。 また、塗り直しを避けるために中塗りと上塗り塗料で別の色を使うという手法がありますが、この場合も注意が必要です。 業者の腕や塗料の組み合わせによっては、色ムラができてしまうことも…。 中塗りと上塗りで別の色を使う場合は、事前にそのようなことが起こらないか、業者に確認しておきましょう。
③ 汚れや傷はないか
3つ目のチェックポイントは、汚れや傷です。 業者が施工している最中に傷をつけてしまったり、ペンキが飛び散って塗装を行わない場所が汚れていたりしないかをチェックしましょう。 工事が終わってから傷や汚れに気づいても、その傷や汚れが業者のものであるかどうかわからなくなってしまいます。 完成検査時にチェックできれば、業者の不備によるものであれば補修してくれます。
④ 計画通りの色になっているか
最後に挙げるチェックポイントは色です。 外壁塗装のトラブルで多いのが「思っていた色と違う」「塗ってみたらイメージと違った」というポイントです。 この点については、実は完了検査時より施工前の打ち合わせの段階でよく確認する必要があります。 というのは、業者が施主の指定した色で塗っている限り、「塗りあがりのイメージと違った」という理由では塗り直しに対応してくれないからです。 塗り直しをする場合は、施主が自費で工事費をしはらわなければなりません。 塗装の色を決める時には塗装業者は色見本を見せてくれますが、色見本の面積が小さいと実際に塗った時の印象とかなり変わってしまいます。 そのため、大きな色見本を見せてもらったり、実際にその色で塗装した家の写真を見せてもらう、自分でA4以上の紙にその色を印刷して外の日差しで色味を確認するなど、色を選ぶ段階で間違えないようにする必要があります。
なお、完了検査時施主は足場の上に上がって確認することができません。 施主は地面から見える範囲で確認することになります。 2階建ての場合は、2階の窓やベランダ等から確認するのもよいでしょう。 「高所箇所の仕上がりがよく見えない。もっとしっかり確認したい」という場合は、塗装業者に該当箇所の写真や動画を撮ってもらうのも1つの手です。 また、「足場が邪魔で仕上がりを確認しにくい」という場合もあるかと思いますが、足場を解体するのは完了検査終了後です。 完了検査後に不備が見つかった場合に足場が必要になるからです。
4、完了検査で不備が見つかった場合の3つの対処法
実際に外壁の完了検査で不備が見つかった場合は、どうすればよいのでしょうか? 次に3つの対処法をご紹介します。
① 不備は業者に手直ししてもらう
塗り残しや色ムラ、傷や汚れが見つかったら、しっかりと業者に報告して手直ししてもらいましょう。 工事が終わって時間が経つと、対応してもらえないケースも出てきます。 完了検査の時にすぐに報告し、不備の工事をどのように行うか確認するとよいでしょう。
② 保証書やリフォーム瑕疵保険を確認しておく
クリア塗装や見落としなど、完了検査時にチェックが難しいケースも実際にあります。 また、完了検査時は大丈夫だったが、数か月経ったら色あせや塗装のはがれが出てくるという場合も。 しっかりした業者であれば保証書を発行してくれるので、その保証条件を満たしていればそのような不備にも対応してくれます。 また、リフォーム瑕疵保険に入っていると条件を満たせば保険会社から業者に保険料が支払われるため、無料で補修してもらえます。 外壁は天候の影響を受けやすく何があるかわからないので、それらの保証を受けられるかどうかなるべく事前に確認しておきましょう。
③ 対応してくれない場合は第三者機関へ相談する
保証書を交わしていたり明らかに業者の不備だとわかっていても、対応してくれない悪徳業者も中には存在します。 業者に直接連絡しても解決に至らない場合は、第三者機関に頼りましょう。 次のような期間であれば、よいアドバイスが受けられるでしょう。 ・ 公益財団法人 住宅リフォーム紛争処理センター ・ 消費生活センター ・ 弁護士会
5、まとめ
大切なお家ですので、プロに任せきりにするのではなく、しっかりとご自身でも塗装工事終了後にはチェックしましょう。そして、万が一不備を見つけた場合は適切に対処して美しい外観を手に入れましょう!
✨✨お見積り・ご相談無料✨✨ お気軽にお問い合わせください!