ピンホールが発生したまま放置すると外壁本体の劣化につながります。では発生する原因として、どのような要因が考えられるのでしょうか。
1、塗料の希釈が適当ではない
外壁塗装をする場合、塗料の「希釈」が必要になるケースがあります。希釈とは簡単にいうと液体を薄めて濃度を下げることを指します。希釈が少なかったり逆に加希釈だったりするとピンホールが発生しやすくなります。
2、気温が適当ではない
気温が5度以下になると塗料は乾燥しにくくなります。そのため冬の寒い日などは塗装工事に不適切だと言えます。適した気温で塗装工事を行いましょう。
3、下地処理の時点で巣穴が発生している
塗装前に巣穴(空気がたまりやすい穴のこと)が多数発生していると塗装後に巣穴から空気が抜けピンホールの発生につながります。
4、ローラー塗装による不備
塗装の際にはローラーや刷毛などの道具を使用しますが塗料に合わせて適当な道具を選ばなければなりません。道具が適していない場合、空気が混入してピンホールの発生につながる可能性があります。また使用した道具に問題がなくても塗り方が粗雑なため発生するケースがあります。
5、下塗り・中塗りの後の乾燥時間が足りない
下塗り・中塗りをした後は外壁に塗りついた塗料を乾燥させる時間が必要になります。乾燥時間が足りない場合もピンホールが発生する原因になります。
6、塗装の厚みが適当でない
塗料を必要以上に厚塗りすると表面だけが乾いて内部は乾燥してないという状態になります。この場合もピンホールができやすくなるので既定の厚みになるよう業者の調整が必要でしょう。
7、塗装面がきちんと清掃されていない
外壁の表面にゴミ・水・油などがついているとピンホール発生の原因になる可能性があります。清掃してから塗装を行いましょう。
*塗料の種類や塗装条件などピンホールが発生する原因はさまざまです。そして、これらの要因は業者側でなければ気づかない部分がほとんどです。専門知識のない人が希釈や道具が適切か判断するのは難しいでしょう。塗装業者を選ぶ際には信頼できる業者を選びましょう。