外壁塗装が高いのはなぜ?注意が必要な見積もりの3つの特徴

1、はじめに

外壁塗装を検討されている方や実際にご自宅の外壁塗装工事の見積もりを取られた方は、「なぜこんなに費用が高いの?」「この金額は相場通りなの?」と不安に思われたかもしれません。                                            外壁塗装工事は、お家全体を紫外線や雨・風から守る大切なメンテナンスです。                         ただ「費用が高いな…」と感じたまま工事してしまうのも心配ですよね。                               今回は、外壁塗装工事の費用相場や工事費用が高くなってしまう理由をご説明します。                          費用相場を把握して、大切なお家のメンテナンスで損をしないようにしましょう。

2、外壁塗装の費用相場は?

外壁塗装の「高い」「安い」「適正価格」を知るためには、費用相場を把握しておくことが大切です。              まずは戸建て住宅の外壁塗装費用の相場を塗装面積ごとにご紹介します。

■外壁塗装の費用相場・価格表■  

【坪数】  【塗装面積】   【費用相場】                                        20坪     79.2㎡      約40~90万円                                    30坪     118.8㎡       約60~100万円                                       40坪     158.4㎡       約80~130万円                                     50坪     198.0㎡       約90~160万円                                        60坪     237.6㎡       約120~200万円

ここで記載した坪数は建物の延床面積です。                                           また、外壁の面積は一般的に住宅の延床面積の1.2倍とされています。                                   一般的な戸建て住宅の延床面積はだいたい30坪ほどですので、外壁塗装費用としては最低でも60万円はかかると見込んでおいてください。

3、見積もり金額が上がる2つの理由

費用相場よりも高い見積もりを提示されることがあります。                                 見積もり金額が上がる理由は次の2つです。

① 職人が下請け・孫請けの場合

まず考えられるのが塗装工事を下請けや孫請けに依頼しているケースです。                             ハウスメーカーや工務店、水回りや壁紙などの内装リフォームの会社、ホームセンターや家電量販店など本業が違う企業は、塗装職人が社内にいないため下請け・孫請けに委託します。                            すると、中間マージンという手数料が取られて費用が1.5~2倍に膨らんでしまいます。                       工事の質は塗装専門店に依頼するのと変わらないのに、費用は高くなるというです。                         塗装費用を抑えたいのであれば、下請けに委託しない塗装専門業者に依頼するのがおすすめです。

② 修繕箇所が多い

修繕箇所が多い場合も費用は高くなります。                                           外壁に剥がれている部分があり、一部交換しなければならないケースや、シロアリの被害に遭っていて床下の修繕が必要なケースです。                                                       特に築年数が20年過ぎてからの塗装をお考えの方や、お手入れされていない中古住宅の塗装をお考えの場合は相場よりも高くなりやすいです。                                             塗装費用を抑えたいのであれば、修繕箇所が増える前に塗装メンテナンスを行いましょう。

4、注意が必要な見積もりの3つの特徴

次に「金額がおかしいのでは?」と注意が必要な見積もりの特徴を3つご紹介します。                        損をしないためにあらかじめ把握しておきましょう。

① 単価金額の設定が高い

単価が相場よりも大幅に高い場合は注意しましょう。                                      工事全体の費用相場だけを見ても、何が高いのか安いのかは判断が難しいです。                         そのため、各作業の単価相場も確認しましょう。

【材料費】                                                         塗料はもちろん、塗料の飛散を防ぐ養生シートや飛散ネット、外壁のすき間を充填するシーリング材など塗装工事に必要なすべての材料にかかる費用です。                                         費用全体の約20%が材料費にあたります。

【足場代】                                                         塗装工事中にお家の周囲に仮設する足場は、職人の作業場を確保したり、シートを張って塗料が飛散するのを防いだりする役割があります。                                                   安全を確保しながら丁寧に作業を行うためにも、足場の設置は必須です。                              足場の設置にかかる費用は、足場の面積(外壁面積×1.3)×単価で求められます。                         ただし、設置場所やお家の階数によって価格は変動するので注意しましょう。                            足場代は、費用全体の約20%を占めています。

【高圧洗浄】

外壁と塗料をうまく密着させるために高圧洗浄を行います。                                         汚れや古い塗膜が残っていると、塗装直後はきれいに見える外壁でもすぐに剥がれが発生することもあるため、塗料本来の性能を発揮させるために必要な工程です。                                       費用相場は1㎡あたり100~300円です。

【養生】

玄関のドアやサッシなど、塗料が付着するのを防ぎたい箇所にマスキングテープなどを貼って保護する作業です。                                                           費用相場は1㎡あたり250~400円です。

【シーリング補強】

壁のひび割れや外壁材のすき間など、劣化した部分をシーリング材で補修する作業です。                        既存のシーリングがあまり劣化していない場合には、除去せずに上から増し打ちを行うことが可能で、除去しない分安く済みます。                                                          シーリング材の劣化状況にもよりますが、基本的には打ち替えを行うのがおすすめです。                      費用相場は増し打ちの場合は1㎡あたり500~1,000円、打ち替えの場合は1㎡あたり900~1,500円です。

【下地補修】

塗装前に劣化した下地を補修する作業です。                                                クラックと呼ばれるひび割れがある場合には、雨水が壁内へ侵入しないように補修を行ってから塗装します。費用相場は1㎡あたり1,700~2,500円です。

業者の中には単価設定を高くして、契約時に「今契約してくれれば〇〇万円値引きしますよ」と言ってくる業者もいます。                                                          一見お得に感じますが、実は最初に提示していた見積もり金額が高かっただけというケースが多いです。                セールストークにひっかからないためにも相場通りの単価で見積もりをしてくれる業者に依頼すると安心です。

② 余計な工事が見積もりに入っている

やらなくてもよい余計な工事が入っている場合も注意しましょう。                                    雨樋が少し割れている程度なのに全交換になっていたり、築10年しか経っていないのに屋根の葺き替え工事が入っているなどのケースです。                                                 相談もなく交換工事などの大きな工事が入っている場合は、必ず説明を受けましょう。

③ 内訳のわからない項目がある

不明瞭な手数料や諸経費が入っている場合もあまりおすすめできません。                              明確ではない費用はいくらでも加算できてしまいますし、基準がないので相場も判断できません。                     もし、見積もりに手数料や諸経費などの項目があれば「これは何の金額ですか?」と確認しましょう。              納得のいく説明をもらえない場合は、注意が必要です。

5、まとめ

外壁塗装は大切なお家を長持ちさせる上で欠かせないメンテナンスです。                             使用する塗料の種類や外壁の状態によって費用が高くなることもありますが、外壁劣化をそのまま放置しておくとより高額な大規模な工事が必要になってしまうので、定期的にメンテナンスを行いましょう。                 補助金や火災保険を利用できるとある程度費用を抑えることができます。

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