外壁塗料の「艶あり」と「艶消し」の3つの比較ポイント

1、はじめに

外壁塗装工事を検討する際、悩む項目の1つに色選びが挙げられます。                                           そして色選びが終わると、次に塗料の艶のあり・なしを選ぶ必要があります。                             外壁塗装では、艶ありで塗装するのが一般的でしたが、マットな雰囲気にされたい方が艶消しを選ばれるケースも増えてきています。                                                         それぞれに違いや特徴があるので、ご自身の希望に合った塗料を選ぶことが大切です。                                今回は艶あり塗料と艶消し塗料の違いを比較してご紹介します。                                   外壁塗装を検討されている方は、ぜひ参考になさってください!

2、外壁塗装における「艶」とは?

一般的な外壁塗装工事の場合、塗装後は外壁に艶が出ます。                                       塗装後に艶が出るのは施工業者にとっては当然のことであるため、どの程度の艶が出るのかということを施工業者側から説明される事はほとんどありません。                                          もし艶の度合いを選びたい場合は、選べる塗料も変わってきますので事前に施工業者に相談しておくのがよいでしょう。

艶を感じる感じないというのは、光の反射具合によって変わってきます。                                   例えば、滑らかな表面はほとんどの光が反射するため、艶があり輝いているように見えます。                     逆に粗い表面は反射する光が少なくなるため、表面が輝いているようには見えません。

塗装の際に艶をどの程度にするのかは、5段階から選ぶことができます。                                   通常の艶が出ている方から順に、「艶あり・7分艶・5分艶(半艶)・3分艶・艶消し(艶なし)」です。                             7分・5分・3分というのは、通常の艶が出ている状態を「10」とした場合にどの程度まで艶を抑えているかというものです。

また、素材や色でも艶の感じ方が変わってきます。                                        濃い色や暗い色(黒・濃紺など)は艶を強く感じてしまいます。                                 逆に明るい色や薄い色(白・ベージュ)などだと艶を感じにくいです。 

そして凹凸がなく平坦な外壁の場合は、塗装をすると艶感が目立つようになります。                             細かい凹凸がある外壁の場合、塗装しても表面が粗いため光を反射しづらく、艶を弱く感じます。                           そのため、細かい凹凸があるモルタル外壁より平らな部分が多いボードの家の方が艶感を強く感じます。

塗料の艶度合いを検討する際には、ご自宅の外壁の凹凸や希望の色も確認しておきましょう。

3、艶ありと艶消しの3つの比較ポイント

実際塗装を行う際にどの程度の艶感がよいのか、選ぶポイントは「好みの見た目に近いものを選ぶ」か「耐久性・機能性を考えてから選ぶ」かのどちらかです。                                            一般的に施工業者が艶あり塗料をおすすめしているのは、「耐久性がよいから」という理由があります。                        逆に「どうしてもこの抑えた艶感がよい!」とこだわりがある方には、塗料によっては耐久性が落ちるというデメリットが出る事を理解していただいた上でご提案しています。                                                                    ご自身が何を最も重要視しているかで選びましょう。

■ 耐久性重視の方は「艶あり」塗料がおすすめ!

塗料の耐久性を重視されたい方は、艶あり塗料を選びましょう。                                     艶消し塗料の場合、本来の性能を100%発揮できず、耐久性も落ちてしまうことがあるからです。                   先述の通り、外壁塗装に使用される塗料のほとんどは艶ありの状態が普通です。                             それを「3分艶にする」「5分艶にする」など度合いを調整する場合、現場で艶消し材を混ぜ合わせて使います。                                                                 すると通常の状態で100%の品質が定められていますが、そこに混ぜ物をしてしまっているので100%の耐久性を得ることができなくなるのです。                                               目安としては元々塗料メーカーから保証されている耐用年数から1~2年程度短くなることを認識しておきましょう。                                                                「どうしてもこの艶感がよい!」という希望がある方は、耐久性がどの程度違うのかも納得した上で艶感を選ぶようにしましょう。                                                       ※ はじめから艶消しで開発されており、艶ありが存在しない塗料もあります。                       その場合は耐久性はカタログなどに記載の通りです。

■ 綺麗さを長持ちさせたい方は「艶あり」塗料がおすすめ!

外壁の見た目の綺麗さを長持ちさせたい方は、艶あり塗料を選びましょう。                               艶がある状態は表面がツルツルとした状態のため汚れが付きにくく、付着したとしても雨水などで自然に流れ落ちるからです。                                                       逆にマットな仕上がりに近づくほど表面のザラザラ感が強くなり、汚れが付きやすく落ちにくくなります。                             綺麗な状態を長持ちさせたい、汚れにくさ重視の方は艶あり塗料を選びましょう。

■ 落ち着いた仕上がりにしたい方は「艶消し」塗料がおすすめ!

「艶のない、マットな温かみのある仕上がりが良い!」という方も多いと思います。                           そういった落ち着いた仕上がりにこだわりがある方は、艶消し塗料を使いましょう。                           艶がなくなることにより、仕上げ後の見た目に高級感が出ます。                                  また、金属などの光沢のある外壁材以外は、新築時のほとんどお家の外壁はマットな仕上がりです。                「塗装時に雰囲気が変わってしまうのは嫌!」「新築時のイメージに近づけたい」という方は、艶をできる限り抑えた方がより近い仕上がりにできます。                                            このような場合、艶消し材を混ぜて作る塗料よりも、はじめから艶消しで販売されている塗料を使うことをおすすめします。                                                        混ぜ物をする必要がない分、耐久性が落ちる心配がありません。

4、塗装工事前に確認したい3つのこと

どの程度の艶がよさそうか、イメージもなんとなく固まり、いよいよ工事が始まるという前に確認してほしいポイントが3つあります。                                                             艶感について施工業者との間で認識の違いが出てしまう可能性があるからです。                               塗装工事の場合、モデルハウスがあるわけではないので実際に同じ塗料で、同じ艶感で、同時期に塗装を行ったお家を見に行くというのは難しい場合が多いです。                                           そのため、ある程度打ち合わせの中でイメージを具体的にすり合わせ、工事前と工事後の誤差をなくしておくことが大切です。                                                          実際に工事前にどういうことを行えば満足した内容の工事にできるのか、具体的にご紹介していきます。

① 色板見本で確認する

「艶感はこれくらいで」とだいたい決めていたとしても、A4サイズ程度の色板見本で実際に確認を行いましょう。                                                                      カタログなどの色見本は、小さなカラーサンプルです。                                           それだけ見ても実際に外壁全体へ塗った場合のイメージはつきにくいからです。                               実は小さなサンプルで見るより、大きい面積で見てみると色は1~2トーン明るく見えます。                            そのためA4程度の大きい色板を用意してもらい、実際に外壁に塗装した時とのイメージ差が出ないようにしましょう。

② 晴れている日に室外(太陽光の下)で確認する

色決めの際に最も重要なのは、色板見本を室外で明るい時間帯に見て確認することです。                              なぜなら、艶は光の反射が大きく関係しているからです。                                        室内で蛍光灯の下で見る色、白色電球の下で見る色、外の太陽光の下で見る色では艶の感じ方や色の印象も全く異なります。                                                            時間がかかりますが、色決めの際はできれば天気の良い日・悪い日、両日現状の外壁と照らし合わせて確認を行うのがベストです。                                                                                  実際に工事が終わった後にイメージ通りの工事ができたと納得できるかどうか大きく差が出るポイントです。              日光の下での確認はぜひ行っておきましょう。

③ 外壁以外の箇所の塗装も確認する

外壁とそれ以外の細かなパーツ(雨樋など)は使う塗料が異なります。                                               外壁に艶消し塗料を使用した場合、あくまでも外壁部分の艶がなくなるだけです。                              他の箇所は別に指定しないと通常通り艶が出てしまいます。                                       「外壁の艶感はイメージ通りになったけど、外壁以外の場所の艶が気になる…」と工事後にならないよう、外壁以外の場所で塗装する箇所の確認は必ず行いましょう。                                         特に外壁以外の箇所に濃い色や暗い色を使用したい場合は注意が必要です。                             工事前の施工業者との打ち合わせの際に、外壁以外に塗装を行う細かな箇所がどこにあるのか確認を行い、気になる箇所やどうしても暗い色や濃い色を使用したい箇所がある場合は、艶消し塗料の使用も検討しましょう。

5、まとめ

外壁塗装の艶は「艶あり・7分艶・5分艶・3分艶・艶消し(艶なし)の5段階あります。                      見た目や耐久性、何を1番重視しているかで塗料を選びましょう。                                工事前に見た目だけでなく工事内容の確認も施工業者としっかり打ち合わせを行い、納得のいく工事を行えるようにしましょう。

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