1、はじめに
大切なお家は「いつまでも綺麗にしておきたい!」と誰もがお考えになると思いますが、お家のメンテナンスの中でも外壁や屋根のリフォームは高額で踏み切るのがなかなか難しいものです。 一般的に外壁塗装工事は、お家の維持のためにも10年に1度必要と言われています。 しかし、その間にもお子様の進学などのライフイベントは待ったなしにやってきます。 「住宅ローンや車のローンだってあるのに…」とリフォーム工事の資金繰りでお悩みの方もたくさんいらっしゃると思います。 今回はお家のリフォーム工事の支払い選択肢の1つとして「リフォームローンの活用」についてご説明します。 ローンの選び方から、無理なく上手にローンを組む方法などを徹底解説します。 しっかりと知識をつけて、無理なくきれいなお家を維持できるようお役立てください。
2、リフォーム工事の支払い方法と支払い時期について
リフォーム工事の支払い方法は、工事を依頼する会社にもよりますが主に4つあります。
① 現金 ② 銀行振込 ③ クレジットカード ④ ローン
ただし、現金だと大金で危険も伴うため、最近は銀行振り込みが一般的です。 クレジットカードは手数料負担が大きく、また限度額を超える場合は利用できません。 そのため、工事費用の捻出ができれば銀行振込、クレジットの限度額が気になる方はローンが有効です。 借り入れに良い印象がない方もいらっしゃると思いますが、適切な利用ができれば家計や家の維持にメリットがあります。
リフォーム工事の支払い時期は主に4つのパターンがあります。
① 工事完了後に一括支払い ② 工事前(着工金)・工事完了後の2回に分けて支払い ③ 契約時・工事中・工事完了後の3回に分けて支払い ④ 工事完了後に月々のローン支払い開始
いずれも基本的には工事完了後に全額が支払い終わるようになります。 ローンの場合は、工事が完了し書類の手続きが全て完了した翌月からの支払いが基本です。
3、ローンを組む3つのメリット
ローンを組んでリフォーム工事をするのには、3つのメリットがあります。 資金繰りで困っている方も、「まだ高額なお金を使いたくない」という方も、この3つのメリットを踏まえた上でローンでのリフォーム工事を検討するとよいでしょう。
① 預貯金を手元に残すことができる
ローンを使えば預貯金を手元に残したままにできます。 現金で支払おうとするとまとまった資金が必要ですが、ローンを使えば預貯金に手をつけずにリフォーム工事ができるからです。 特にお子さんのいるご家庭では進学準備など何かとお金が入用になりますから、工事代金で預貯金がなくなってしまうより、貯えがあれば安心です。
② 適切なリフォーム時期を逃さず工事ができる
適切なリフォームのタイミングの時期に「お金がないからリフォームできない…」ということがなく、正しいお家のメンテナンスサイクルでリフォーム工事ができます。 メンテンス時期を見送り続けると、いつの間にか簡単な補修では済まない大きな傷みが出てきてしまいます。 適切なタイミングでリフォームできれば、「良い状態を保つための工事」を行うことができ、費用が高額になることを避けることができます。 お家を長持ちさせるためにも、適切な工事時期でリフォームできます。
③ コストパフォーマンスのよいリフォーム工事ができる
ローンにするとコストパフォーマンスのよいリフォーム工事ができます。 将来的なメンテンス金額の合計を見た時に、長持ちするグレードの高い外壁塗料を使うなど工夫することで、次のメンテナンスまでの期間を延ばすことができるからです。 支払い回数の設定にもよりますが、耐久性の高い塗料を使ってその分高い料金を支払うことになっても、結果的にコストパフォーマンスがよいリフォーム工事にすることができます。
4、ローンを組む3つのデメリット
先述の通り「ローンを組む3つのメリット」をご紹介しましたが、もちろんデメリットがないわけではありません。 メリット・デメリットの両方を理解した上で、総合的に判断していきましょう。
① 金利がかかる
ローンはお金を借りることなので、金利がかかります。 そのため、借り入れ額や返済期間に沿って金利分をプラスして支払わなければいけません。 例えば100万円を金利3%で5年間返済した場合は、金利分の支払いが78,121円プラスされます。 ローンは支払い額にプラスして金利がかかり、その分トータル支払い費用が上がります。
② 返済計画を慎重にしないと後々苦労することに
ローンを組むと当然ながら毎月の出費が増えます。 この先ローン以外の家計の出費が何年も変わらないとは言い切れないため、返済計画を慎重に考えないと費用のやりくりに苦労するかもしれません。 特に予期せぬ家庭の事情や景気の上がり下がりなど、やむを得ない事情が出ないとも言い切れませんので、問題なく返済できる計画を慎重にしないと後々苦労する可能性もあります。
③ すでにローンを組んでいる場合、新たに借り入れできないことがある
すでに他にもローンを組んでいる場合、新たにリフォームローンまでは組めない可能性もあります。 ローンを組む金融機関の返済比率を超える金額を借り入れしようとすると、審査で見送られてしまうためです。例えば年収300万円の人が返済比率30%の金融機関で借り入れしたい場合、
300万円×0.3=90万円(年間)
つまり月7.5万円までの返済なら借り入れられるということになります。 他のローンと併せてその金額内で収まらない場合は、借り入れができないので注意が必要です。
5、リフォームローンの選び方
リフォームローンは大きく分けて3つの選び方があります。 それぞれ使用条件や特徴がありますので、ご自身にどれが合っているのか見ていきましょう。 また、ローンの相談をする際はリフォーム工事の見積書があると具体的な話がしやすいため、専門業者に見積書をもらってから相談してみるとよいでしょう。
① ローン金融機関を利用する
金融機関を利用する場合は、2つのパターンがあります。
・ 住宅ローンを組んだ金融機関を利用 ・ 住宅ローンとは別の金融機関を利用
それぞれの違いを解説します。
【住宅ローンを組んだ金融機関を利用する場合】
住宅ローンを返済中の場合は、ローンを組んだ金融機関にリフォームローンも同時に利用できるか相談してみましょう。 住宅ローンの申込内容や借り入れ状況によりますが、低金利でリフォームローンが組めたり、リフォームローン一体型に借り換えができるなどの可能性があります。 返済残年数やリフォームの額によって結果が変わるので、見積書を持って窓口に相談しにいくのが1番わかりやすいでしょう。
【住宅ローンとは別の金融機関を利用する場合】
住宅ローンとは別の金融機関に相談する場合は、金融機関へ借り換え相談をしましょう。 「借り換え」とは、住宅ローンとは別の金融機関で住宅ローンの借り換えとリフォームローンを組み、返済をまとめることで別々の金融機関でローンを組むより金利が抑えられたり、住宅ローンの金利も低くできるなどの可能性があります。 特に、住宅ローンの返済期間がまだ長く残っている方にはおすすめです。 ただし、この借り換えには前の住宅ローンに設定されていた抵当権設定費用が発生します。 これは担保を取り消すもので数万円程度しますので、念頭に置いておきましょう。
一般的なリフォームローンは住宅ローンと比べて支払い期間が短い分、金利が高めです。 借り換えで住宅ローンとリフォームローンを一緒にした場合、どちらも長期間支払う分住宅ローンのような低金利にできることがあります。
② 施工業者の提携ローンを利用する
施工業者が提携しているローン会社があれば、そこを利用して借り入れをするのもよいでしょう。 住宅ローンをある程度返済し終えている方や、普段仕事などで忙しいという方におすすめです。 ローン会社との間に施工業者が入るので、書類のやりとりでご自身がやらなければならないことが必要最低限で済み、手続きがスムーズにいくメリットがあります。 もし施工業者が提携しているローン会社があれば、相談して金利の確認や手続きなどの流れを説明してもらいましょう。
③ 銀行・ネット銀行を利用する
銀行やネット銀行から借り入れるケースです。 すでに住宅ローンが支払い済みの方や、「継いだお家なのでローン自体がない」という方におすすめです。 他に大きなローンを抱えていなければ、借り入れなど難しいことを考えなくてもリフォームローンが組めるからです。 その際、ネット銀行だと店舗型の金融機関よりも店舗を構えていない分、金利が抑えられることがあります。 ただし、ご自身で1から手続きしなくてはいけないので、書類の用意などご自身でできる方の方がより向いているでしょう。
6、返済金額を抑える5つの方法
住宅ローンやリフォームローンを合わせると、とても大きな金額になるので不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、返済金額を抑える方法もあります。 ご自身でできそうなものから、詳しく調べてみないと利用できるかわからないものもありますが、出費が抑えられる可能性があるので、ぜひ参考にしてください。
① 頭金を支払うと利息が抑えられる
ローンやキャッシングを使ったことがある方ならわかりやすいと思いますが、ローンを組む際に頭金を支払うと利息が抑えられます。 借り入れ元金が減るため月々の返済を減らせますし、支払った頭金分の利息も抑えられるからです。 キリよく端数は頭金で支払い、残りの金額はローンにされる方もいます。 何度かシミュレーションをしてご自身に1番合った支払い条件を決めましょう。
② 借り入れ後の返済期間を短縮する
利息は日割りで発生するものなので、借り入れ後は予定していた返済期間を短縮すると利息が小さくなります。また、完済までの期間も短くなるというメリットもあります。 月々の返済額が許容範囲であれば、トータル金額を抑えられる方法の1つとして加味してもよいでしょう。
③ 支援・補助制度を活用する
国や自治体による支援・補助制度が活用できれば、費用が抑えられます。 具体的には「長期優良住宅化リフォーム推進事業補助金」「住宅ローン減税」「省エネリフォーム工事補助」などがあり、工事内容や条件によって適用されるかどうかが決まります。 利用できれば数十万円の補助を受け取れるものもあるので、お住まいの地域でどんな支援・補助制度があるのかを調べてみましょう
④ 住宅ローンの控除申請をする
住宅ローンを組まれている方は、外壁塗装をすると条件次第で住宅ローンの控除が受けられます。 ただし、適用条件があるため事前に理解して年末の確定申告の際に申請しましょう。
⑤ ローン会社のキャンペーンを利用して金利を下げる
ローン会社によっては、期間限定や使用条件によるキャンペーンを実施していることがあります。 キャンペーンを利用することによって、大幅に支払い金額が変わることがあるのでぜひ利用しましょう。 具体的には「提携銀行口座を利用すると金利-0.5%」や「期間限定で金利0%」というような内容です。 支払い回数制限など利用条件があるので、ご自身に当てはまるかどうかインターネットで調べるか、提携ローンがある施工業者に確認してみましょう。 施工業者から提案がない時は、積極的に「キャンペーンはやってないか」「ローンが通ったら工事を検討したい」と相談することで新しい情報が入ってくることもあります。まずは確認してみましょう。
7、ローン審査の流れと注意点
実際にローン審査をするときは、審査と書類申込があります。 ただし、実際にローンが組めるかどうかがわからなくては工事契約もできないため、工事契約前の仮審査、そして工事契約が締結してからの本審査・書類審査と2段階になることが多いです。 事前にそういう流れを知っておくことで申込の際に不要な不安が避けられますので、全体の流れを知っておきましょう。 今回は近年利用される方が多い「WEBリフォームローン」のおおまかな流れをご紹介します。
① 電話・WEBサイトから申し込み
審査申込はご契約予定者ご本人が行う必要があります。 審査結果は1~3日以内にわかるので、書類での審査よりも早く行うことができます。
② 施工業者と工事請負契約を交わす
仮審査が可決して無事にローンが組めるようになったら、施工業者と工事請負契約を交わしましょう。 その後はローン会社から送られてくる本申込用紙を待ちましょう。
③ 本申込用紙を送付する
ローン会社から本申込用紙(ローンの申込用紙)が特定記録などの郵送で届きますので、必要事項をご契約者ご本人が記入しましょう。 ローン会社指定の方法で返送を完了させると、記入の不備がない限りこれでローンの本申込が完了します。
④ 工事が完了したら、ローン会社からの連絡が来る
工事が完了すると、完工の事実に相違がないかの確認を含めて申込者の元へローン会社から連絡があります。 連絡のつきやすい時間や日時がある場合は、予め施工業者に伝えてローン会社からの連絡がスムーズに終えるようにしましょう。
⑤ 順次返済開始
工事が完工した翌月より返済が始まります。 工事完工の確認が月末の場合は、開始が翌々月になる場合もあります。
8、まとめ
リフォームローンは住宅ローン同様高額な上に、金利も比較的高いとされています。 ご自身の生活や支払い体系に最適なプランを選んで、効率よく支払いができるようにしましょう。 正しい知識や情報収集によって、ローンを使った工事がお得になることもあります。
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