外壁塗装で使用する塗料は「下塗り用塗料」「上塗り用塗料」の2種類に分類されています。それぞれの塗料に特徴や役割があるため、DIYする場合はしっかり理解しておきましょう。下塗り用塗料には「シーラー」と「フィラー」の2種類があります。ここではそれぞれの塗料にどのような特徴があるのか解説します。
・シーラー
シーラーには下地と上塗り塗料を密着させ、外壁塗装を長持ちさせる役割を持っています。また外壁が上塗り塗料の吸収を抑え、塗装面を補強し下地のコンディションを整える役割を持っています。
・フィラー
粘性が強いフィラー塗装は外壁の凸凹部分を平らにしてくれる役割を持っています。フィラー塗装は凸凹が出やすいモルタルの外壁に対してよい効果をもたらすメリットも。しかし粘性があり扱いにくい一面を持っているため、DIYで使用することはおすすめしません。
上塗り用塗料には「ウレタン塗料」、「シリコン塗料」、「フッ素塗料」、「無機塗料」などさまざまな種類の塗料があります。現在もっとも使用率が高い塗料は「シリコン塗料」です。中には耐久性が弱く使用される機会がほとんどない塗料もあるため、DIYを検討している方はそれぞれの特徴についてしっかりと把握しておきましょう。
・ウレタン塗料
ウレタン塗料は弾性・伸縮性があり外壁塗装でも人気がある塗料です。耐用年数は5年~10年と短めですが、費用は1,700円~2,500円/㎡とリーズナブルであるため、DIYで初めて外壁塗装にチャレンジする方にはおすすめといえるでしょう。
・シリコン塗料
リコン塗料は外壁塗装の中で最も使われている塗料の一つで、耐用年数が10年~15年と長く塗料の単価も2,300円~3,500円/㎡とリーズナブルな価格となっています。また耐熱性・耐水性に優れており汚れも付着しにくい特徴があるため、迷ったらシリコン塗料を使用することをおすすめします。
・フッ素塗料
フッ素塗料は外壁塗料の中でも高い耐久性を持っており、カビの発生を防ぎ湿度の高い土地での使用におすすめの塗料です。耐用年数が12年~20年と高く、単価も3,500円~4,800円/㎡と高額になっているため一般住宅で使用されることが少ない塗料です。
・無機塗料
無機塗料はガラスなどの無機質成分を含んだ塗料で、耐用年数が10年~25年と長く塗膜の劣化を防げる特徴を持っています。紫外線や雨に強く劣化しにくいため、メンテナンスが少なく外壁表面を長期間にわたって保護してくれます。また有機物の含有量が少ないこともあり、カビやこけの発生を抑えてくれます。