外壁がはがれたらどうすればいい?原因と対処法をご紹介!

1、はじめに

外壁塗装がはがれてきた時に、どうすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?                   外壁塗装のはがれを放置してしまうと、雨漏りにつながる可能性もあるので危険です。                      そもそもどうしてはがれてしまうのかという原因も理解しておく必要があります。                          塗料には耐用年数があるので、経年劣化が原因の場合もあれば、施工時の初期不良の可能性も考えられます。            外壁塗装は費用がかかるものなので、はがれなどの不具合が起きないように予防していきたいものです。              今回は、外壁塗装がはがれる原因とはがれてしまった時の対応をご紹介します。

2、外壁塗装がはがれる3つの原因

外壁塗装がはがれる原因は大きく分けて3つあります。                                   施工不良の場合と経年劣化が原因であることが多いです。                                    それでは、この3つの原因を詳しくみていきましょう。

① 施工不調

塗装後1年以内に外壁がはがれてきた場合は、施工不良であることが多いです。                        この場合の施工不良とは、次のような塗装業者による施工時の不備や不具合のことを指します。

■ 下地処理が不十分

外壁塗装のはがれは、塗装する前に行う下地処理によって起こることが最も多いです。                                      下地処理とは、塗装する前に外壁を綺麗にして塗料の密着をよくする作業のことです。                      高圧洗浄やケレン作業を行って古い塗料や汚れを落としてから塗装するのですが、これらの作業が不十分だと、塗料がしっかりと密着せず短時間で剥がれる原因となります。

■ 下地や塗料の組み合わせが悪い

外壁塗装では、下塗り→中塗り→上塗りというように重ね塗りをします。                                     これらに使う塗料の相性が悪いとはがれの原因となります。                                      また、外壁材と塗料の相性や硬化剤を混ぜるタイプの塗料では塗料と硬化剤の組み合わせも大切です。                  このような塗料の選定ミスは、塗装業者の知識・経験不足や事前の調査不足が原因で起こることが多いです。

■ 下塗り不良

先述の通り、一般的な外壁塗装では下塗り→中塗り→上塗りに分けて塗ります。                           このうち、中塗りと上塗りは防水や美観対策、下地の劣化対策が主な目的です。                               一方、下塗りの役目は中塗りと上塗りをしっかりと下地に密着させることです。                            そのため、下塗りが足りていなかったり省略したりすると、下地と密着しないためはがれの原因となります。

■ 希釈が不適切 

塗料は原液では塗れないので、水やシンナーなどで希釈して使用します。                              塗料原液と希釈剤の割合は希釈率と呼ばれ、メーカーによって指定があります。                            この希釈率を守らないと、塗装がはがれる原因になります。                                  必要以上に希釈剤を混ぜて薄めると、塗りやすくなる上、少ない塗料で広い面積を塗れるようになります。                    悪質業者が材料費を節約するために行っていることがあるので、注意してください。

■ 乾燥不足 

塗料はメーカーによって乾燥時間が指定されています。                                       この乾燥時間を守らずに塗料が完全に乾ききっていないのに次の塗料を重ねると、通常よりも脆弱な塗膜になってしまいます。                                                       はがれの原因だけになるだけでなく、逃げられなくなった湿気が熱で膨張して浮きや膨れの原因にもなります。

■ 塗膜の効果不良

ポリウレタン樹脂塗料などの2液硬化塗料は、塗料と硬化剤を混ぜて使います。                          普通の業者ではまずありえないことですが、この硬化剤を入れ忘れたり混合比を間違えたりすると硬化不良を起こします。

■ 下塗りと中塗り、中塗りと上塗りの間隔が空いた

下塗りと中塗り、あるいは中塗りと上塗りの間隔が空きすぎると、塗膜の表面が劣化して脆弱な層ができてしまいます。                                                              また、塗膜の上に異物が付着すると塗料の密着が悪くなります。

② 建物の構造上の問題

このケースで一番多いのが、外壁サイディングの「直貼り工法」です。                                これは2000年以前に建てられた一般住宅に多い工法で、外壁の内側に通気スペースがないため、湿気が逃げるときに塗装がはがれてしまいます。                                                現在はサイディングの内側に通気スペースを設けた「通気工法」の建物が多いです。

③ 経年劣化

前回外壁塗装をしてから10年以上経過している場合は、経年劣化による塗膜の劣化が原因の可能性が高いです。                                                             塗料の耐用年数が短いほど、早期にはがれる傾向にあります。                                     ただし、お家の周辺環境によっても異なるので、耐用年数よりも早くはがれが生じることもあります。

3、外壁塗装のはがれを放置するのは危険!

外壁塗装にはがれが生じている場合は、早急に補修する必要があります。                                  なぜなら、外壁塗装のはがれを放っておくと、周囲に広がってさらに補修が大変になったり住宅の寿命を縮めてしまう可能性があるからです。                                                   外壁塗装の大きな役割は、外壁を雨などの水から守る防水効果があります。                            外壁塗装がはがれた部分は、防水されていない状態なので、外壁材や建物の内側に雨水などが侵入してきて雨漏りが発生したり、外壁材を腐食させる原因になりえます。

4、外壁塗装がはがれた時の対処法

台風など予期せぬ自然現象で外壁がはがれることがあります。                                                                                  外壁塗装がはがれた時の具体的な対応をご紹介します。

① 外壁塗装業者に連絡する

外壁塗装のはがれを見つけたら、まずは前回塗装してもらった塗装業者に連絡しましょう。                    塗装業者に見てもらえば「本当に塗装がはがれているのか」「補修が必要であるか」「補修にかかる費用」などがわかるため、適切な判断をすることができます。                                            台風などの自然現象が原因の場合は、火災保険を利用できるケースもあります。                                                     ご自身で補修せずに、まずは塗装業者に相談してみましょう。

② 前回の塗装工事の資料と保証範囲を確認

業者に見てもらえる日程が決まったら、前回の塗装工事の見積書や工事契約書、保証書などの資料を用意しておきましょう。                                                         外壁塗装の見積書と契約書には、外壁塗装に使用した塗料や工事仕様が記載されていることが多いです。                 保証書には保証箇所や保証範囲、保証期間などが記載されているはずです。

5、外壁塗装のはがれの補修にかかる費用相場

外壁塗装のはがれ補修にかかる費用は、80~150万円が目安です(一般的な2階建てで塗装面積が200㎡の場合)。                                                            ただし、劣化状況や住宅の大きさ、補修に使用する塗料によっても変動するので、実際にかかる費用が上記の相場と離れることも少なくありません。                                              外壁塗装のはがれを起こさないようにするには、適切な施工をしてもらうことが大切です。                     まずは、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。                                      業者が決まったら、契約書の内容や工程をしっかりと確認しましょう。                                 工事が始まってからは、工事に立ち会ったり工事中の写真を残しておくことで、手抜き工事を防ぐ効果があります。

6、まとめ

外壁塗装は、信頼できる塗装業者を選ぶことで短時間でのはがれなどの不具合を防ぐことができます。               外壁がはがれているのを放置していると、どんどん剥がれが広がっていき、雨漏りが起きたりとさらに大きな補修が必要になり、工事費用もより高くなってしまうので早急に補修しましょう。                          台風シーズンを迎える前にぜひお家の外壁を確認しておきましょう!

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