1、はじめに
現代的なお家が増えている一方で、伝統的な和風住宅もまだまだ人気です。 和風住宅の外壁塗装を考えるならば、色や質感に伝統的な雰囲気を選ぶことがバランスを崩さない重要なポイントです。 今回は和風住宅をモダンでおしゃれに、そして和の雰囲気を保てる色選びについて、また気を付けたいポイントについてもご紹介します。
2、和風住宅の外壁塗装の色選びの2つのコツ
和風住宅の外壁塗装の際、色選びに悩む方も多いかもしれません。 これまでのお家の雰囲気を損わないままに仕上げる外壁塗装の色選びについて考えてみましょう。 和風住宅の外壁塗装の色選びのコツを2つご紹介します。
① 和風住宅に最適な色を選ぶ
日本に古くからある色「伝統色」には、落ち着いた雰囲気の色が多く、和風住宅にぴったりです。 伝統色は別名「和色」とも呼ばれています。 海や山、川や草木に囲まれ、四季折々の表情を見せる日本の自然を表現しているのが和色の特徴です。 季節が移り替わる日本の土地に根差した和色の種類は、1,100種類以上あります。 代表的な色としては、若草色・女郎花・煎茶色・珊瑚色・青藤色・桔梗鼠・薄青・鳥の子色・焦香・甚三紅・群青・蝋色があります。 同じ色の系統でも、微妙に異なる色合いが魅力的です。 伝統色をお家の外壁の色に採用すると、和風住宅をより素敵な味わいを演出してくれるでしょう。
また、これまでの外壁の色や風合いをそのまま残しながら塗装したい場合は、色の付かないクリヤー塗装を施すのも可能です。 透明なので塗装しても元々の色は変わりません。 透明でもしっかりと塗料は塗られているので、紫外線や雨風からしっかりと外壁を守ってくれます。 ただし、劣化の進んでいる外壁にはクリヤー塗装はおすすめできません。 通常の塗料のように色で劣化を隠すことができないからです。 そのため、クリヤー塗装を行う場合は、外壁が劣化する前や壁面の修繕と同時に行うのがおすすめです。
② 家全体の雰囲気やデザインとのバランスを確認する
お選びになった色が家全体の雰囲気やデザインとのバランスを考えるのも大切なポイントです。 外壁塗装を依頼する業者によっては、カラーシミュレーターを用意している業者もあります。 お住まいの住宅を塗装した際のイメージをパソコンなどで事前に確認することができます。
3、和風住宅をモダンに仕上げる外壁塗装の3つのポイント
近年は和風住宅に現代的な要素も取り入れた「和モダン」のお家も人気が高いです。 和風住宅をモダンに仕上げる外壁塗装の3つのポイントをご紹介します。
① 色同士の相性
お家に使われている色は1色だけではありません。 和モダンなお家を目指して外壁塗装を行う場合は、色同士の相性にも注意が必要です。 100%ご自身の好みだけで外壁の色を組み合わせてしまうと、塗装後に違和感のあるお住まいになってしまうことも…。 色の好みも大切にしたいですが、完成してから後悔しないためにも塗装業者やカラーコーディネーターの意見を聞きながら配色を決めていきましょう。
② 配色を変える
これまで1色だった場合でも、2階部分だけ違う色にしたり一部分だけ違う色を使うなど配色を変えて雰囲気を楽しむ方法もあります。 色の相性や雰囲気など、様々なことを考慮し専門家のアドバイスをもらいながら検討してみましょう。
③ 意匠性塗料を使う
通常の塗料で希望するような雰囲気が得られない場合は、意匠性塗料を検討してみてはいかがでしょうか? 意匠性塗料なら通常の塗料とは異なり、様々な表情を持つ外壁に仕上げられます。 例えば、塗装時に壁面に模様をつけることや、自然石で壁を作ったかのような表現が可能です。 通常の塗料と比べるとコスト面の上昇に加え、塗装できる壁面が限定されるなど様々な制約がありますが、意匠性塗料を使用することで他とは一味違う高級感を演出することができます。
4、和風住宅の外壁塗装を行う際の注意点
漆喰は日本古来の伝統的な外壁で、お城や古民家の蔵などに見られる白塗りの壁で、和風住宅によく見られる外壁です。 その他、木材やモルタルなどの住宅も多いでしょう。 外壁塗装工事を行う際、それぞれどのような注意が必要なのでしょうか?
【木材の外壁】
木材を外壁に使用している場合は、雨風や紫外線などで傷みが進み腐ってしまいます。 3~5年程度で塗膜の効果が減少してくるので、防腐対策や保護塗料の塗り替えを頻繁に行う必要があります。また、外壁だけでなくウッドデッキなどのエクステリアに天然の材木を使っている場合も同様の注意が必要です。 特に外壁の場合はエクステリアよりも面積が広いため、事前に塗装計画を立てておくことが重要です。
【漆喰の外壁】
漆喰の外壁はメンテナンス次第で100年以上長持ちすると言われています。 メンテンス方法としては、漆喰の重ね塗りと下地を撤去してから塗り替える2つの方法があります。 外壁材の耐用年数は20~50年程度と言われています。 しっかりとメンテナンスすることで、風合いを損ねることなく長持ちする外壁材です。
【モルタルの外壁】
モルタルの外壁はひび割れが起きやすいので、ひび割れに強い塗料を選ぶ必要があります。 その特性やデザイン、風合いを長持ちさせることはできません。 モルタルはひび割れが起きることが劣化のサインです。 モルタル外壁の特性や劣化具合をよく観察し、プロの目で判断してくれる塗装業者に相談しましょう。
また、お選びになる色によっては塗装することで返って汚れが目立ってしまうことも…。 メーカーの努力により付着した汚れが落ちやすい塗料などが開発されていますが、数10年に渡ってその機能を保持することはできません。 時間の経過とともに、お家の道路に面している部分や風が当たりやすい部分は、徐々に汚れていきます。 お家の外壁に付着する汚れは様々なものがありますが、特に多いものは黒色の汚れです。 そのため、白やベージュ系の色で塗装すると、他の色に比べて汚れが目立ちやすくなります。
5、まとめ
今回は和風住宅の外壁塗装工事について、色選びや素材による注意点をご紹介しました。 和風住宅の外壁の特性について知識豊富な業者を探してみましょう。
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