冷暖房の効きが悪いお家は外壁塗装で改善できる!

1、はじめに

外壁塗装は美観や防水以外にも、室内温度を快適な温度で保つ効果があります。                    塗料次第で断熱の強化も可能です。                                   冷暖房の効きの悪い場合など、外壁塗装で改善されることもあるほど塗料の効果は期待できるものです。                                              中でも「断熱塗料」は、「外から家の中へ」「屋内から外へ」というような熱の移動を緩やかにして、快適な室温を保持できる機能を持つ塗料です。                        今回は断熱塗料のメカニズムや期待できる効果や遮熱塗料との違いをご紹介します。

2、断熱塗料とは?

夏に「冷房をつけていても部屋が全く冷えない」、冬には「寒くて暖房をつけていても効いていない気がする」というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?                そんな時におすすめしたいのが断熱塗料です。                              断熱塗料は熱を伝わりにくくするのはもちろん、内側からの熱を逃がさない機能を兼ね備えています。                                                特に内装にも塗装すれば効果は大きく、冷暖房の節約に効果を発揮してくれるでしょう。さらに断熱塗料は結露の発生を抑える働きもあります。                             結露は外の気温と屋内の気温との温度差が大きいことで起こります。                      断熱塗料を塗った面は一旦熱を吸収して緩やかに屋内へと伝えるので、温度差が大きくならずに結露の発生も少なくすることが可能です。                                結露が発生すると水滴が内装に伝わり、カビの原因にもなります。                      内装のダメージを防いでくれる効果も期待できます。

また、断熱塗料には外壁や屋根に塗装することで太陽光からの熱が屋内に与える影響を抑え、お家の温度を快適に保つことができる塗料です。                                太陽光といえば多くの方が紫外線をイメージするかと思いますが、実は紫外線は熱を持っていない光です。                                             太陽光が熱いのは、太陽光に含まれる赤外線があるからです。                          断熱塗料には、その赤外線から吸収した熱を伝えにくくする働きがあります。                        中空ビーズなど熱の伝導率を下げる成分により空気層ができることから断熱性が高まり、外壁や屋根で受けた熱が屋内へ伝わるまでの時間を長くし、室温の急上昇を防いでくれるのです。                                                  そして赤外線を反射してそもそも塗装面の温度を上げさせない機能も備わっています。       Wの効果で夏の暑さも軽減できるのです。

断熱塗料は商品によって違いがあるものの、おおよそ15~20年ほどの耐用年数があります。                                                     外壁塗装によく使われるウレタン塗料で耐用年数が7~10年、シリコン塗料で10~13年と言われていますが、それより長く安心して快適に過ごすことができるでしょう。                   しかし、その分断熱塗料での施工費用は高くなってしまいます。                             ただし、塗り替え頻度も抑えるため、トータルで見ると極端に高額とは言えないではないでしょうか?                                              塗料の機能が発揮されている期間は冷暖房費の節約にもつながるのでお得な塗料と言えるかもしれません。

3、遮熱塗料と遮熱塗料の違い

断熱塗料と同じような塗料に「遮熱塗料」があります。                           どちらも熱を抑える効果がありそうなイメージですが、いったいどんな違いがあるのでしょうか?                                               断熱塗料と遮熱塗料の2つの違いをご説明します。

① メカニズム

断熱塗料と遮熱塗料の大きな違いは、どのようにして熱を抑えるのかというメカニズムです。                                                     遮熱塗料は熱(赤外線)を反射するという塗料の特徴により、外壁や屋根の表面温度が極端に上がるのを防ぎます。                                         暑さの原因である熱を外壁や屋根に吸収させずに跳ね返すため、暑い夏には外壁面・屋根面および屋内温度が高くなるのを抑えることができます。                                      実は、ほとんどの断熱塗料も遮熱塗料と同じ機能を備えているのですが、断熱塗料はそれにプラスして熱を溜めこんだ上で熱を伝えにくくするという機能を持っています。               つまり、遮熱塗料は熱を反射するという機能に特化しているのに対し、断熱塗料は熱を反射し、なおかつ熱伝導も低いという違いがあります。                            断熱塗料の方が比較的高価になるのは、この2つの効果を持ち合わせているからです。

② 夏も冬も効果があるのが断熱塗料

遮熱塗料は太陽光を遮る働きがあるので、夏の暑さに特化しています。                   太陽の光が強く、お家の暑さに影響をもたらす夏には遮熱塗料の効果は期待大です。             一方、断熱塗料の場合、暑さが厳しい夏の節電効果はもちろん、冬にも嬉しい保温機能も発揮してくれます。                                             外壁や屋根に塗装されている塗料が熱の伝導を抑えてくれるため、屋内で暖まった空気を外に逃がすことを抑制できます。                                           また、遮熱塗料の場合、太陽光を浴びやすい屋根で主な効果を発揮しますが、断熱塗料は「暑い夏・寒い夏」の両方で効果が期待できる塗料のなのです。

4、さらに断熱効果を高める2つの方法

ここまで断熱塗料の効果をご説明してきましたが、環境や状況によってはその効果を十分に実感できないこともあります。                                       魅力的な断熱塗料の効果が半減するのは残念なことですよね。                              そこで、断熱効果を高めるための2つの方法をご紹介します。

① 色の選び方

塗料の色を選ぶとき、まずは「好みの色にしたい」とお考えになる方が多いと思います。外壁や屋根は面積も広いので、好きな色で塗った方がリフォームの楽しみ方も広がります。                                                  しかし、断熱塗料の効果を最大限に発揮するには、色の選び方にも注意が必要です。                黒をはじめ濃い色の場合、光を反射できる量が少なくなるのです。                     そのため、せっかく断熱性のある塗料なのに効果が感じられないかもしれません。                  例えば、断熱塗料で濃い色を選んだ場合と一般的な塗料で白系の色を選んだ場合とでは、前者の方が暑くなる可能性もあるのです。                                断熱塗料の良い点を最大限に発揮するには、白系や淡い色をおすすめします。

② その他の住宅断熱との併用

断熱塗装をすると「以前よりも涼しくなった」「暖房の効きがよくなった」という声を多く聞きます。                                               ただし、お家の状況はそれぞれ異なるため、中には「あまり効果がないような気がする」というケースもあるのです。                                                                          その場合、もしかしたらその他の住宅断熱との併用で改善できることもあります。                 例えば、断熱塗装の効果が実感できない要因の1つに、天井裏にある断熱材の影響が考えられます。                                                断熱材は屋根と室内の間にあることで熱の移動を抑える働きをしています。                      しかし、そもそも断熱材がしっかり設置されていなかったり、結露で断熱材が腐食しているなどで本来の断熱機能が失われているケースがあります。                             この機会に断熱材の点検も実施し、必要であれば交換をおすすめします。                     また、小屋裏(屋根裏)の熱気対策としての換気も1つの方法です。                           小屋裏の空気の循環を効率よくするためには、換気口付きの棟用板金や軒天材の設置が効果的です。                                                                                                                                   軒先から吸気し換気棟から排気することで、小屋裏に溜まりがちな暑い空気や湿度の高い空気を排出できます。                                                                                                                            お部屋の冷暖房の効きが良くなることはもちろん、外気と小屋裏の気温差も縮まるので結露も抑制します。                                            さらに、お家の断熱性には外壁や屋根以外に窓などの開口部が大きく影響します。              特に窓の多いお家では、断熱性能の高いガラスやサッシの導入も検討してみましょう。

5、まとめ

断熱塗料は、太陽の熱の移動を緩やかにすることで室温を快適に保つ夏の断熱機能はもちろん、寒い冬には保温機能も期待できるオールシーズン対応の塗料と言ってもよいでしょう。                                                富山県のお家には最適な塗料と言えますね。                                                  注意したいのは、断熱塗料の成分には特徴があり、塗装する職人の技術に仕上がりが左右されやすいという点です。                                            下塗り材の選定などを間違ってしまうと早期のはがれなどにもつながるので、断熱塗料を取り扱う経験が豊富な業者に依頼しましょう。

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