1、はじめに
外壁塗装工事は高額なので、誰もが少しでも費用を安くしたいとお考えになるはずです。 今回はリフォーム工事の費用を抑えたいからといって絶対にやってはいけない6つのことをご紹介します。
2、① 劣化症状がないからといってメンテンスをしない
高額なリフォーム費用が確保できないといって、前回の塗装工事から(もしくは家を建ててから)10年以上経過しても外壁塗装をされない方もいらっしゃいますが、外壁のメンテンスを後回しにするようなことは避けましょう。 外壁が劣化しているにも関わらずメンテナンスをしないと、確実にお家を蝕んでいくことにつながります。 クラック(ひび割れ)やコケ・カビ、チョーキング現象(壁に触れると白い粉がつく)など目に見える劣化症状が外壁に起こっているのであれば、「外壁のメンテンスをした方がよいのではないか」と考えるきっかけになるでしょう。 しかし、劣化症状が起こっていない見た目が綺麗な外壁の場合、外壁のメンテンスをしようとお考えになることはないかもしれません。 10年以上外壁のメンテンスをしないと、紫外線や雨風にさらされた外壁上の塗膜が劣化を繰り替えし、保護されていない状態の外壁がむき出しになり、外壁そのものが劣化してしまうのです。 劣化するまでの期間は現在塗ってある外壁塗料の期待耐用年数にもよりますが、1つの目安として10年を考えておきましょう。 特に、日頃あまり見る機会がない屋根は、外壁以上に強い紫外線が当たるなど環境が過酷なため、外壁よりも劣化しやすいと言われています。 ひびが発生していたり塗膜が劣化してなくなってしまっていると、雨水が屋根材の中まで侵入してしまい、雨漏りの原因となる可能性もあります。 10年に1度は外壁や屋根の定期的なメンテナンスや点検をするようにしましょう。
3、② 格安業者に依頼する
外壁塗装業者の中には、格安で工事を請け負ってくれる業者も存在します。 通常70~80万円はするであろう工事なのに「30~40万円しかかからない」と大幅な値下げをしたり、「工事料金が一律40万円です」と提案してくる業者です。 外壁塗装工事を安くするためには、大量仕入れにより材料費を抑えたり、訪問営業などのシステムを削り人件費を抑える方法もあります。 しかし、これらの方法では大幅な値引きをすることはできません。 大幅な値引きをするためには、塗料を規定以上に薄めて使用したり、足場のレンタル費用を安くするために施工期間を短縮したり、資格等を持っていないアルバイトに塗装させるなど、最低限必要な部分を削って手抜き工事を行うしかありません。 手抜き工事をされてしまうと、塗装は10年ももたず、早い段階でもう1度塗装が必要になります。
4、③ 依頼する施工業者をすぐに決める
依頼する施工業者を選ぶ際には、ゆっくりと余裕を持って選ぶことが求められます。 お家の外壁の状況を正しく把握せずに、できるだけ急いで工事をした方がよいと焦って契約してしまうと悪徳業者の思うつぼです。 悪徳業者は「すぐに工事をしないと、お家が雨漏りして住めなくなってしまいますよ」とすぐに契約するように迫ります。 しかし、外壁の状況はゆっくりと変わっていくもので、1か月ほどで急激に変化するということはほとんどありません。 時間がないと焦って契約してしまうと、冷静な判断力を欠き、相場よりも高額な工事であっても契約してしまうかもしれません。 悪徳業者は焦る心につけ込むのが非常に上手な上、予算をできるだけ安くしようと思う人の心にもつけ込んできます。 例えば「通常なら外壁と屋根のリフォームは200万円するのですが、本日中に契約していただければ100万円にします」と提案してきます。 このような悪徳業者が行う工事は、中身が全くない手抜き工事である場合がほとんどです。 消費者センターにリフォームに関して相談される悪徳業者の被害は、毎年6000件以上にのぼります。 契約する際にはインターネットで調べてみたり、複数の業者から見積もりをとり比較する「相見積もり」をして、時間をかけて調べることが大切です。
5、④ 工事工程を省く
予算を抑えるために工事工程を省くと、塗料がしっかりと外壁に密着せずに数年ではがれるなどの失敗を招く恐れがあります。 例えば、予算を抑えるために高圧洗浄をしなかったり、上塗りを1回にする、コーキング材工事だけDIYにするなどです。 外壁塗装工事に不要な工程はありません。 色などの希望を伝え、工事工程は施工業者にまかせることが塗料の寿命を十分に伸ばし、長い間外壁を保護するための最良の方法です。
6、⑤ 「低品質」なものを使って工事を行う
ここでは「低品質」とは2つの意味を指します。
1つ目は、そこまで品質が高くないもの、例えば塗料のグレードで1番下に分類されるアクリル塗料を使うことです。 グレードは耐久性とほぼ比例するので、安くてグレードが低い塗料ほど耐久性は低いと言えます。 1番人気のあるシリコン塗料は30坪で約87万円、アクリル塗料は30坪で約60万円ですが、耐用年数はアクリル塗料が5年であるのに対し、シリコン塗料の耐用年数は10~15年です。 使用する塗料の代金が外壁塗装工事の全体に占める割合は2~3割ほどなので、塗料の値段が多少高くなったとしても全体の工事費用に大きな影響を及ぼすわけではないので、予算とグレードを考えながらフッ素塗料やシリコン塗料などできるだけ長く外壁を保護してくれる塗料を選ぶようにしましょう。 お家の状況に合わせて適切な塗料を使用することが望まれますので、外壁塗装業者に予算を伝えどのような塗料がよいのか相談してみましょう。
2つ目は、粗悪なものという意味です。 外壁塗装工事に使用される外壁塗料や、サイディングの目地用のコーキング材などは混ぜ合わせる量や乾燥時間など品質を高く保つための使用方法というものがあります。 例えば主材に硬化剤を適切な分量を量りなが徐々に混ぜていき、電動の撹拌機でしっかりとかくはんします。 そのままだと8時間ほどで硬化してしまうので、硬化しきってしまう前に外壁や屋根などにきちんと全て塗りきってしまう必要があります。 その他にも「翌日の作業に塗料を残さないこと」「重ね塗りをするのであれば、乾燥時間をきちんと守ること」「乾燥時間も気温や湿度によって全く変わってくること」など様々な要因を考慮する必要があるのです。 もちろん優良な外壁塗装業者であれば何の問題もないですし、塗料の取扱説明書やカタログにも明確に記載されています。 しかし、悪徳業者はしっかりと守れば高品質な仕上がりにあるとわかっていながらも、工事費用を安くするために手抜き工事を行います。 信頼できる業者に依頼することが最も重要なことなのです。
7、⑥ DIYで外壁塗装を行う
予算がないからと、外壁塗装工事の全て、もしくは一部をDIYしようとする方もいらっしゃいます。 しかし、外壁塗装工事はプロが毎日足場の設置や高圧洗浄、下地処理、塗装作業などを手分けして行うこと効率よく作業できているのであって、DIYで少人数でできるほど簡単なものではありません。 プロなら2週間で終わる工事が、DIYだと3ヶ月~半年以上の時間がかかりますし、プロなら10年持つ塗装が、一般の方が塗ることで塗りムラが発生し数年後にもう1度塗らなくてはならないなど、メリットはほとんどありません。 しかも刷毛やローラー、養生シート、足場などを全て自分で揃えなければならないので費用もかかります。 また、プロの職人でも足場から落下することもあり、高所での作業は大変危険です。 外壁塗装はプロにおまかせしましょう。
8、まとめ
外壁塗装は1度の出費としては非常に高額で、できるだけ安くしたいという方は多くいらっしゃいます。 しかし、安全性や品質の高い工事にするためある程度の費用は必要で、工程を省いてしまうとかえって損をしてしまう可能性が高いのです。 ゆっくりと時間をかけて依頼する施工業者を選び、お家の状態に合った適切なメンテナンスをしましょう。
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