1、はじめに
外壁や屋根のリフォームをする際に、専門業者が行う「現地調査」が必ず行われます。 現地調査では、建物の劣化状況や工事を行う面積や素材の確認を主に見ていきます。 今回は、現地調査のチェック箇所や流れ、費用などを解説していきます。 お家のリフォームを検討されている方は、専門業者に見積もりを依頼する前にぜひ参考にしてください。
2、現地調査とは?
現地調査とは、見積もり提出前にお家の外壁や屋根の面積や素材の確認、建物の劣化状況などを調べ施工の際に必要になることを確認します。 この現地調査の内容が見積もりに反映されます。 現地調査では、お客様のご要望を伺い、お家の面積や長さを計測し劣化箇所の確認を主に行います。 建物の周辺状況や現在の状況把握し、依頼されたお客様のご要望や疑問を伺うことにより、リフォーム工事への不安や問題を払拭することに繋がります。
現地調査は一般的には無料で専門業者が行います。 現地調査→見積もり→契約→施工開始がリフォーム工事の流れとなります。 料金が発生するのは契約時となります。 現地調査、見積もり提出までは無料で行われており、複数業者に現地調査を依頼し相見積もりを取ることで適正な価格での施工が可能となります。 専門業者が行う現地調査を確認することで、リフォーム工事を依頼する施工業者選びのポイントになるとも言えます。
現地調査の所要時間はおおよそ1時間前後です。 外壁や屋根の面積、素材の確認、建物の劣化状況などを調べていきます。 また、外壁だけでなく軒天や雨樋などの付帯部分もあり、素材ごとの劣化状況も異なるので1時間前後の時間を要します。 また、現地調査の際に業者だけが見て回るのではなく、お客様も一緒に見ることで気になる箇所の把握や疑問などの解決に繋がります。
3、現地調査のチェック項目と流れ
現地調査は、主に次の3つの流れになります。
・ お客様のご要望をヒアリング ・ 建物の面積や長さの計測 ・ 劣化箇所の確認
ヒアリングの際には、以下のような項目を業者が確認していきますので、事前に確認しておきましょう。
・ 外壁でどのようなことが気になっているのか ・ どのような特徴を持った塗料や外壁材が希望か ・ どのようなメーカーの塗料や外壁材が希望か ・ 施工の希望月日 ・ リフォーム工事の予算
次に業者が行う現地調査のチェック箇所をご紹介します。
① 建物の面積や長さの測定
外壁の面積を出し、窓や扉などの施工しない箇所を引くことで施工面積が出ます。 外壁以外にも付帯部と呼ばれる軒天、雨樋、破風、鼻隠し、シャッターボックス、雨戸など面積や長さ、個数を求めていきます。 建物の図面がある場合は、実際の間取りと異なることもあるので誤差が生じないように確認していきます。
② 劣化具合の確認
外壁の劣化症状は、次のような劣化が起きていないか確認していきます。
・ 色あせ ・ チョーキング ・ コケや藻の付着 ・ 浮きや反り ・ はがれやひび割れ
③ 周囲状況の確認
建物の周辺状況の確認は、次のような項目を確認していきます。
・ 足場が安全に組めるか ・ 工事車両が停車可能か ・ 隣地に足場が出てしまうか ・ テラスの脱着の有無
4、現地調査時に準備しておきたい3つのもの
現地調査の際にお客様が準備しておくとスムーズになるものが次の3つです。 準備、把握しておくことで、現地調査に来た業者に伝えるとスムーズな調査、より良い提案に繋がります。
① お家の図面
お家の図面があることで、外壁や付帯部分の長さや面積などが正確に測りやすくなります。 また、図面には図りづらい2階の窓の大きさなども正確に調べられるので適切な面積を測ることができます。
② お家の築年数と過去のリフォーム歴
築年数を伝えると、お家を建ててから何年経過しているかによって外壁の劣化具合が判断しやすくなります。 過去のリフォーム歴がわかると、使用する最適な塗料を提案してもらうことができます。 前回使用した塗料がわからないまま塗装を行うと、まれに前回使用した塗料と今回使用する塗料の密着がうまくいかずにはがれてくる可能性があります。
③ 周囲の状況
周辺の状況を事前に業者が把握しておくことで、施工がスムーズに行えるかを確認します。 施工するお家の前面道路の交通量や、足場を建てる際に隣地の敷地を借りる必要があるのかを確認します。
5、まとめ
現地調査を依頼した業者がどのような流れで調査を行うのか、お客様の要望を聞き取ってくれるかどうかを把握しておくことが大切です。 お家のリフォームを行う上で、現地調査の丁寧さは正確な見積もりや適正な施工に繋がっていきます。 現地調査を依頼せずに見積もりを提示してくる場合は、後々追加費用を請求されたり不適切な施工に繋がるおそれがあります。
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