木造住宅の寿命は何年?リフォームに最適な時期と費用もご紹介!

1、はじめに

木造住宅は、適切なタイミングで適切なリフォームをすることで長く安心、安全に住み続けることができます。今回は、木造住宅のリフォームでできること、必要なリフォーム工事の内容や費用相場などをご紹介します。 リフォームを検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

2、木造住宅の寿命は何年?

国土交通省の調査によると、木造住宅の平均寿命は約65年です。                    木造住宅の寿命は30年程度と言われることもありますが、実際には適切にメンテナンスすることで長く住み続けることができます。                                                    中にはリフォームすることにより、65年を超えて住み継がれている木造住宅もあります。                     リフォームをすることで住宅の耐久性を維持できるだけでなく、時代やライフステージに応じた暮らしがしやすくなり、安心・安全かつ快適に住み続けることが可能になります。

3、木造住宅のリフォームでできること

リフォームをすると木造住宅でも長く住みやすいとは言え、実際どのようにリフォームできるのかイメージがつかない方もいるでしょう。                                                  実は、木造住宅では間取り変更や耐震補強のバリアフリー化、古民家再生までさまざまなリフォームが可能です。                                                             実際にどのようなリフォームが必要になるかは、その時のライフスタイルや住宅の状態によりさまざまです。 次に木造住宅のリフォームでできることを7つのポイントごとに確認していきましょう。

① 間取り変更

木造住宅のリフォームでは、間取りを変更することが可能です。                                 例えば、古い木造住宅は小ぶりの和室がたくさんあることが多いですが、2間を繋げてフローリングのゆったりとしたLDKを作ることで現代のライフスタイルに合った住まいになります。                           あまり使わない客間が一番良い場所にある、水回りが狭くて使いにくいなど、古い木造住宅によくある問題も間取り変更によって解決できます。

② 増築・減築

古い木造住宅が広すぎて使いきれないという場合には、減築を検討するとよいでしょう。                      減築すると住宅がコンパクトになるため現代の家族構成に合った住まいになりますし、住宅の床面積が少なくなるため固定資産税を減らす効果も期待できます。                                       2階建ての大きな木造住宅を減築して、家族間でも適度なプライバシーや距離感を保てる住まいにすることもできます。

③ 外装の変更

築年数が経った木造住宅では、外装の古めかしさが気になるという場合もあるでしょう。                     外壁のカラーを変更したり、玄関ドアや門廻りを変えたりすることで古い木造住宅でもモダンでおしゃれなイメージに変えられます。                                                   外装リフォームは住宅の印象を大きく変えるだけでなく、家を保護することにも繋がります。                  木造住宅が古くなっている場合には、住宅の安全性を高める意味でも外装リフォームを検討してみることがおすすめです。

④ 耐震補強

リフォームによって耐震性を高めることも可能です。                                       特に1981年6月より前に建てられた家は新耐震基準に則っていない可能性があるので、古い木造住宅であるほど耐震補強のリフォームの必要性は高いと言えます。                                      日本建築防災協会のホームページには「誰でもわかるわが家の耐震診断」という問診票が掲載されているので、一度確認してみるとよいでしょう。                                                なお、木造住宅の耐震補強工事では自治体による補助金を受け取れることもあります。

⑤ 断熱性向上

「古い木造住宅は寒い」というイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。                           この問題もリフォームによって解消できます。                                         リフォームで断熱性を向上させると、夏は涼しく冬はあたたかい住まいになります。                         エアコンの効きがよくなるため冷暖房費の節約になったり、ヒートショックの防止になったりと住み心地以外の面でもメリットが豊富です。                                                  断熱性向上のためのリフォームでも補助金を使えることが多いので、リフォーム会社に相談してみることをおすすめします。

⑥ バリアフリー

築年数が経った木造住宅は、玄関のかまちが高いなど段差が多いことがありますが、こうした部分はリフォームによってバリアフリー化できます。                                               段差を少なくするほか、スロープをつける、手すりをつける、階段の段差を緩くするなどさまざまなリフォームを施すことで誰でも安全で暮らしやすい住まいが実現します。                                 バリアフリーリフォームでも介護保険制度の補助金を利用できる場合があるので、確認してみてください。

⑦ 古民家再生

古民家をリフォームして現代のライフスタイルに合うようにすることもできます。                        古民家再生にはさまざまな方法があります。                                            建物の躯体は変えずに内装と設備を一新することも、半解体してリノベーションすることも可能です。            古民家ならではの使い込まれた雰囲気をあえて残してリフォームすることもできるので、どの程度古民家らしさをのこしたいのか、ご希望のイメージをリフォーム会社に相談してみましょう。

4、木造住宅をリフォームする時期の目安と費用

先述の通り、木造住宅でできるリフォーム工事にはさまざまなものがありますが、いつどのリフォームをすべきかは住宅の状態や予算によっても変わってきます。                                      次に、築年数を目安にいつ頃どのようなリフォームをすればよいのか、リフォーム費用はどれくらいなのかを解説します。                                                      具体的なリフォーム内容の選定や優先順位の確認にお役立てください。

【築20年】水回りと外装のリフォーム

木造住宅が築20年になる頃に水回りと外装のリフォームが必要になります。                           水回りの設備は20年程度で交換時期を迎え、屋根や外壁材の耐用年数も約20年であることが多いからです。     リフォーム費用の相場は、水回り設備の一新と外装のリフォームを合わせて100~500万円です。                 なお、外装リフォームでは足場の設置に30万円程度かかります。                                屋根補修と外壁補修をなるべく同時に行うと、足場の設置を1回分に抑えられるため費用の節約につながります。

【築30年】間取り変更や内装のフルリフォーム

木造住宅が築30年程度になると、内装や間取りに古さが出てくるため間取り変更や内装のフルリフォームを検討する方が多くなります。                                                費用相場は設備と床、クロスなどの部分的なリフォームであれば300万円~、将来を見据えたバリアフリー化など間取り変更を含むフルリフォームであれば800~1,200万円程度です。                                新築を購入するよりも安い費用で住宅を新築に近い状態にでき、今後も長く住み続けられるようになります。 外装のリフォームをまだ行っていない場合は、屋根や外壁などの外装リフォームも必要です。

【築40年~】地盤や基礎の補強、耐震補強など

木造住宅が築40年程度になったら、地盤や基礎の補強、耐震補強などの必要性が出てきます。             築30年を経過すると、基礎などにひびが入っていたり建物そのものが傾いていたりすることがあるのです。 合わせて間取りや内装のリフォーム、耐震補強や断熱施工も必要になるため、費用は1,000万円~と高額になります。                                                           目に見えない部分に問題が生じていることもあるので、しっかりと調査した上でリフォーム内容を決めることが重要です。

5、木造住宅をリフォームするメリット・デメリット

木造住宅のリフォームには、次の3つのようなメリットがあります。                              リフォームにお金をかけるなら新築の方がよいと考える方もいらっしゃるかと思いますが、まずはリフォームのメリットも確認しておくとよいでしょう。

① 費用を抑えて現代のライフスタイルに合う住まいにできる

木造住宅をフルリフォームした場合、費用の平均は500~2,000万円です。                                 一方、リフォームではなく建て替えをした場合にかかる平均費用は3,055万円~とフルリフォームよりも高額になります。                                                        予算を抑えつつ、できるだけ現代のライフスタイルに合う住まいを実現したいという場合には、リフォームを検討してみましょう。

② 短い工期で済む

木造住宅をリフォームするメリットには、短い工期で済むということも挙げられます。                     工事の規模にもよりますが、リフォームであれば建て替えよりも工期は短くなりますし、住宅に住みながら工事することも可能です。                                                     一方、建て替えの場合は工期が長くなる上、工事中は仮住まいが必要となります。                         工期が短いリフォームの方が、費用の面でも工事中の生活の面でもご家族の負担が少なくて済むのです。

③ 元のお家の思い出を残せる

リフォームなら、元のお家の思い出を残したままより安全かつ快適な住まいを手に入れることが可能です。     長く住んできた住まいを壊してしまうのは寂しいものですが、リフォームなら残したい部分は残しつつ、住宅の機能性や安全性、利便性を高められます。                                       残すポイントを絞り、元のお家の面影を残すことで新築のような気持ちよさ・ワクワク感と、長年住んだお家に対する安心感・愛着の両方を感じられる住まいを手に入れられます。

木造住宅のリフォームにはさまざまなメリットがありますが、一方で次の2つのようなデメリットもあります。理想とする住宅像やローンの内容によっては、リフォームにメリットを感じていてもあえて建て替えにした方がよい場合もあります。

① 間取り変更が自由にできない場合がある

木造住宅のリフォームではさまざまなことができますが、構造上外せない柱や梁があり、間取り変更を自由にできない場合があります。                                                無理に間取り変更をすると住宅の安全性が著しく低下してしまうため、リフォーム会社とも相談の上可能な間取り変更を確認することが重要です。                                                 自由度の高い家づくりを希望する場合は、建て替えの方が理想の住まいを実現しやすいことがあります。      必要に応じて建て替えも検討してみてください。

② 利用できるローンが限られている

リフォームでは住宅ローンが利用できないことが多く、基本的にはリフォームローンを使うことになります。 リフォームローンは無担保で借り入れができますが、金利が高く借入可能期間が短い傾向があります。   月々の返済の負担が大きくなる可能性があるのです。                          リフォームローンを組む場合は、住宅ローンとの違いや返済計画をよく確認するようにしてください。    補助金などを活用して借入額を抑えることもポイントです。

6、まとめ

木造住宅は、内外装や耐震補強、断熱性の向上など築年数に応じた最適なリフォームをすることで長く安心して住み続けられます。                                                    ただし、場合によっては建て替えが適していることもあるので、どのようなリフォームをしたいのか希望をリフォーム会社に伝えて相談してみましょう。

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