1、はじめに
2024年1月1日に富山県でも震度5強が観測された能登半島地震が発生しました。 強い地震が発生した後は、建物にひび割れが発生していることがあります。 それほど大きなひび割れではなかった場合は、「しばらく放っておいても大丈夫だろう」とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。 しかし、外壁や屋根のひび割れは、建物の防水機能を低下させるため早めにメンテナンスを行わなければならないのです。 今回は、地震で外壁や屋根にひび割れが発生した時の正しい対処法をご紹介します。
2、地震で建物にひび割れができたらすぐに修理が必要!
地震によって建物にひび割れができた時は、可能な限り早めに修理する必要があります。 なぜなら、ひび割れがあるとそこから雨水が侵入し、雨漏りにつながるからです。 外壁はもちろん、屋根に施されている強力な防水工事も、ひび割れができていては全く意味がありません。 見えにくいところにひび割れや建材のズレ・ゆがみが発生していて、密かに水が入ってくる場合もあります。 もし、ひび割れをそのまま放置すれば、侵入してきた水によってお家の見えない箇所が腐食し、寿命を大きく縮めてしまうでしょう。 また、室内の結露や水濡れ、カビ・ダニの繁殖による住環境悪化も招きます。 「大したことはないから」といってひび割れを放置した結果、これほどまでに被害が拡大してしまうのです。 さらに、ひび割れの大きさによっては、コンクリートや外壁材が剥がれ落ちて落下し、重大な事故につながる恐れもあります。 表面上は小さなひび割れでも、実は深いところまで達しているケースがあるのが怖いところです。 ご自身で正確な判断をするのは難しく、何より危険が伴います。 地震の被害を受けた後は、専門業者に建物の状態を確認してもらい、必要な工事を行いましょう。
3、地震で発生した雨漏りの修繕に地震保険は適用される?
地震で被害を受け、ひび割れの修繕工事や防水工事を行う時は、ある程度の費用がかかります。 突然の地震による予期せぬ出費ですから、なるべく費用は抑えたいところです。 そこで頼りになるのが保険ですが、地震後に雨漏りが発生した場合の修繕に対しても地震保険は適用されるのでしょうか? 結論から言うと、保険金を受け取ることは可能ですが、修繕費用の全額を保険で賄うのは難しいと考えられます。 なぜなら、地震保険は火災保険の付帯として加入するものであり、保険金額は火災保険の30~50%までと定められているからです。 加えて、損害割合が10%未満(一部損壊)と判断されれば、火災保険の5%が限度となってしまいます。 もちろん、被害の程度によってはそれで十分という場合もあるのですが、あまり高額の保険金がおりるとは考えない方がよいでしょう。 また、地震の発生から10日以上経過した後に保険会社に相談すると、保険金が受け取れなくなる可能性があります。 地震保険の申請は3年間になっていますが、10日を過ぎると損害と地震の因果関係を証明しにくくなってしまうからです。 地震による建物への被害が確認したら、まずはできる限り早く専門業者に相談して点検を行い、10日以内に保険会社へ連絡しましょう。
4、まとめ
地震によって建物の防水機能が低下すると、建物へのダメージは目に見えないところで確実に蓄積していきます。 放っておくと、地震による被害そのものよりも大きなダメージを受けることになりかねません。 地震後に外壁や屋根のひび割れ・破損を発見したら、2次被害が拡大しないよう早めに修理するのがおすすめです。 そのためには、たとえ面倒でもしっかりと点検を行い、被害状況に応じた修繕工事を行う必要があります。 まずは、信頼できる専門業者に相談し、地震による被害状況を正確に調べてもらいましょう。
能登半島地震での被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。 カーベスは富山県の外壁・屋根のプロ「外装リフォーム専門店」として精一杯取り組んでいきたいと思います。
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