1、はじめに
10年に1度訪れるお家のリフォーム。 業者選びや新しいお家の色やデザインなど、決めなければいけないこと、悩むことがたくさんあります。 その中でも1番悩むのがリフォーム費用ではないでしょうか? 選ぶ塗料や外壁材によってリフォーム費用が大きく変わってきます。 今回は、外壁・屋根塗装工事の費用相場やリフォーム費用を左右する要素などをご紹介します。 満足できるご自宅のリフォームを実現するために、相場を把握して適正価格で大切なお家のメンテナンスをしましょう。
2、外壁・屋根塗装工事の費用相場
一般的な戸建住宅の外壁塗装の相場は、90~140万円です(足場、洗浄、付帯物塗装などをすべて含んだ概算)。 外壁と屋根を両方塗装する場合の相場は、110~180万円ほどです。 実際の費用は、お家の大きさや使用する塗料のグレードによって違いがあります。 目安として、お家の建坪ごとの外壁塗装の費用相場は以下の通りです。
【外壁塗装の費用相場】 30坪 90~130万円 40坪 100~140万円 50坪 120~160万円
【外壁+屋根塗装の費用相場】 30坪 110~160万円 40坪 130~180万円 50坪 140~200万円
工事費用が高いか安いかを判断するためには、必要な項目ごとや項目ごとの単価を知っておくことが重要です。 次に外壁塗装の塗料別の単価相場と塗装以外の工程の単価相場をご紹介します。
【塗料別の単価相場(下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りの合算)】 ウレタン 2,000~2,500円/㎡ シリコン 2,500~3,500円/㎡ フッ素 3,500~4,800円/㎡ 無機 4,000~5,500円/㎡
【塗装以外の工程の単価相場】 仮設足場・メッシュシート 800~1,100円/㎡ 高圧洗浄 200~350円/㎡ 養生 350~550円/㎡ コーキング打ち替え 850~1,200円/㎡ コーキング増し打ち 750~1,100円/㎡ 破風板 800~1,500円/㎡ 軒天 1,000~1,800円/㎡ 雨戸・戸袋 2,000~3,500円/枚 シャッターBOX 2,000~3,000円/個 霧除け・出窓天板 2,000~3,000円/個 雨樋 1,000~1,800円/m 水切り板金 500~850円/m 廃棄物処理 35,000~60,000円/一式 材料運搬・交通費 20,000~40,000円/一式 棟板金釘打ち 20,000~50,000円/一式 タスペーサー 300~800円/㎡
3、リフォーム費用を左右する7つの要素
一般的な外壁・屋根塗装の費用相場をご紹介しましたが、見積もり費用は様々な要素によって変動します。 どういう場合に費用が高くなるのか、安くなるのか把握しておきましょう。
① 塗料のグレード
まず1つ目の要素が使用する塗料のグレードです。 塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機の5つのグレードがあり、耐久性が高くなるほど費用も高くなります。 塗料のグレードはご自身で選ぶことができるので、1パターンではなく、いくつかのグレードの見積もりをもらうことをおすすめします。
② 外壁・屋根の種類
2つ目の要素は、外壁や屋根の種類です。 外壁の場合、種類がサイディングやALC外壁の場合は、目地のメンテナンスが必要なので費用がかかります。 モルタル外壁の場合は目地がないので、目地メンテナンス分の費用がかかりません。 傷んでしまったコーキングは、交換(打ち替え)または充填(打ち増し)を行います。 屋根は、スレート屋根の場合は棟板金の釘打ち、タスペーサーの挿入が必要なのでその分費用が増えます。 瓦屋根は必要ないことが多いので、その分の費用がかかりません。 このように、建材に何を使っているかによって塗装工事費用に多少の差が出ます。
③ 建物の階数・屋根の勾配
3つ目の要素は、建物の階数・屋根の勾配です。 これは、足場費用に関係しています。 2階建ての家よりも3階建ての家の方が、足場組立に人数や時間が必要になるので費用が高くなります。 また、屋根の勾配(傾斜)が急だと、屋根足場も必要になるため、その場合も費用がかかります。 3階建て・屋根に傾斜が急なお家の方は、通常よりも費用が高くなることを把握しておきましょう。
④ 付帯物の個数
4つ目の要素は、付帯物の個数です。 付帯物とは、外壁・屋根以外の塗装が必要な部品で、雨樋・破風板・雨戸・戸袋・シャッターボックス・水切り・換気フードなどがあります。 窓が多く、雨戸・戸袋やシャッターボックスが多いお家は、塗装面積は減りますが付帯塗装費用が高くなります。
⑤ 使用する色の数
5つ目の要素は、使用する色の数です。 外壁を1色ではなく、2色以上使う場合、追加費用が掛かることが多いです。 なぜなら、塗料缶を多く仕入れなければならず、塗り分けに手間もかかるからです。 色、デザインにこだわりたい方は、希望の塗り分けにした場合の費用はどうなるのか、事前に確認しておくと安心です。
⑥ 外壁・屋根の劣化状況
6つ目の要素は、外壁・屋根の劣化状況です。 外壁・八重の劣化状況が悪化していると、塗装前に補修作業が必要になるその分費用がかかります。 塗装工事の費用を抑えるためには、劣化が進む前に行うことが重要です。 もし、劣化が進んでいる方は、工事費用が高くなることを理解しておきましょう。
⑦ 依頼する業者
塗装工事をどの業者に依頼するかで、費用がかなり変動します。 塗装工事を行っている主な業者は、「ハウスメーカー・工務店」「塗装専門業者」「農協・ホームセンター」などです。 ハウスメーカー・工務店はお家を建てる知識や実績は豊富ですが、メンテナンスに関しては専門外になるので工事をするのは下請けの職人になります。 そのため、中間マージンで費用が莫大になってしまいます。 また、農協やホームセンター・電気屋さんなどでは、安価で塗装工事を受け付けている場合もありますが、実績数が少なく、どんな職人が来るのかもわからないのであまりおすすめできません。 適正価格でなおかつ高品質な工事をしたいのであれば、地元の実績豊富な塗装業者に依頼するのがよいでしょう。
4、適正価格で高品質な業者の5つの特徴
良い工事にするには、業者選びが何より重要です。 次に、具体的にどんな業者に依頼すれば適正価格・高品質な工事になるかをご説明します。
① 地元での施工実績がある
地元での施工実績がある業者を選びましょう。 塗装は口コミで評判が広がるので、地元での実績が多いということはそれほど評判が良いということになります。 また、いくら各地に実績があってもお住まいの地域が施工範囲外であったら対応してもらえなかったり、出張費で費用が高くなってしまう場合があります。 適正価格で工事してほしいのであれば、お住まいの地域で実績が多くある業者に頼みましょう。
② 60~90分かけて点検してくれる
60~90分かけてきちんと点検してくれる業者を選びましょう。 業者によっては、実際にお家を見ずに見積もりを出す業者もありますが、それではお家の劣化状況がわかりません。 お家の状態がわからないまま契約してしまうと、工事が始まり足場をかけてから劣化に気づき、補修工事で追加費用がかかってしまうケースもあります。 点検不足による追加工事が起きないように、60~90分かけて丁寧にお家を点検してくれる業者を選びましょう。
③ 詳細な見積もりをくれる
詳細な見積もりをくれる業者を選びましょう。 見積もりが大雑把な業者は、塗装作業も雑な場合が多いです。 なぜなら、見積もりに記載していないことは業者はやらないからです。 「外壁が劣化しているから、塗装と一緒に補修してくれるだろう」「外壁は3回塗りだから屋根も3回塗ってもらえるだろう」と思いこんでしまうと、実際の工事になった時に「見積書に記載されていないことは、追加工事になります」と意見が食い違ってしまうケースもあります。 細かいなと感じるほどに、詳細な見積もりをくれる業者を選びましょう。
④ 工事中の写真を渡してくれる
工事中の写真を渡してくれる業者を選びましょう。 点検時は多くの業者が写真を撮って渡してくれます。 しかし、工事中の作業写真は撮ってくれない業者がほとんどです。 ただ、大事なのは作業をきちんとやってくれているかなので、高品質な工事をしてほしいなら工事中の作業の様子もきちんと写真を撮って残してくれる業者が安心です。
⑤ メーカー保証が出る
高品質な工事にしたいのであれば、塗料メーカーからも保証が出る業者だと安心です。 一般的に、塗装工事に塗料メーカーが保証を出すことはありません。 なぜなら、塗料メーカーがどんな良い塗料を作っても、現場で職人がメーカーの定めた通りに施工するとは限らないからです。 手抜き工事をされてしまっては、保証の出しようがありません。 しかし、塗料メーカーから信用されている一部の塗装店の工事なら、メーカーからも保証書が発行されます。 つまり、メーカー保証が付く業者は品質が良く、信頼性が高いということですメーカー保証が出るかどうか、契約前に確認しておきましょう。
5、まとめ
外壁・屋根の塗装工事は費用相場がありますが、費用が変動することがほとんどです。 まずは専門業者にお家の劣化状況を確認してもらい、どのようなリフォーム工事が最適か提案してもらいましょう。 そして、ご自身がどのようなリフォーム工事にするか、予算と相談しながら検討しましょう。
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