外壁の目視で確認できた傷みは大きく2点です。
1、塗装のめくれ 2、クラック(ひび割れ)です。
・なぜこのような傷みが起きるか説明いたします。I様のお宅で使用されている窯業系サイディングといわれている外壁になります。大きな長所はセメント系材質ですので防火性に優れています。短所は水に非常に弱く外壁の表面に撥水するように塗装が施されています。ただし塗装の寿命は約10年ほどです。塗装の撥水効果が弱くなると水分が外壁に含み、冬場、外気が0度以下になると凍害といって表面が凍って塗装が剥がれます。
・クラックに関して説明すると、めくれは冬場が関係しますがクラックは夏場が非常に関係します。外壁が水分が含まれている状態で夏場に外壁があぶられると反りあがるような現象が起きます。そうすると負担がかかりやすい箇所はクラックや割れます。
・傷みを長期間放置すると当然ですが外壁から内部に水分がまわり住宅を支える構造体に影響を及ぼす可能性があります。