1、はじめに
お家の外壁リフォームを検討する際、ツートンカラーの外壁にしようか悩んだ経験がある方も多いのではないででしょうか? お家の塗装に限らず2色の組み合わせは難易度が高く、バランスが取りづらいと不安を抱く方も少なくありません。 今回は、外壁をツートンカラーにする際のコツと注意点をご紹介します。
2、ツートンカラーの外壁の人気が高い3つの理由
ツートン外壁は、異なる2色を使用した施工方法です。 リフォームの時のみならず注文住宅などの新築時にツートン外壁を選ぶ方もいらっしゃいます。 なぜツートンカラーが人気を集めているのか、主な理由を3つご紹介します。
① 個性的な外壁にできる
1つ目の理由は、色使いによって個性的な外観の家が手に入ることです。 ツートン外壁で2色をどのような割合や配置にするのかは、依頼主が自由に決められます。 同じ形状の家が複雑に並んだ住宅街の中でも、ツートン外壁で色分け方法が異なれば個性的な外観にできます。例えば、外壁に採用されやすいベージュやグレーの塗料も、明るさや色の濃さはさまざまです。 明るさに差があるベージュを2色使いしたり、まったく異なる色と組み合わせたりと、幅広いバリエーションが生まれます。 仮に近隣の家と同じ組み合わせを選んだとしても、どちらの色をベースに使用するか、差し色を加えるかの違いで家の印象は大きく変化します。 ツートン外壁は、家の外観にも手軽に自分らしさを取り入れられることが魅力です。
② 家の存在感を出せる
2つ目の理由は、ツートン外壁で家の存在感を出せることです。 一般的なベージュやグレーの単色使いの外壁は、周囲の景観に調和しやすい一方で、無個性に見えます。 しかし、あまりにも奇抜な色に仕上げると悪目立ちする恐れがあります。 ツートン外壁なら、一般的な色を選んでも周囲に埋もれません。 色の選び方やそれぞれの比率、配置によっては高級感や上質感も演出できます。 隣家と同じ色を選んだとしても、配置が異なれば存在感に差が出ます。 個性的でありつつも奇抜なデザインで悪目立ちしたくないと考える方は、ツートン外壁で家の存在感を高める方法がおすすめです。 組み合わせる色を慎重に選べば、町の落ち着いた雰囲気と調和しつつ家の存在感を高められます。
③ 家が大きく見える
3つの理由は、家が大きく見える効果が期待できることです。 外壁を1色で塗ると統一感が出て落ちついた印象に仕上がる一方で、見る人に平面的な印象を与えます。 ツートン外壁にすることにより、外観にメリハリや立体感が出たり錯視効果が期待できます。 ツートン外壁は、家の外観にメリハリや立体感を与えたい時に最適です。 例えば、ベランダ部分の色を変えるとアクセントとなり、より立体的に見えます。 メリハリや立体感が生まれた外壁は、錯視効果につながります。 錯視効果とは、意図せずに生まれる目の錯覚です。 例を挙げると、1階と2階で外壁の色を変えたり、一部に縦方向のアクセントカラーを加えたりすると、家が本来よりも大きく見えます。
3、外壁をツートンカラーにする際の4つのコツ
外壁をツートンカラーにする際は、いくつかのコツを押さえることが大切です。 次に、主なポイントを4つご紹介します。
① 同系色を選ぶように心がける
ツートンカラーの外壁にする時は、同系色を選ぶように心がけましょう。 なぜなら、同系色を選ぶことで色に類似性が感じられるようになり、全体のバランスがよく見えるからです。 ツートンカラーの外壁によく見られる組み合わせとして、白×グレー、アイボリー×ブラウンなどが挙げられます。 2色の割合を6:4から7:3あたりにするとバランスが整い、綺麗に見えるのでおすすめです。
② バランスが悪い時はセパレーションカラーを生かす
「同系色から2色選んだのに、なんだかバランスが悪い」 そんな時はセパレーションカラーを上手に活用してみましょう。 セパレーションカラーとは、文字通り色同士を分ける色のことです。 2色の境目にセパレーションカラーを用いることで、それぞれの色を孤立させ、より配色を効果的に演出できます。 境目となる部分に幕板や雨樋があれば、それらをセパレーションカラーにすることで印象的なイメージを与えられます。 ただし、セパレーション部分に使用する色は、隣り合う色を邪魔しない無彩色や低彩度色を使用するとよいでしょう。 無彩色とは、白やグレーなどの色がない色です。 また、低彩度色とは鮮やかではない、くすんだような色を指します。 どちらも目立たない色ですが、セパレーションカラーとして使うことでツートンカラーを魅力的に引き立ててくれます。
③ 3色以上の使用は避ける
外壁に使用する色は、最大でも3色までとなるように気をつけましょう。 あまり多くの色を使いすぎると、まとまりのない印象の家になってしまいます。 3色での塗装を考えている場合は、カラー比率を意識することが大切です。 カラー比率とは、家全体に対する色の割合を意味します。 人間が色を見てバランスが取れていると感じる割合は、おおむね決まっています。 そのバランスに基づいたカラー比率の外壁にすることが、おしゃれなご自宅を実現する上での近道です。 まず、ベースカラーは建物のメインを占める色を指し、面積は最も大きくなります。 そのため、全体の60~70%くらいになるようにしましょう。 この際、近隣の建物と調和のとれる色を選ぶことも意識したいところです。 次にアソートカラーですが、これはベースカラーの次に多く使い色で、全体の20~30%ほどを占めます。 ベランダやバルコニーなど、建物に凹凸がある場合に多く採用されるカラーです。 アソートカラーは、色相環の中からメインカラーと近い色を選ぶと全体の調和が保たれるでしょう。 そして、最後のアクセントカラーですが、ベースカラーとアソートカラーを決めた上で外壁にアクセントとなる色を使いたい場合に用います。 具体的には玄関ドアや窓枠、破風板などに使用するケースが多く見受けられ、全体の5~10%の使用となるようにしましょう。 使いすぎると3色のバランスは崩れ、まとまりのない印象を与えてしまいます。 3色使用する場合は、白やクリーム色といった淡い色を織り交ぜると、配色バランスが整いやすくなります。
④ 付帯部との兼ね合いも考慮する
外壁リフォームとなると、外壁に使用する色味ばかりに意識が向いてしまいがちです。 しかし、忘れていけないのが付帯部の色です。 最初に、軒天井や雨樋といった部位の色を確認してみてください。 その上で、「同系色で塗装するのか、セパレーションカラーを施すのか」といった点について施工業者と前もって相談することをおすすめします。 付帯部のわずかな色の違いが、仕上がりの印象を大きく左右する可能性もあります。
4.ツートン外壁で人気の色の組み合わせ3選
具体的な色の組み合わせが思いつかない時は、人気のパターンを参考にすると失敗しません。 次に、ツートン外壁で人気の組み合わせを3つご紹介します。
① 濃色×淡色(同系色)
同系色で組み合わせるメリットは、色相が似ている分統一感が生まれることです。 同じ系統の濃色と淡色はバランスが取りやすく、全体的にまとまった印象になります。 同系色は、個性的な色に挑戦したい方にもおすすめです。 例えば、濃いオリーブに淡いグリーン系の色を合わせれば、個性的でありつつ景色になじみやすいデザインに仕上がります。
② 白×彩色
白は清潔感があり、幅広い色と合わせやすいことがメリットです。 ベースカラーに白を取り入れれば、鮮やかな色をアクセントカラーにしても悪目立ちしません。 白とどのような色を組み合わせるかで、外観の印象は異なります。 優しい雰囲気に仕上げたい場合は、ピンクやイエローなど明るい色がおすすめです。 スタイリッシュな外観が好みの方は、濃いブルーやレッドと組み合わせると全体を引き締めてくれます。
③ 柄×色
より個性的なデザインを求める方におすすめの組み合わせが、柄を取り入れたツートン外壁です。 レンガやタイル、木目などの柄を組み合わせると、より立体感や重厚感が生まれます。 柄×色の組み合わせは、サイディングボードの外壁に適したデザインです。 色の組み合わせに加えて、1階のみ、ベランダや窓枠周辺のみなど、柄の配置によっても異なる印象に仕上げられます。 人気の色の組み合わせを参考にする時も、ベースカラーとアクセントカラーのバランスに注意しましょう。 仮に濃色×淡色のシンプルなデザインであっても、極端に派手な色同士を組み合わせると周囲と馴染まず、ご近所トラブルを引き起こす恐れがあります。 個性を出しつつも、全体のバランスや近隣との相性を考慮した色選びが大切です。
5、まとめ
街を歩くとツートンカラーを採用している住宅を多く見かけるように、昨今ツートンカラーの人気が高まりつつあります。 外壁にツートンカラーを取り入れることで、デザイン性の高さもさることながら周囲との差別化も図れ、すっきりとした印象を与えられるでしょう。 とは言え、色を組み合わせる際は多くても3色までにとどめること、また色相環を意識するなどいくつかの注意点も頭に入れておくことが大切です。
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