実際に被災地で起きた悪徳業者の便乗商法とは?

1、はじめに

2024年1月1日に発生した能登半島地震により、富山県でも3000件以上の建物被害が発生しています。             残念ながら、未曾有の地震や台風の発生を阻むことはできません。                               私たちにできることは「できるだけ被害を小さくする」「被災後の二次被害を防ぐ」ことだけなのです。           地震や台風の後の二次被害というと、屋根に登って怪我をしたり、詐欺的な災害便乗商法に遭うなどが考えられます。                                                         人為的な二次被害は、絶対に避けなければなりません。                                  今回は地震や台風の後の二次被害を防ぐための注意点をご紹介します。

2、災害後は屋根に絶対に登ってはいけない!

屋根は点検や補修でもない限り登ることはまずありません。                                 地震後や台風接近中・通過後は、屋根に登るリスクはさらに高まります。                           東日本大震災や熊本地震などの大きな地震では、本震後大きなものから小さなものを含めて数10回もの余震が発生しました。                                                         屋根の上にいる最中余震が来たら、平地にいる時とは比べものにならない危険にさらされます。                    災害後は屋根がダメージを受けていることもあります。                                    何の問題も発生していない屋根の上に登るだけでも危険なのに、屋根材がずれていたり、外れかかっていたり、割れたりしていれば事故が起こる可能性はさらに高まります。                                  雨が止んだ直後などは屋根が濡れているため、滑りやすさも加わります。                              瓦屋根が地震で崩壊し、瓦が落下してくる様子はテレビなどで何度も報道されています。                            そういった映像を見てみると、瓦は全て一気に落下してくるのではなく、地震や余震の度に落下してくるケースがあることもわかります。                                                   そういった屋根は近づくだけで危険です。                                           余震や強風で屋根の上に残されていた屋根材が落下してくるケースもあります。

3、実際に被災地で起きた悪徳業者の便乗商法

災害の被害が大きくなればなるほど、その被害に乗じた便乗商法も発生します。              普段であれば絶対に引っかからないようなことでも、災害後の動揺や情報不足によって騙されてしまうのです。                                               被災地ではテレビが見れず、ネットも不通で電話もメールも使えないということが起こりえます。                                                  このことを十分に理解しており、他人のピンチに付け込むのが悪徳業者なのです。                「電話がやっと繋がるようになったので屋根業者に連絡したけど、電話に出ない」「問い合わせが多くて対応できないと言われてしまった」など災害の規模が大きい場合、このようなことが起こりえます。                                          こういったことが起こることを悪徳業者は想定しているのです。

「私たちは非営利団体のNPO法人なので、利益を目的としてはおりません。被災者の支援を目的としています」と突然訪問してきたケースもあります。                                 被災後にタイミングよくお家に訪問してくる業者には注意が必要です。                       実際に起こった悪徳業者の手口としては、以下のような事例が報告されています。

① 養生だけで数10万円要求する

災害後屋根にダメージが出て困っているお家に訪問し、「屋根の補修をする」といって実際にはビニールシートで養生しただけで数10万円を要求するという悪質な手口です。                              ビニールシートによる養生は、あくまで本工事までの応急処置です。

② 強引に養生をし、契約しないとわかると高額な養生費を請求する

訪問してきた業者が半ば強引に養生をし、数か月後にやってきて工事をするようを迫り、「費用がないから」と断ると高額な養生費用を請求し、ブルーシートをはがして帰っていくというケースです。

③ 連日のようにしつこく訪問販売された

災害のあった近隣地域に住んでおり、幸いにも被害がなく普段通り生活していたが、「屋根に被害が出ていて、次に災害が起これば家が潰れたり崩壊する可能性があるから工事をした方がよい」と複数の訪問営業を受けたというケース。                                                                                         建ててもらった工務店に点検してもらったところ、実際には家には何も問題がなかったそうです。

訪問営業でやってきた見慣れない団体や業者に工事を頼むのはやめましょう。                  強引に話を進めたり、勝手に養生をするケースもありますが、きっぱりと断りましょう。                                        あまりにも強引な場合は「帰らないなら警察に電話します」「クーリングオフしますがよいですか?」などと伝えましょう。                                                           この他実際にあった悪徳業者の手口は、国民生活センターのサイト(https://www.kokusen.go.jp)でも見ることができます。

4、いざという時のために住宅の備えを…

東日本大震災以降、いざという時に備えて飲料水や食料、日用品の備蓄をする方が増えたそうです。                                                 緊急時に提供するため、災害時に無料で開放される自動販売機も増えたように思います。それに対して住宅はどうでしょうか?                                              緊急時に駆けつけてくれる業者はいるでしょうか?                              被災してから業者を探すのは大変難しいです。                               被災後は電話やネットが不通になる可能性もあります。                          そんな中では業者への連絡はおろか、業者を探すことさえもできません。                   いざという時に頼りになる業者を探しておくことも地震や台風対策の1つです。                携帯電話に近くの業者の電話番号やサイトを登録しておくことをおすすめします。                              インフラが復旧した際にすぐに連絡できるよう、備えておきましょう。

5、まとめ

今回の能登半島地震で幸いにも被災しなかったという方も、一度ご自宅の点検をしておきましょう。                地上からは見えない屋根や2階の高い部分など、被害を確認できていない箇所がある可能性があります。               目に見えて被害が出ていないのであれば、点検は状況が落ち着いてからで構いません。                    災害後は前述の通り悪徳業者も横行しているでしょうし、誠実な業者でも被害が大きい建物の補修などでじっくりと点検できない可能性があります。

能登半島地震での被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。                                              カーベスは富山県の外壁・屋根のプロ「外装リフォーム専門店」として精一杯取り組んでいきたいと思います。

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