春一番の被害が出てしまう3つの屋根の状態

1、はじめに

富山県でも日中暖かい日が多くなってきました。                                       早いものでもうすぐ3月、春を迎えます。                                            3月になると多いのが「春一番」による屋根の被害です。                                       屋根はお家の中で最も高い所に位置するため、風の影響を非常を受けやすい部位と言えます。                              瓦屋根などに関しては風が吹き込みやすい構造をしていることから、万全な状態でしっかりと固定されていないと簡単に吹き飛ばされてしまうものなのです。                                            今回は春一番などの季節風などで被害が生じやすい屋根状態についてご説明します。                       

2、春一番とは?

春一番とは、立春(2/4)から春分(3/21)のあたりに吹く南風のことです。                            そして、初めて吹く強い風のことを指しています。                                         寒い季節が続く中、春一番が吹いたことで春の訪れを感じることができます。                                   最大風速が8m以上の強い南寄りの風が吹き、最高気温が前日より高いことが春一番と呼ばれる条件です。    春一番の平均風速は7~8mとされていますが、地域が変われば風速も異なります。                         日本海側の北陸・中国・四国地方では風速10mの風が吹くこともあります。

3、強風で被害が出てしまう3つの屋根の状態

春一番などの強風で被害が出てしまう可能性がある屋根の状態について代表的なものをご紹介していきます。           強風による屋根被害と言えば、スレートや金属屋根において頂上部分に設置されている棟板金が強風で吹き飛ばされてしまうという症状が1番多いです。                                                 これは、板金の固定が緩んでいることで隙間から風が吹き込むということが大きな要因になります。                              また、時には強風で飛ばされてきたものが窓に衝突し、ガラスが割れて室内に強風が吹きこむことで建物の屋根がまるごと飛ばされてしまうということも報告されています。                                        このように、屋根にとって強風は非常に恐ろしい現象だと考えて、以下の3つの症状が見られた場合は早急にメンテンスを行いましょう。

① 棟板金の浮き

先述の通り、強風による屋根被害で最も多いのが棟板金が飛散するというものです。                                      スレート屋根や金属屋根では、屋根面と屋根面が交差する場所にできる隙間を埋める目的で棟板金が設置されています。                                                            棟板金は屋根の頂上部分に位置するため、建物の中でも強風の影響が最も大きく、常に万全の状態にあることが望ましいです。                                                           しかし、どんな建物でも経年劣化が進むため、気づかないうちにうちに棟板金が浮いてしまい、屋根面と屋根面の間に隙間が生じてしまうということがあるのです。                                                         棟板金は釘やコーキングで隙間が生じないようにしっかりと固定されるのですが、常に紫外線の影響を受ける場所ですし、数年すればその固定が緩んでしまいます。                                                メンテナンス不足のお家は、風が吹い込むような隙間ができてしまっており、強風が吹いた時に隙間から風が吹き込み、一気に飛ばされてしまうのです。

② 瓦と瓦の間に隙間ができている

瓦屋根は、他の屋根材と比較しても非常に重量があります。                                            そのため「瓦は重いから風で吹き飛ばされることはない」とお考えになる方も多いのではないでしょうか?              しかし、この考えは大きな間違いです。                                            春一番などの強風は、大木を倒したりトラックを横転させるようなパワーを持っています。                       このようなパワーを持っている強風からすれば、瓦の重量でも簡単に吹き飛ばすことができます。                      実際に近年大型化が進んでいると言われている台風の被害では、そのほとんどが瓦屋根で発生していると言われており、テレビのニュースなどを見ても屋根材に被害が生じているのは瓦屋根ばかりと言ったイメージがあるかもしれません。                                                       しかし、瓦屋根が特に強風に弱いというわけではありません。                                昔ながらの瓦屋根は、屋根材が嚙み合わさることによって固定力を得ているのですが、少しずれているだけでもその固定力が緩んでしまうのです。                                               そして、一般の方では瓦にズレが生じてたり歪んでいるということを目視で判断できないため、隙間ができている瓦屋根は強風を受け一気に被害が拡大してしまうのです。                                     瓦屋根はもともと風を含みやすい構造ですので、固定力が緩んだところに強風が吹き込んで屋根材が飛ばされてしまうという被害が生じてしまいます。                                             築年数が経過している建物であれば、思い切ってスレートや金属屋根に葺き替えることもおすすめです。                瓦屋根からスレートや金属屋根へ葺き替えることで耐風性が高くなるだけでなく、屋根が軽量になることで耐震性の向上も見込めます。

③ スレート屋根の反り

近年、新築業界ではスレート屋根の採用率が高くなっています。                                     スレート屋根は風速60mの強風にもびくともしない強度を持っているからです。                             しかし、あくまでもこの強度はメンテナンスが行き届いていて、万全な状態を維持している屋根に言えることです。                                                                                      スレート屋根は、屋根材自身が防水性を持っておらず、表面に施されている塗装によって機能を得ています。       そして、この塗装にも耐用年数があり、適切なメンテンスを怠ってしまうと、屋根材の撥水性がなくなってしまい、湿潤と乾燥を繰り返すことで徐々に屋根の四隅が反り返ってしまいます。                             そのような状態の時に強風を受けると、一気に屋根材が吹き飛ばされてしまうという被害に繋がってしまうわけです。                                                             このような被害を防ぐためには、適切なタイミングで塗装を行うなど屋根のメンテンスをしっかり行うことに限ります。                                                            メンテンスを適切に行っていれば、屋根材が反り返ることもありませんし、強風で飛ばされるリスクも非常に小さくなりますと

4、まとめ

今回は、春一番などの強風で大きな被害が生じてしまいやすい屋根の状態についてご紹介しました。                  普段なかなか気づくことができない小さな屋根の劣化の放置が、強風によっていきなり大きな被害に繋がってしまうということが非常に大きいです。                                                    そもそも、屋根は建物の中でも高所にあるため、強風に耐えられるような構造になっています。                          適切なメンテンスさえ行っていれば、本来強風によって屋根材が飛ばされてしまうというような被害がでることはないはずのです。                                            ぜひ春一番が吹く前に屋根の点検を行いましょう!

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