1、はじめに
外壁塗装をお考えの方は「外壁塗装をするなら、綺麗な状態が保てるものがいい」「しばらくは手間がかからないように長持ちさせたい」と誰もがお考えになると思います。 しかし、どうすれば外壁を長持ちさせることができるのか、ご存じではない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? 一般的な住宅の外壁材は、正しくメンテナンスをすれば40~60年使い続けることができます。 外壁塗装の耐久性は、最高で20~25年ほどです。 最大限に長持ちさせる外壁塗装ができれば、メンテナンス回数は少なくて済み、コストパフォーマンスもよくなります。 今回は外壁塗装を長持ちさせるポイントをご説明いたします。 長く安心できる外壁塗装ができるよう、ぜひ参考になさってください。
2、外壁塗装を長持ちさせる塗料は?
外壁塗装が長持ちするかどうかは、まずは塗料選びが重要です。 ここでは塗料選びのポイントを4つご説明します。
① 紫外線に強いフッ素や無機塗料がおすすめ
塗装の耐久性は紫外線に対する強さで、塗料の成分によって決まります。 外壁を長持ちさせたい方は、フッ素や無機塗料を選びましょう。 成分による耐久年数の違いは以下の通りです。
【耐久年数】 アクリル塗料 5~7年 ウレタン塗料 8~10年 シリコン塗料 10~15年 フッ素塗料 15~20年 無機塗料 20~25年
耐久性が高くなるほど塗料の単価も上がるので、ご予算と照らし合わせて選ぶのをおすすめします。 どの塗料にすればよいか迷っている方は、専門業者に見積もりを依頼する際に複数パターンの見積もりを作ってもらい、塗料による具体的な金額差を比較してみましょう。
② 建材に合った下塗り塗料を使う
外壁材の種類や状態に合った下塗り塗料を使うことも重要です。 下塗り塗料は上塗り塗料と外壁材の密着をよくするためのもので、これが合っていないと塗装が剥がれやすくなってしまいます。 どの下塗り塗料を使えばよいかは、塗料カタログやメーカーHPで確認してください。 外壁の種類によって別々の下塗り塗料が指示されている塗料が多いです。 外壁の劣化状況によっても下塗りが変わることがありますので、必ずご自宅の外壁の状況に適したものを選びましょう。
③ 油性を選ぶ
塗料は薄めるものによって水性と油性に分かれます。 水で薄めるものが水性、塗料用シンナーで薄めるものが油性です。 一般的には、同じ種類の塗料なら耐久性が高いのは油性です。 身近なペンや絵具と同じように、水性より油性の方が落ちにくく、紫外線にも強いためです。 しかし、近年メーカーによって油性に負けない耐久性の水性塗料が多数あり、一概に油性の方がよいとは言えません。 カタログなどで耐用年数を確認してみましょう。 また、油性塗料は臭いが強いというデメリットもあります。 そのため、戸建住宅の外壁塗料は水性が主流になっています。
④ 1液型より2液型を選ぶ
塗料は、使用する時に必要な材料によって1液型と2液型に分かれます。 主剤塗料+希釈剤で塗装するものを1液、主剤塗料+硬化剤+希釈剤で塗装するものを2液と言います。 一般的に耐久性が高いのは、2液型です。 硬化剤を混ぜて使うため、塗膜がより強固になるからです。 しかし、こちらも水性塗料同様塗料次第です。 1液塗料の方が作業の手間が少ないため、耐久性の高い1液塗料も多数開発されています。 2液塗料よりも耐久性が高い1液塗料もあるので、塗料カタログで耐用年数を確認しましょう。
3、外壁の美しさを長持ちさせる3つのコツ
せっかく外壁塗装をするなら、綺麗な状態を長く保ちたいものです。 次に外観の美しさを長持ちさせる3つのコツをご紹介します。
① 色あせしやすい原色は避ける
赤や黄色などの原色の色で塗装するのはおすすめできません。 強い色は色あせしやすく、劣化が目立つからです。 また、周囲の景観とも馴染みにくく、浮いてしまう可能性もあります。 原色で塗装したい場合は、少しトーンを落とした色を選んだり、全面ではなくワンポイントで使うなど工夫しましょう。
② 汚れが付きにくい塗料を選ぶ
塗料の中には低汚染塗料という汚れが付きにくい、汚れをセルフクリーニングしてくれるようなものがあります。 綺麗な状態を長持ちさせたい方は、ぜひ低汚染塗料を選びましょう。 代表的なものは、親水性を高めたタイプの塗料です。 親水性は水となじみがよく、雨が降った時に汚れが水となじみ、汚れが落ちやすい効果があります。
③ 既存のデザインを長く楽しむにはクリヤー塗料がおすすめ
細かな柄のついた壁、タイル調にデザインされた壁などおしゃれなお家も最近多く見かけるようになりました。 新築時の外壁をそのまま活かしたい人は、クリヤー塗料を選びましょう。 クリヤー塗料は無色透明な塗料で、元の色柄をそのまま残すことができます。 主に多色サイディングに使われます。 ただし、クリヤー塗料は築10年以上経っているなど、状態によっては使えない場合があります。 専門業者にクリヤー塗料が使えるかどうか確認しましょう。
4、施工業者選びの3つのポイント
長持ちさせる塗料選び同様、施工業者選びも重要です。 どんなによい塗料を使っても、誤った使い方や雑な作業では性能が発揮できません。 残念ながら利益優先で手を抜く会社や、そもそも正しい知識がないまま工事をしている職人もいます。 信頼できる施工業者選びのポイントを3つご紹介します。
① 見積もり前の点検が丁寧か
見積もり依頼をした時に、現地に来てお家の状態を丁寧に点検してくれる業者を選びましょう。 パッと見ただけ、図面のみで見積もりを作成する業者に依頼してはいけません。 お家の状態を見極めて塗料選びや施工内容を決める必要があるからです。 具体的に次のような点検をしてくれる業者は、信頼してもよいでしょう。
・ 外壁と屋根合わせて60~90分程度点検してくれる ・ 目立つ場所だけでなく、普段見えにくい屋根や2階周りも点検してくれる ・ 気づきにくい小さい劣化、初期症状がないか確認してくれる ・ 点検時には写真を撮って提出してくれる
見積もり前の点検・診断を丁寧に行い、あなたのお家に最適な提案をしてくれる業者を選びましょう。
② メーカー保証があるか
塗料を作っている塗料メーカーからも保証が出る業者を選びましょう。 メーカー保証はメーカーの定めた仕様や扱い方できちんと塗装していることをメーカーが認めた業者にしか出せないものだからです。 万が一不具合が出てしまうとメーカーも保証対応をしなくてはならないので、信頼できない業者にはメーカー保証は出しません。
③ 職人+αの二重チェックをしてくれるかどうか
塗装工事中に職人以外の部署や担当者なども現場に来て二重にチェックしてくれる体制の業者を選びましょう。塗装は職人の技術も大切ですが、どんなベテランでもミスすることがないとは言い切れません。 他人の目からのチェックもあれば、見落としを防ぎやすくなります。 また、別の部門からの確認があると職人側も緊張感をもって仕事することができるので、品質も上がっていきます。 契約前に現場のチェック体制を確認してみましょう。
④ アフターメンテナンスに来てくれるかどうか
アフターメンテナンスの制度がしっかりしていて、長い付き合いができる業者を選びましょう。 台風などの自然災害や物が飛んできて外壁が傷ついてしまうなど、想定外のトラブルで塗装が傷むことがあるからです。 小さな傷でも、放っておけばそこから塗装や外壁材は劣化してしまう可能性があります。 しかし、早い段階で気づいて補修すれば塗装は長持ちします。 悪徳業者は「工事をしたらやりっぱなし」「工事完了後は連絡がつかない」「気づいたら会社自体がなくなっていた」という事例もあるので注意してください。 塗装やお家を長く維持するには、こまめにメンテンスすることが重要です。 できるだけ地元にあっていつでも気軽に相談できる、アフターメンテナンスがしっかりしている業者を選びましょう。
5、まとめ
外壁塗装を長持ちさせるための方法をご説明しました。 特に重要なのが施工業者選びです。 耐久性も見た目も長持ちさせることができるよう、信頼できる業者を選びましょう。
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