①水性タイプ
水性タイプは下地に浸透したあとにシーラー内の水分が蒸発して塗膜を形成します。劣化が激しい下地は吸収性が高いため浸透性が悪く補強効果も低くなる傾向があります。そのため水性タイプは劣化が少ない下地への使用向いています。また臭いが少ないため室内塗装にも適しているのが特徴です。塗装工事を行う際はシーラーと同じタイプの上塗塗料を使うのが基本となります。そのため水性タイプのシーラーの場合は上塗塗料も水性塗料を一緒に使うのが一般的です。ただし商品によっては油性塗料が使える場合もあります。
②油性タイプ
油性タイプは溶剤シーラーとも呼ばれシーラーに含まれた溶剤が揮発して塗膜を形成します。水性タイプよりも臭いが強いデメリットはありますが浸透性が高く補強性能に優れています。劣化の激しい塗装面にも向いていて乾燥時間も短いのが特徴です。
③機能性の違うシーラーが揃っている
【ヤニ止めシーラー】
タバコのヤニや雨じみなどのシミを抑えるシーラーです。内壁や天井の塗り替えに使用する下塗り塗料で浸透性、固着性に優れています。さまざまな下地へ使用でき塗料メーカーによって透明タイプとホワイトタイプがあります。
【カチオンシーラー】
カチオンシーラーは外壁・内壁に使用できる下地塗料です。薄い塗膜を作る「造膜型」と下地内部に浸透する「浸透型」がありカラーも透明タイプとホワイトタイプがあります。浸透性・密着性・経済性に優れていて適用範囲が広いのが特徴です。ただし上塗り塗料に強溶剤型塗料を使うことはできません。
【コンクリート強化シーラー】
コンクリート強化シーラーはコンクリートやモルタルの表面を固めて塗料の吸い込みを抑え補強する下地塗料です。耐久性に優れ粉塵やホコリの発生を予防します。