外壁塗装に助成金が受け取れる?受給までの流れを徹底解説!

皆さんは自宅の外壁の塗装工事に助成金が出ることをご存知ですか?外壁塗装にかかる工事費は、平均100万円前後と決して安い値段ではありません。一般家庭にとっては痛い出費となりますよね。そんな塗装工事に自治体から助成金が出るとなれば、使わない手はありません。

この記事では、外壁塗装の助成金の相場や受け取る条件、申請から受け取りまでの流れをご説明します。さらに、お住まいの地域で申請が可能か、検索できる便利なサイトも併せてご紹介します。

外壁塗装に助成金は使える?

外壁塗装の工事には、お住いの地域によって助成金・補助金を出してくれる自治体があります。平均して80~120万円ほどの費用がかかる外壁工事ですが、条件を満たせば、上限金額10万~20万、最大25万円まで助成してくれる自治体もあります。

助成金・補助金を受け取るためには「外壁や屋根、窓の断熱工事であること」という条件が必要です。助成金・補助金制度がない自治体もあるため、事前に調べておきましょう。2020年度(令和2年度)にリフォーム助成を行っている地方自治体は、東京都が品川区・墨田区・港区、大阪府だと泉佐野市・摂津市が該当します。

助成金が使える条件

外壁塗装の助成金・補助金を受けるには「省エネ・断熱工事」であることが条件です。

そのため、外壁塗装の際に「断熱塗料」や「遮熱塗料」を使うことで条件を満たせます。外壁に遮熱塗料・断熱塗料を使用すると、太陽の光を反射して断熱効果を高め、家の中を夏は涼しく、冬は暖かくできます。つまり、電気料金やガス料金を節約できて、省エネにつながるのです。

とはいえ、「特殊な塗料を使用したら、通常の外壁塗装よりも費用が高くなるのでは?」「助成金が出たとしても、通常よりも高くつくのでは?」と疑問に思う方もいると思います。ですが、今は遮熱塗料にもさまざまな商品があり、使用する塗料を選定すれば、コストパフォーマンスは非常に高くなります。

外壁塗装の助成金における相場

高額な費用がかかる外壁塗装で、助成金が受け取れるのは非常に便利な制度です。

しかし、助成金は各自治体の予算から出るため、当然ですが受け取れる金額にも限りがあります。地域によっても異なりますが、ほとんどのケースでは費用に対して10~20%の補助を行っています。また、上限金額も10万円程度に設定している自治体が多いです。

富山県の外壁塗装助成金

富山県内では一部市町村で外壁塗装の助成金を受けることが可能になっています。

詳しくは「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で検索してみてください。こちらのサイトでは、外壁塗装の補助金・助成金が設けられているかを簡単に調べることができます。もちろん、富山県以外の地域でも、検索することができます。

補助金・助成金を受け取るまでの流れ

外壁塗装の補助金・助成金と言っても、多くの自治体では予算も限られていて、先着順になっています。

具体的な例を挙げると、千葉県富里市ではリフォームの助成金に毎年200万の予算が組まれています。一つの工事に支給される金額が最大10万円なので、約20件分になります。このように、各自治体で用意される助成額には限りがあるため、先着で締め切られます。

補助金・助成金を検討する際は、計画的かつ早めに申請しましょう。補助金・助成金の申請の流れは以下のとおりです。

1.申請書を受け取る
2.業者から見積もりを取る
3.申請書を提出
4.審査
5.実績報告書と請求書を提出
6.支給される

では、それぞれのステップについて簡単に解説します。

申請書を受け取る

自治体のHPに行き、申請書をダウンロードします。

業者から見積もりを取る

業者に依頼し、見積書を作成してもらいます。見積書には、使用する塗料や施工面積、費用算出の根拠を詳細に記載する必要があります。見積書以外に、塗料の性能を証明するカタログの提出を求められる場合もあります。

申請書を提出

必要書類や申請書を提出します。自郵送不可のケースもあるので気をつけましょう。

審査

書類などをもとに審査が行われます。基本的には先着順になので早めに応募しましょう。

実績報告書と請求書を提出

工事の完了後、実績報告書と請求書を作成し、提出します。

支給される

おおよそ2~3週間で、指定された銀行口座に助成金が振り込まれます。
支給スピードはケースバイケースなので、不安な方は担当窓口に確認を取りましょう。

外壁塗装の費用を抑えるための3つのポイント

助成金以外にも外壁塗装の費用を抑えるポイントはいくつかあります。順におさらいします。

まず、一つ目のポイントは現金で支払うことです。クレジットカードの支払いでは、業者側がカード会社に手数料を支払う必要があります。そのため、クレジット払いの場合には従来の工事費用にいくらかの料金が上乗せされるケースも少なくありません。工事を依頼する際はなるべく現金払いを選んでおくのが安心でしょう。

二つ目のポイントは繁忙期を外して依頼することです。業者にもよりますが、繁忙期の工事費用は通常よりも高く設定されているケースも多くあります。依頼する業者が決まっている方は、こまめにHPを見て料金をチェックしたり、落ち着いている時期に余裕を持って早めに依頼をしたりなどしてみましょう。

三つ目は複数社に見積もりを出して、相見積もりを取ることです。費用を抑えるだけでなく、優良な業者を選ぶためにも必要なことです。複数の見積もりを突き合わせて、だいたいの相場を把握したら、安さと質を考慮して選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は外壁塗装の助成金・補助金についてご紹介しました。各自治体にもよりますが、外壁塗装で受けとることのできる助成金・補助金は平均して10万~20万ほどです。条件としては、多くの場合が遮熱塗料・断熱塗料を使用したり、地元の業者を利用したりするなどの項目を設定していますが、自治体によって異なるケースもあるため、お住いの地域のホームページで確認しましょう。基本的には先着順のため、余裕を持って計画し、早めに申し込むよう心がけましょう。