これから塗装業者に外壁塗装を依頼する方の中で、料金の支払いについて不安を抱えている方は少なくないでしょう。支払い方法が現金なのか、銀行振込なのか、クレジットカードは使えるのかと、疑問点も多いでしょう。外壁塗装にかかる費用相場は約60~110万円と言われていて、大金を支払うとなると安全にお金のやりとりを済ませたいものですよね。
今回は外壁塗装の支払いのタイミングや方法について詳しく解説します。また、記事の後半では費用を抑える裏技もあわせてご紹介します。ぜひご覧ください。
支払いのタイミングは業者によって様々
まずは、料金を支払うタイミングについて解説します。支払いのタイミングは、『施工前に一括払い』『施工前と完工後の2回に分けて支払う』『完工後に一括払い』の3つです。3つのうち、どのタイミングで支払うかは業者によって異なります。
ここでは、各タイミングについて簡易的に解説します。また、タイミングによっては注意しなければならない点があるため、あわせて見ていきましょう。
施工前に一括払い
外壁塗装の支払い方法で、施工前に一括払いするケースがあります。
この方法は依頼主にとってデメリットが多いため、あまり一般的ではありません。
施工前の一括払いを指定している業者は、「悪徳業者」または「圧倒的な信頼性がある業者」にはっきりと分かれることが多いようです。無名の業者に前払いを指定された場合、持ち逃げされたり、値段に見合わない結果になったりするリスクがあるでしょう。しかし、有名な塗装業者に依頼して前払いを指定された場合は、トラブルが生じるリスクは低いでしょう。
施工前・完工後の2分割
施工前・完工後の2回に分けて料金を支払う方法は、依頼主と塗装業者の双方にメリットがあります。
依頼主側のメリットとして、施工内容に不備があった場合でも全額支払う前に業者との交渉が可能になることが挙げられます。
一方で、業者側としては事前に半額を受け取ることで、依頼主の支払い能力を確認できるだけでなく、工事にかかる経費を確保できるメリットがあります。
完工後に一括払い
現在の主流は完工後の一括払いです。この方法は、お客様にとってメリットが大きいです。業者にお金を持ち逃げされる心配もなければ、業者が工事を途中で放棄する心配もありません。故に、ご紹介した支払いのタイミングの中で一番安心な方法です。
一方で、塗装業者としてはデメリットが大きい支払い方法と言えます。というのも、完工後に依頼主が全額支払う保証がない状態で施工しなければなりません。また、支払いが遅れてしまったり、何らかのトラブルによって支払いが中断されてしまったりする可能性もあるかもしれません。
3回以上の分割払いは可能?
外壁塗装の費用を支払うタイミングには、施工前・施工前後・完工後の三種類にあることが分かりました。さて、ここまでの説明で「施工前・施工中・完工後の三回に分けて支払うことはできないのか」と疑問が生じた方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、三回以上の分割払いを可能とする業者もいます。ただ、注意しておきたいこととして「どのタイミングでいくら支払うのか」という点があります。例えば、二回目までの支払いで支払総額の9割を払う場合、1割の支払いを残して工事を中止される恐れもあります。依頼する業者が悪徳業者であるか、優良な業者であるかによって変わるため、業者選びを入念に行うよう気を付けましょう。
外壁塗装の支払い方法
お客様にとって一番安心できる支払いのタイミングは、完工後の一括払いだということが分かりました。では、ここからは実際に費用を支払う際の方法についてご紹介します。
現金
外壁塗装業者の多くが対応している支払い方法は現金での支払いです。基本的には銀行振込により現金を支払います。銀行振込では手数料が発生しますが、支払いの記録が残るため支払いに関するトラブルを防止できます。
依頼主としても面倒な手続きをする必要がないため好都合でしょう。しかし、期日内での支払いを忘れやすいなどのデメリットもあります。一方で、業者としては余計な費用を負担することなく一括で現金を受け取ることができるメリットがあります。
リフォームローン
リフォームローンとは、住宅の増築や修繕などを目的としたリーフォームをする際に利用できるローンです。リフォームローンには、「有担保ローン」と「無担保ローン」があります。外壁塗装の場合は気軽に利用できる「無担保ローン」がおすすめです。
リフォームローンを組めば月々の支払金額を抑えられます。つまり、まとまった資金を用意できなくても外壁塗装をすることが可能です。ただし、金利が発生するため、総合的に支払う金額が高くなりがちです。それぞれの要素を天秤にかけて吟味してみましょう。
クレジットカード
クレジットカードは決済が簡単なうえにポイントも貯まるため、依頼主にとってはメリットが大きいでしょう。ただし、人によっては一時的に限度額を上げる必要があります。
一方で、業者側はクレジット会社に対して支払額の3~5%の手数料を支払わなければなりません。このような理由から、クレジットカード決済を取り扱わない業者も多くいます。
助成金を上手く活用しよう
外壁塗装にかかる費用をおさえる裏技として、助成金を活用する方法があります。
助成金は、外壁塗装工事を行う際に条件を満たすことで受け取れます。助成金の上限額は、一般的に10~20万円程度で、自治体によっては最大25万円とする場合もあります。また、条件についても自治体ごとに異なったり、助成金制度を設けていなかったりする自治体もあるようです。
外壁塗装を検討している方は、自治体が助成金制度を用意しているのか、条件に当てはまるのかなど、事前にリサーチしましょう。
助成金についてより詳しく知りたい方は、「外壁塗装の助成金に関する記事」をあわせて読んでみてください。
メリットやデメリットを踏まえて自分に合う支払い方法を選択
今回は外壁塗装にかかる費用の支払い方法についてご説明しました。外壁塗装の支払いをするなら、完工後に一括払いする方法が安心です。大金を払うのであれば、少しでも安心できるタイミングで支払いたいですよね。無名の業者から前払いを指定された場合は、施工をお断りしたほうが無難でしょう。
また、支払い方法には現金やローンなど種類があり、それぞれにメリットとデメリットがありました。手軽さや一度に支払う金額、ポイント還元など、重きをおくポイントは人それぞれです。ご自身に合う支払い方法を選びましょう。費用をできるだけ安く抑えたい方は、助成金を活用することをおすすめします。ぜひ、今回紹介した内容を参考に後悔のなく工事を進めてみてくださいね。